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2006年07月24日
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カテゴリ: 健康的に生きる

◆ホメオスタシス(恒常性維持機能)とは

体温 血中ph値 など、常にほぼ一定に保たれているものはたくさんあります。これらは 生体を正常な状態に保つために必須の条件 だからです。

 病原菌が入ってくると体温は高くなりますが、これは 免疫機構 が十分に働くのには高めの体温が必要だからです。こうしたときには、外敵と戦うというのが最も重要なので、 他の生体の働きは犠牲になっています

 さて、血中pH値を例にとってもう少し詳しくみてみましょう。血中pH値は 弱アルカリ性 と言われますが、実際は 正常範囲が7.30~7.50 正常でない=病気 と考えていいのです。

 範囲より低くなった(酸性側に偏った)病態をアシドーシス(acidosis)、高くなった(アルカリ性に偏った)場合をアルカローシス(alcalosis)といいます。 血液は栄養素の中間代謝物(乳酸等)などによって酸性に傾きやすい ですが、もちろんこれを調整する機構があり、それがきちんと働いている限り常に正常範囲に保たれます。

 なお、 酸性食品・アルカリ食品 という概念がありますが、これと血中pH値とは直接関係ありません。つまり、アルカリ食品を食べたからと行って、酸性に傾きやすい血中pH値をアルカリ側に持っていくことができるとは限りません。

 このように体は常に一定に保とうという働きがあります。これを ホメオスタシス=恒常性維持機能 と言います。このホメオスタシスは体のあらゆる部分で働いており、だからこそ私たちは元気で生活していけるのです。

 もしこのホメオスタシスの一部でも崩れると、それは 健康の状態から病気の状態に移っている と言えます。


◆血中カルシウム濃度を考えてみましょう

 さて、これもいつも出す例ですが、 血中カルシウム濃度 はホメオスタシスによって常に一定に保たれています。なぜなら カルシウムは情報伝達物質

 一般の日本人のカルシウム摂取量は常にやや低めです。したがって、カルシウムの不足を補う機構はいつも働いています。まず 腸管からのカルシウムの吸収を高めるホルモン があります。これは 腎臓 で作られる 活性型ビタミンD というホルモンです。

 ビタミンという名前が付いていますが、これは原料がビタミンDであるからで、それが体の中でしかるべき 生理活性作用

 以上の説明からわかるように、活性型ビタミンDは 原料がビタミンD なので、もしビタミンDが不足すると当然活性型ビタミンDも十分に作れません。また、 製造工場は腎臓 ですので、腎臓が十分に機能を発揮できない状況があると、やはり活性型ビタミンDは十分に作れません。

 腎臓というのは加齢によって徐々に機能が落ちていく臓器なので(原因としては腎臓の本体である ネフロンの毛細血管に徐々に血栓が溜まっていく という説もあります)、年齢が高くなるほどカルシウムを豊富に含む食品やサプリメントを摂っても吸収されないということになります。

 これが40歳を過ぎたら牛乳をがぶがぶ飲むのはやめた方がよいという忠告の理論的な裏付けです。カルシウムが体に溜まりすぎると、逆に様々な障害が出ます。私個人は40歳過ぎからは牛乳は一切飲んでいません。もっとも今は入院中なので、病院で出される200mlの牛乳は飲んでいますが…。

 さて、通常の栄養補給で血中カルシウム濃度が保てない場合は、どこかからかカルシウムを調達する必要があります。そうです。その調達先が骨や歯なのです。 骨からカルシウムを溶け出させるために分泌されるのが副甲状腺ホルモン です。

 なお、血中カルシウム濃度が高くなったときに正常に戻すホルモンもあります。これが 甲状腺 から分泌される カルシトニン です。

 つまり、 血中カルシウム濃度を調整するために3つのホルモンが働いている ということがわかります。ここで大切なことですが、以上の3つのホルモンはすべてそれを分泌する臓器が正常であることが条件です。もしいずれかの臓器に異常があると、この調節機構は狂ってくるということを忘れてはいけないのです。

 少々長くなってしまいました。今日はここまでにしましょう。



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最終更新日  2006年07月24日 08時03分58秒 コメントを書く
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