ミュンヘンのパッチワークファミリー

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うちのダーリン


とにかく、大きなドイツ人。
(身長198センチ、約2メートルですね。体重は本人のためにナイショ。でも、3桁であると、暴露してしまおう・・・)
典型的ドイツ人のタイプ、金髪、青い目ですが、雰囲気はテディベア。気難しくなく、アメリカ人のように明るいので、うちの中はいつも冗談が絶えません。(もちろん私も、人一倍明るいとよく言われるタイプ)

こんなダーリンは、もともと私のお隣さんでした。
そう、ボーイ・ネクスト・ドアって言うわけです。

私が離婚を前提とした別居のために、探したアパートに引っ越して約1ヵ月後の日曜日のお昼どき。当時はまだ二人だったこどもたちと、のんびりしていたところ、ピンポーンと誰かがチャイムを鳴らします。
荷物のお届けなら平日のはずだけどー、などと思いつつドアを開けたら、にこにこ顔のにいちゃんが立っています。
「ハロー、ぼく今度となりに越してきた○○(私はいまだに、ミュラーとかマイヤーとか典型的なドイツ人の名前以外は、一回では聞き取れない)です。今日の夕方、引っ越しパーティーをするから、ビール飲みに来てください」
とのこと。
その時まだ4歳だったおにいちゃん。生まれた時から愛嬌のある子で、家の外でもすぐ知らないお兄さんと仲良くなってしまうので、ちょっと心配なのですが、そのおにいちゃんが、とことこ玄関口までやってきて、お隣のおにいちゃんに愛嬌をふりまきます。
「子供達もいるから、行けるかどうかわからないけど、とりあえずありがとう」
ということで、初めての会見は終わりました。

この時は、彼の上記の身体的特徴は、ぜーんぜん気づかなかった私です。
後に付き合うようになってから、
「あら、こんなに背が高いのね」
「あら、青い目なのね」
「あら、腹がビール腹ね(まだ若いのに・・・)」(ちなみに、ダーリンは私より6歳下です)
と、徐々にその全貌があきらかになった次第。

やはり、後に明らかになった事実は、ダーリンはこの初会見で、私のことを
"sieht gut aus"(英語で言うとlooks good)と思ったという。ふふふ。

(・・・以下、続く)


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