時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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November 3, 2010
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「魔羅節」 (新潮社)。




 ちょっと書くのがためらわれるような表題で、ほとんど反則といってもいいくらいだ。まあ、最近はあまり使わない言葉なので、かろうじてセーフということか?現代語に直したら、とても書店で大っぴらに並べる訳にはいかないだろう(笑)。

 しかし、表題で驚くなど、まだ甘かった。実はこの作品は全部で8編の短編から構成されているのだが、一つ一つの作品に付けられているタイトルの方は、とても紹介できないようなすごいものだ。これは、自粛しておかないと、このブログの品位にも関わりそうなくらいである。

 内容の方であるが、どの短編を読んでも、どろどろとした淫猥な世界が広がる。淫猥だが、決して軽薄なエロ小説ではない。ずっしりと、体にまとわりついて来るような重苦しさだが、確かにこれは文学だ。帯に「よくぞ魑魅魍魎の世界へ」と書かれているが、まさにそんな感じである。使われているのはもちろん岡山弁。岡山弁は、他県の者が聴くと、ちょっときつい感じを受けるかもしれないが、それが、この独特の作品世界にはよく似あっている。


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Last updated  November 3, 2010 09:27:16 AM コメントを書く
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