GOAL通信

GOAL通信

2006.01.10
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カテゴリ: 雑記

草の匂い、
土の感触、
セミの声。
自然を肌で感じながら、陽が沈むまで走り回った。

 友達とよく林の奥を探検した。道のない草むら。大きな石をひっくり返すと見たことのない虫がたくさんいた。草を引っこ抜き、しりもちを付き、水溜りを見つけては、そこにうごめく生き物をいつまでも観察し続けた。日差しを受け、キラキラと輝く水面。きっと少年の私の瞳も輝いていたと思う。

 学校から帰ると、ランドセルを放り投げ、友達を誘いに行った。電話も呼び鈴も使わず、友達の家の前で「○○くん遊ぼう」と大声で叫ぶのだ。財布もバッグもいらない。帽子と自転車があればよかった。

 急な坂を越え、遠い隣町の廃屋や工事現場を探検した。10メートルもある砂利山に登ってはスライディングする。大人に見つかり、何度も逃げた。脚もひじもいつもすり傷で赤チンだらけだった。

 校庭の砂場でもよく遊んだ。大きな砂山を作り、友達と両方から手で穴を掘り、やがて互いの指先が触れた時の感覚。今でも覚えている。爪の間に砂が入り、肩まで穴に突っ込んでいた。水を流して川を作り、堰き止めてダムにする。そして最後は飛び蹴りで破壊する。靴の中がジャリジャリになり、よく母に叱られた。でも当時は仲間と何かを学んでいたような気がする。陽が暮れるまでのわずかな時間。ワクワクする瞬間が常にあった。



 子供の魂はいつの時代も同じ。遊びは楽しいだけではない。遊びの中で集団のルールを学び、役割を演じ、危険なことも肌で感じ取っていく。築山に登るためのロープがあれば、首に絡まったら危険だからと外される。バラ線は安全な柵に作りかえられる。これでいいのだろうか。排除された後に残るプラスッチックのような街で、子供たちはどうやってワクワクするのだろう。

 三角ベースで走り回り、喉が渇いたら水道の水で潤す。石コロも棒も遊び道具になる。砂ぼこりの中、夢中に駆けずり回っていた私の思い出。その宝のほんの一部を今の子供たちに分けてあげたい。ふとそんなことを思った。





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最終更新日  2006.01.11 11:38:01
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