GOAL通信

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2006.02.07
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カテゴリ: 教室の運営



 これは、ある生徒に宛てた私のコメントだ。

 私の教室では、指導内容に総評を添えた「学習記録」を毎月生徒の自宅に送付している。本来は保護者宛てだが、よく、このように本人にもメッセージを書き添えることがある。用紙の隙間に一気に赤で書く。はみ出して裏を使ったこともある。

 受験が迫っている生徒には私も気合が入り、ぼろくそに書き綴ったこともある。保護者はそれを見て何と思ったことか。だが私は常に衒いのない本音をこいつらにぶつけたいと思い、書いている。沈んでいる時も、成功した時も、指摘しなければならない時も、まるで親父になりきって書いている。


 生徒が卒業し巣立っていく時、必ず添える言葉がある。

 「立派になって、親孝行するんだぞ」

 わがままを言い、心配を掛けながらも塾に通わせてもらった感謝の気持ちを忘れずに。私のメッセージがどこまで伝わるか分からないが、こんな作業にこだわっている。味気ない関係が多いだけに、伝え合うという行為が捨てられない。


 冒頭の生徒も受験生。今が一番辛い時。今日も志望校のランクを下げようか迷っている。私はそんなキミに勇気を持てと言いたい。古い人間だから、うまく伝えられないが、悩んでる間の歩みにこそ価値があるのだよ。もう遠くに光は見えている。だから迷わず走るのだ。

 ちっぽけなこだわりは勝手にすればいい。だが、大局は見失うな。行きたい高校はどこなのか、可能性はゼロなのか。一度すべてをリセットしてみよう。春夏秋冬汗をかき、這いながら食らい付いてきた自分を素直に感じてみよう。きっと今すべきことが見えてくるはずだ。




 全生徒に書くコメント。家に持ち帰り深夜に赤ペンを握る。それこそ眠い目をこすりながら。きっと書き続けるメッセージそのものが、私のこだわりなのだろう。言葉は時に鮮やかな映像を描く。迷っている子供たちに何を与えられるか。励ましながら、叱りながら、その答えを探しながら、もう何年も言葉を贈り続けている。生徒が頑張っている限り、私もまだペンを持ち続けるつもりだ。たとえ本人が見なくとも、あいつにも、あいつにも、ばかな親父になりきって。





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最終更新日  2006.02.08 03:18:06
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