GOAL通信

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2006.06.01
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カテゴリ: 教室の運営



 モチベーションを上げる? コマ数や補習を増やす? 生徒に合った親身な指導をする? 厳しい課題やテストを課す? いや、もっと効果的に、しかもほぼ確実に成績を上げる方法がある。

 『卒塾試験に合格しないと塾をやめることができない』

 予めこの塾則の約束を文書で交わしておくのだ。入塾試験を行う塾は山のようにあるが、卒塾試験なるものを実施している塾など聞いたことがない。それはリスク云々ではなく、そういう発想がないからだ。塾はいつやめようが自由。適当にマイペースでやって、やっぱり成績が上がらないのでやめます。この甘えの構造がある限り、成績にはいつか限界が来る。しかもそれは自分で線を引いた限界だ。線は塾が引く。そのラインに届かない限りやめられない。さあどうする。

 カベにぶつかった。成績が低迷している。今までなら退塾したり転塾したりできたが、卒塾試験が導入されたらそうはいかない。とにかく力を付けて試験にパスしなければならない。高校に受かっても大学に受かっても、基準に届かなければやめられない。教室のあちこちで、日々すさまじいバトルの展開が予想される。勝つために自由のために、塾で家でみんな燃える。試験は年に4回。1回でもクリアすればいいとしよう。問題はかなり手強い。だが塾の授業をしっかりやっていれば充分可能だ。過去問が裏で出回り始める。

 と、馬鹿なことを言ってるが、でもこの逆発想はあながち空想話とは言い切れないから怖い。やろうと思えば、仕組みと規約を明確にしさえすればいつでも踏み切れるのだ。運転免許の卒検にしても、大学の単位制進級にしても、努力の成果をはかる点では同様の理論だ。届かなければやり直し。頑張った者にだけ与えられる勲章。入るのもやめるのも自由自在という今の塾。結果として勝者も敗者も製造し続けている今の塾。塾側がシステムを与え、過保護に育てるのではなく、いかに生徒にシステムを盗ませるか。この業界に欠けている致命的な部分に思える。盗んだ生徒のみが卒塾できる仕組み。塾が提示した1000の可能性を、こいつは幾つ抱え持っているか。茶番か現実か。判定試験が実用化できれば、生徒たちの成績は必ず上がるだろう。 





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最終更新日  2006.06.02 02:23:31
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