GOAL通信

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2006.07.01
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カテゴリ: 教室の運営


 それは受験生にとって今後を占う大切なタイミングだ。

 書店で購入し、家で袋から取り出す。
 平成19年という表記と、「埼玉県公立高校6年間入試と研究」という大活字。
 君はこっそり中をめくり、内容を探り始める。
 毎年の問題量の多さに圧倒され思わず目を細める。
 初めて開くページ。
 行間から漂う印刷の匂いが身を引き締める。


 その図版と資料データの多さは普通ではない。
 理科も英語もかなりの量があり、知らない内容ばかりに見える。
 君はいつしか巻頭の解説ガイドのページをひも解き、研究を始める。
 傾向はどうか、来年は何が出るのか・・・・

 初めて開く過去問。
 それは誰もが経験する儀式だ。


 過去問は無機質である。

 そこには前回までの真実があり、容赦なく君に迫って来る。整然と並んだ活字は君の頭脳を混乱させるのに充分だ。
 過去問をいつから始めるかはよく議論されるが、私の理論では、1学期期末終了から夏休みに入るまでの今がベストだ。
 今開き、夏休みに計画的に手がけていく。傾向に沿った入念な対応は、早い方が絶対に有利である。

 よく、ひと通り学習を終えた12月頃、あるいは1月になってから始めるべきだという声を聞くが、私はそれほど馬鹿げた話はないと思っている。

 目も当てられないだろう。

 攻略には理論がある。
 まず、敵がどのようなものなのかを知り、同時に自分の力を正確に知ることが大切だ。
 早期にトライし、得点力と失点の分析をする。仮に合格ラインが7割で、自己採点が4割なら、あと3割をどう埋めていくかに視点を向ける。
 習ってない単元がある以上、半年以上前に合格点など取れるわけがない。飽くまでも現状の実力分析に徹すればいい。





 過去問は最終的に行う腕試しではない。
 司法試験や国家公務員試験を目指す時、実際の試験直前に初めて過去問を開くだろうか。志したと同時にどういう問題が出るかを調べ、計画を立てないだろうか。
 まず敵を知る。そして分析する。
 さらに己の力を知り、長期計画を練る。
 これは、受験戦略の基本ともいえる重要なことである。

 わが教室の受験生には、全員この夏に過去問を制覇してもらう。
 習っていない大問があろうが関係ない。そういう問いが出てきたら、その場で概略を学び取り、類似問題に対応できるように仕向けていく。
 学校のペースに合わせる必要がどこにあろう。入試へのカウントダウンは既に始まっているのだ。
 仕上げに前年度の問題をとっておくなどというつまらないこともしない。要は、1冊を丸ごと理解、制覇させること。そんな暇があったら、5往復6往復と完全定着まで攻め続ければいいのだ。


 攻撃は最大の防禦なり。

 県の過去問が終われば、次は他県を攻めていく。
 この夏、のんびりしている暇はないぞ。
 出題パターンが飲み込めて、入試が待ち遠しくてウズウズしている君。
 果たして秋までに何人見ることができるか。

 試合は始まる。





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最終更新日  2006.07.02 01:40:36
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