GOAL通信

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2006.08.01
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カテゴリ: 生徒たち



 以前、出版社の依頼に応え、途中まで書いた原稿のタイトルだ。


 私は中学の頃から漢字が好きだった。暇があれば辞書を開き、知らない漢字を探していた。

 その後、今の漢検の前身である能力検定で、高校卒業後2段まで取得した。
 今の、準1級程度のレベルである。


 漢字を知っていると役立つことが多い。

 まず新聞や本を読む速度が上がる。
 雑誌などで多用される専門用語も抵抗なく読める。


 そして文書を作成する時にも、変換で苦しむことがない。
 もともと原稿用紙に直接書いていた世代なので、むしろ変換候補が出ること自体まどろっこしく感じる。

 思えば最近、文章を書く時に辞書も使わなくなった。


 私は漢字の力は実用性で測るものだと思っている。

 難読漢字を山のように知っていても、大して生活には役立たない。
 むしろ普段の生活で多用する言語や、同音異字語などがいかに書き分けられるかが、本来の漢字力のあるべき姿だと思っている。


 漢字を紐解くと、ことばの知識も同時に深くなっていく。

 中国の書物に語源を辿り、日本古来の優雅な表現を学ぶ。
 漢字の持つ深い表現力は、字画と韻で鮮やかに受け継がれている。

 「鴇色」「鶸色」「萌木色」「漆黒」「黄檗色」「浅葱色」「鈍色」「唐紅」「利休鼠」。

 色を漢字で表現してみたが、どうだろう。奥深いイメージが湧いてこないだろうか。



 私はこういう姿こそ漢字の本来の力だと思う。


 なぜ漢字のことを語っているのかと言えば、昨日から生徒たちに実施している『漢字コンテスト』の結果が、信じられないほど悪いからだ。

 点の低さは予想できたが、それにしても悪い。

 熟語などは知っている音の漢字を継ぎはぎしているだけで、熟語の組み立てや字義というものをまったく考えていない。

 「栽培」→「採倍」、「疲労」→「被老」、「複雑」→「福雑」、「垂直」→「水直」、「拡大」→「格大」、「規律」→「規立」、「行為」→「行意」、「原稿」→「原行」、「責任」→「積任」、「追及」→「追球」といった具合だ。


 最後のは何かの球技か。



 意味を考えろと言いたい。



 答案の回収はまだ半分にも満たないが、まとまった時点で総評を書きたいと思う。
 それにしても、小さい時から如何に漢字に触れてこなかったかが、生徒によっては見事に出ている。


 漢字力は国語のみならず、他の教科の記述に大きく影響する。
 今回の試みを契機に、塾生の筆記力を根本から鍛えなおそうと思っている。

 「雌雄」を「おすめす」と読んだおまえ。
 覚悟しろよ。

 楽しい楽しい追試が待っているぞ。


 というか、全員追試になりそうだ。


 ああ・・・・


 合格まであと何回、丸付けを繰り返せばいいのだろう。





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最終更新日  2006.08.02 02:42:46
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