GOAL通信

GOAL通信

2006.11.23
XML
カテゴリ: 学習方法



 ご主人が娘に教科書に沿った教え方をしなかったら、妻に叱られたというものだ。

 ちょっと紹介したいと思う。


《以下全文》

 妻が小2の娘に、文章題の掛け算式の立て方を教えていた。娘は、4人に5枚ずつ色紙を配るから「4×5」と式を立てた。ところが、妻は「5×4」の順序でなければいけないという。

 私は「どちらも正解。なぜそうなるのか説明できればいいんだよ」と口をはさんだら、「学校では×になる。混乱しちゃうじゃない。そんなに言うなら、あなたが責任持って教えて」と、妻に叱られてしまった。

 確かに教科書には「1つぶんの数×いくつぶん=ぜんぶの数」と書かれているし、家庭学習の教材では「4×5としないように」と、わざわざ朱書きされている。想像するに、「考え方さえ合っていれば、どちらでもいい」と教えるのは手間がかかるし、子供を混乱させるからかも知れない。

 しかし、答えにたどり着く道がいくつもあるのが算数である。それこそが算数の醍醐味。自分が導き出したやり方を認められてこそ、自信と興味が深まる。算数に限ったことではない。





 全国紙なので、ご覧になった方も多いかと思うが、確かに考えさせられる内容だ。

 「そんなもん、答えが分かりゃいいんだ」と思われる諸兄も相当いるはずだ。

 教科書の考え方で解析してみよう。

 基本的に、《何を求めるのか》によって式の立て方が変わってくる。

 この場合は「全部で何枚必要か」と、《枚数》を求める問題なので、「基本となる枚数×人数」で表される。



 例えばこれが割り算なら易しい。

 「20枚の色紙を5人で分けると、1人あたり何枚か」=20÷5

 「20枚の色紙を4枚ずつ配ると、何人に配れるか」=20÷4

 それぞれ使う数字が限定されていて、順番も逆にするわけにはいかない。

 掛け算の場合は、数を逆にしても同じ答えになるので混乱する。



 「基本となる数」をどこに置くかという概念は、小学生の段階でしっかり身につけておきたい。



 その苦手意識は、中学での文字式、方程式、連立の文章題へとつながっていく。

 だから加減乗除の概念と、正しい立式を、初めの段階でしっかり学んでおく必要がある。


 「3人が箸で食事をしている。箸は何本か」

 「3人がけの長椅子が4台ある。何人座れるか」

 「3組で将棋をやっている。将棋盤の数はいくつか」





 こういう架空の問題を数多く与え、感覚を身につけていくべきなのだろう。


 この投書に対する意見が後日載っていたが、その方は「文章に応じて式を作るという、論理的思考の指導を、もっと学校で密にすべきだ」と唱えている。

 大人になると簡単な計算なら暗算で済ませてしまうが、その根本には正しい数の概念があるはずだ。

 「1×2」と「2×1」では、大違いなのである。

 「A×B」のAは基本の数、Bは倍数なのだということを、もう一度おさらいしてみるのもいいかも知れない。



 それにしても何で例題が色紙なのだろう。

 「色紙を配る」なんて一生掛かっても経験しないのでは?

 もっと現実的で身近な楽しめる題材を使えば、子供たちの興味も湧くのではと思う。


 私なら色紙ではなく、マンガやテレビを題材にした、もっとインパクトのある物を配るだろう。

 ドラえもんのレアカードを4人に5枚ずつ配ったら、全部でドラえもんが何人いるか。

 そうそう、

 ブロックごとのドラえもんの数だけ見て、素直に掛け算すればいいんだね。

 問われているのは、ドラえもんの数なのだから。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.11.23 12:11:24
[学習方法] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

サイド自由欄

img2c074974zik6zj.jpg
GOAL通信へようこそ。

プロフィール

masa/k

masa/k

カレンダー

バックナンバー

2026.07
2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: