GOAL通信

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2007.02.15
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カテゴリ: 学習方法




 売り場には各出版社の教材やガイドが大量に並んでいる。

 そんな中、お祝いでもらった図書カードを手に、

 いくつかの親子連れがあれこれ比較している。

 春になると、よく見られる光景だ。



 私は以前書店で、学習参考書売り場の責任者を務めたことがある。

 日曜日にはこういった親子連れが特に多い。

 でもよく見てみると、その大半は母親と子供の組み合わせなのだ。



 そう、服を選ぶ時に「ああでもない、こうでもない」となかなか決まらないので、別行動をとる。

 その感覚に似ている。



 しばらくして父親がやってくると、決まってこう言う。

 「おい、まだ決まんないのか? どれでも同じだろ」

 さらに、

 「こんなに買ったって、どうせやりゃあしないだろ」

 と、駄目だしまでしてしまえば、母親も黙ってはいない。


 以前、売り場で口論を始めた夫婦がいて、仲裁に入ったことがある。

 「お父さんも少しは・・・」「教育は何でも私が・・・」「少しは子供のことも・・・」

 子供の前で一体何を考えているのか。

 せっかく希望を持って新しい節目を迎えようとしているのに、丸つぶれである。





 夫婦ともに高学歴の時代を迎え、母親の意識が以前よりも強くなったということも背景にある。

 書店で参考書を選ぶときも、日常で深く係わっている母親が中心になるのは、仕方がないことかも知れない。

 でも私はもっと父親に立ち合ってもらいたいと思うのだ。



 おもちゃを買う時を例に挙げると、母親は子供が選んだものを否定することが多い。

 「同じようなのが家にあるでしょ」「あんたにはまだ早いわよ」「こっちの方がいいんじゃない?」「ね、こっちにしなさい」



 「うん? どれにする?」「これでいいのか?」

 事情を知らず、無責任と言えばそれまでだが、選択権を完全に子供に与えている。


 問題なのは、それを子供がどう大切にするかということだろう。

 しょうがなしに決めたものと、自分で決めたもの。

 この流れは、参考書選びにもヒントを与えていると思う。



 まったく選べない子供には、親が候補を絞り、提示してあげればいい。

 ただし最後の選択権は、子供に任せるべきだ。

 でなければ、強制になってしまう。

 自分で選べる子供には、逆に自分自身で候補を絞り込ませればいい。

 そして親はあくまでも選択のヒントを与えることに徹していればいい。



 また、春だからとまとめて全教科購入することもない。

 量に圧倒され、必ず自滅する。

 思ったほど良くないと1冊評価されれば、他の教科も同じ運命を辿る。

 だから、まずやってみて、内容の良さを確認してから、追加購入をすべきだろう。


 シリーズも揃える必要はない。

 各教科、自分に合ったものを、バラバラで選択していくべきだ。

 参考書、問題集の類いは、自宅に冊数が増えるほど効果が薄くなる。

 親の係わりは大切だが、慌てず欲張らず、一点主義の考えを持って欲しい。



 テキストは保険ではない。

 買い与えて安心をもらうものではない。

 子供が使いこなせて、ものに出来て、初めて意味がある。

 この春、親のサポート力というものを特に意識していただければと思う。

 意欲が芽生える「道具」の与え方を考えてみよう。

 そして父親も参加し、ぜひ「学びの世界」に価値を吹き込んでいただきたい。

 自分で選んだものは丁寧に扱うものだ。





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最終更新日  2007.02.15 13:07:47
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