GOAL通信

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2007.05.25
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カテゴリ: 生徒たち



 授業で解説するために、あるいは過去問としてファイルするためコピーを取る。

 どの塾でもここまでは、やっているだろう。


 さあ、さらに別の生徒が問題用紙を持ってきたらどうするだろう。


 「ああ、T中の3年の問題なら、昨日A君が持ってきてくれたから、ある。ありがとね」

 などと言って、見もしないのだろうか。

 ただファイルすれば終わり・・・・

 こういう塾がほとんどではないか。





 生徒が問題や答案用紙を持ってきたら、必ず目を通す。

 5人でも、6人でも。

 有難うと言い、同じ問題用紙に何度も目を通す。



 問題用紙には、生徒の汗が滲んでいる。

 悪戦苦闘した経緯が記されている。

 その一つ一つを生徒ごとの紙面に探し、アドバイスを加えていく。


 問題用紙の使い方については、1年前、 『きみの問題用紙は汚れているか』 という記事で触れた。

 時間があればこちらをじっくり読んでいただきたい。



 その記事でも触れたが、問題用紙の傷み方は生徒によってみな違う。

 書き込みも、折り目も、みな健気な奮闘の跡だ。




 ポイントを囲んでいるか。

 独自の記号や印は刻まれているか。

 目を通しながら、その生徒の50分間の闘いをイメージしていく。


 紙面の記入だけで、試験中のシーンを想像し、会話を交わす。

 「お前、ここ、こうやっただろ」



 アドバイスを語り、生徒の反応を見ていると、得点が見えてくる。

 最近は大体はずしたことはない。



 問題用紙には、本人が切り抜けてきた足跡が必ず残っている。

 計算ミスの筆算の跡。

 何度も何度も書き直し、思い出そうとしている漢字の跡。

 やたら上手い、少女のイラスト。

 それらは、準備を積み、臨んだ試験の生々しい記録だ。


 ただ得点を追い、この問題をどう解いたかを確認することが見直しではない。

 試験にどういう姿勢で臨み、どういう手順で問いを処理していったのか。

 時間は余ったのか、足りなかったのか。

 そして何よりも、効率のいい「解き方」をしているか。


 線を引かなくてはいけない部分に、次から線を引かせてあげたい。

 丸で囲むべき部分に、次から自信を持って三重丸を描かせてあげたい。

 試験に臨むやる気の有無も含め、紙面に次につながるヒントを見つけていく。

 そして方法論を与えていく。

 それが本来の見直しなのだろうと思っている。



 だから同じ問題を持ってきても、私は拒まない。

 そして、そこまで言うのなら、

 そう・・・・期末より、全員提出ということも考えている。

 一人一人の、50分間の闘いを知るために。





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最終更新日  2007.05.25 02:48:05
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