GOAL通信

GOAL通信

2007.08.19
XML
カテゴリ: 学習方法



 突き詰めれば、それは 「学ぶ」 という行為より大切かも知れない。


 私はよく 「器」 という言葉を使う。

 何かを受け入れる時の、その受容体としての表現に使っている。

 どんなに素晴らしい知恵を授かっても、器がなければ受け止められない。

 どんなに完璧な知恵のシャワーを浴びても、器がなければそこに記録は残っていかない。


 当然のことだ。

 当然のことだが、そういう状況は日常茶飯に起きている。





 100の知識を得て、その大半がことごとく消えていくとしたら。

 何とも口惜しい、残念なことではないか。


 掻き集める器の底に穴が開いているのなら、塞がなくてはならない。

 器が小さすぎるのなら、対応できる大きいものに替えなくてはならない。

 器の向きや角度に問題があるのなら、

 効率よく受け止めるために、その置き位置を工夫しなくてはならない。



 学力を求め、高めるということは、得た知恵を紐解き、常に勝負に出ること。

 収納された知恵をさらけ出し、客観的な判定を乞うことだ。

 そのためには、知恵の置き場所を工夫していく必要がある。

 知恵の一つ一つが、脳内のどの位置にあり、どんな状態なのか。

 機能的な整理だけでなく、利便性についても追求し続けなくてはならないだろう。





 だがそれは、日々更新していく進行形でなくてはならない。


 そして、力を付けるということは、得たものを使い込み、自分のものにするということでもある。

 知恵を頭の中にどう残していけばいいのか。

 その 「更新」 や 「使う」 という作業の中に、収納の在り方のヒントが隠されている。



 はっきりと整理された分類は、とても見やすい。



 それは、一つ一つの本の収納すべき位置がはっきりしているからだ。

 分類されているから探しやすい。


 そしてまた、正しく分類されたものは、グループを形成していく。

 書店でいうならば、「コーナー」 とか 「類書」 がそれに当たる。

 これはコンビニでもスーパーでも同じだ。

 在るべき場所に、在るべき商品が並んでいる。

 日用品の脇にトマトや弁当が無造作に置かれたりはしない。


 では、なぜ分類し陳列するのか。


 言うまでもない、買いやすいからだ。



 店の在庫の一つ一つを、知識に例えてみよう。

 身近なスーパーでいい、ある店の店内を思い出して欲しい。

 そして、その風景が自分の頭の中だとイメージしてみる。


 買いやすいということは、探しやすいということ。

 頭の中では、それは、使える知識がすぐに見つかるということを指す。


 店内の客が、カゴに商品を詰め、あちこち動き回っている。

 それはちょうど、頭の中で問題や課題を解決するための道具を集めるという行為に似ている。

 問題が与えられるたびに動き回る。

 そのためには探しやすい分類がいかに大切か。

 もうお分かりだと思う。



 知恵を収める 「器」 は、大きい方がいいが、頭脳というスペースには限界がある。

 だからこそ密度を濃くし、機能的な分類が必要になってくる。


 情報を得た時の受容体としての部分は、店で言えば 「仕入れ」 に当たる。

 仕入れが貧弱でバランスが取れていなければ、店は活性化しない。

 また、いくら仕入れても、店頭に正しく並べなければ役に立たない。

 仮に一日でも、分類を無視し、適当に品出ししたなら、店が機能しなくなるだろう。

 容易に想像がつくと思う。



 仕入れたダンボールには、あらゆるものが詰まっている。

 大切なもの、旬なものを、リアルタイムで仕分け、店頭活性化の武器にしなくてはならない。


 頭に受けた情報も、ただ闇雲に仕舞おうとせず、収め方にこだわることが大切だ。

 要不要を判定し、必要かつ重要なものならば、後に引き出しやすいかたちで保存しなくてはならない。

 メリハリを付け、互いの位置関係を明確にしていく。

 簡単に言うが、これが大変な作業なのだ。



 貴重な知恵が目の前にあるのに、自分のものに出来ない。

 いくら学んでも、いつも曖昧で定着しない。

 もしそうならば、改善しなくてはならないだろう。


 受け止めるという行為の機能を高める。

 受け止めたものを分類し、使いやすく収めていく。

 そして、収める器の状態にこだわり、常に更新できる進行形を保つ。



 頭の機能に差があるなら、それはイメージ力と努力の差である。

 何度も刺激を与え、斬り込んでいく。

 その頻度が、気づきを生み、コツを引き当てる。

 そんな泥臭い汗こそが、肝心な時の潤滑油となるのである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.08.19 10:52:52
[学習方法] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

サイド自由欄

img2c074974zik6zj.jpg
GOAL通信へようこそ。

プロフィール

masa/k

masa/k

カレンダー

バックナンバー

2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: