GOAL通信

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2008.06.01
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カテゴリ: 学習方法



 スピード力の違いに因ることが多い。



 A君

 何事も慎重にこなす生徒で、字もしっかり書く習慣が付いている。

 問題に対しては、一つ一つをじっくり考えながら進める。

 まず問題用紙に答えを書き、それをまた丁寧に解答用紙に写していく。

 問題用紙の記入にも、しっかり漢字を使い、殴り書きはしない。

 まるで自己採点のために答えを複写しているかのようだ。





 B君

 いつも雑で、字も汚い。

 問題は必要な部分以外は読み飛ばし、あまり深く考えようとしない。

 問題用紙の答え記入は、その時の気分。

 消しゴムもあまり使わず、ペンで塗りつぶした訂正跡があちこちにある。

 解答用紙はさすがに綺麗に書くが、それでも字は決して丁寧ではない。



 この両者を比較したとき、

 私の経験では、B君に軍配が上がることが多かった。


 理由を色々考えてみた。

 見て歴然としているのは、「スピード力」の差だ。




 どんな立派な考えや知識を持って臨んでも、

 答案に反映させなくては得点にはならない。



 A君はじっくり時間を掛けまとめる作業には長けたものがあるが、

 一定時間内に仕上げる上での時間の使い方には課題がある。

 逆にBくんは、雑ながらも、仕上げるという点では目的を失っていない。





 答案の密度と正確性を上げることが必要だ。

 そのためには、時間の中で処理速度を調節するテクニックが求められる。


 不得手な設問には時間を割く。

 そして、解ける設問は高速で処理していく。


 速さのアップ、ダウンと言うか、

 自分の中に時間配分のリズムを確立していくのである。



 答案の書き方は丁寧に越したことはないが、

 時間を犠牲にしてまでこだわることはない。

 ○ならばいいのである。


 その分の時間調節が、数分という問題と向き合うタイムロスに繋がる。

 3分でも5分でも素早く終えることで、見直しに移ることが出来る。

 見直しはどこを重点にすべきか、解きながらマークしておくのだ。



 そういった処理のメリハリが身につくと、

 点を取るべく部分と、拾うべき部分の組み立てが、

 徐々にうまくいくようになる。



 試験は自分のペースに酔ってはいけない。

 相手の示した問題量と内容に対し、

 どう対処すべきか、全体を見て即断しなければならない。


 すべてを順序よくこなすこともない。

 出来る出来ないをすみ分け、速さのアップダウンを意識し、

 答案にエネルギーを注ぐのである。



 A君はその点を意識すれば、大きく伸びるコツを掴めるはずだ。

 試験にとって優先すべき点を外さないこと。

 努力と得点術は、

 ある意味別次元で磨かなくてはならないものなのである。




 メリハリあるアップダウンとはどういうものか、

 最後に一つ例を書いておこう。



 問1~問8まである試験問題。

 C君はまずザーっと目を通し、

 自信のなさそうな問3、問6に印を付けた。

 以下、その手順。

 〈 〉は高・中・低の処理速度。



 問5 〈中〉 直前の暗記を使う問題 忘れないうちに丁寧に

 問1 〈高〉 基本問題 リズミカルに処理

 問2 〈超高〉 得意な部分 高速処理

 問4 〈中低〉 出来そうな問題 やや慎重に

 問8 〈高〉 得意な部分 高速処理

 ここまでの回答のミスチェック〈超高〉

 問6 〈低〉 苦手な問題 思い出しながら処理し半分ほどで中断

 問7 〈低〉 範囲からそれた応用題 時間を掛けミスに注意

 問3 〈超低〉 苦手で時間の掛かる問題 ザッとやってみて途中中断

 問1~2を再度見直し〈高〉

 問8の入念な見直し〈中〉

 問4の空欄をやり直し〈中低〉

 問7を再度問題から読み直し完答にもっていく〈中〉

 問6と問3に再度トライ〈中低〉

 全体の見直し〈高中〉

 問5の再チェック〈超高〉

 問6とりあえず何か埋める〈超高〉

 残り5分

 問3の完答を目指さず全体見直しをする〈中〉




 問1から順にやることがすべてではない。

 設問には序盤も終盤もないのだ。


 それは、君が時間を割り振って解いていく上での、

 ストーリーに過ぎないのである。





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最終更新日  2008.06.01 15:18:36
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