GOAL通信

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2008.09.04
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カテゴリ: 学習方法





 室内の道具を題材にした、油彩の静物画。

 あなたは画材を揃え、イーゼルを立て、

 真っ白なキャンバスにデッサンを始める。


 単調な線を何本も重ね、輪郭と材質を描いていく。


 やがてあなたは、背景に着色を施す。

 色合いに注意しながら、

 初めは淡く、そして次第に重く、濃く。





 次にあなたは静物に筆を向ける。

 キャンバスの中心にあるそいつを目掛け、

 命を吹き込むように、

 大胆に強く、色を刻んでいく。


 細密に、時には全体のバランスを考えながら、

 遠近感に注意し、輪郭の影と光を忠実に捉え、

 躍動する主役に、際限なく重ね描きをしていく。


 最後にあなたは、全体への手直しと修正を加えつつ、

 題材にそった完成品へと仕上げていく。



 絵画には手順がある。


 主役が静物だからと、いきなり油で鮮明に描いたりはしない。



 最後の仕上げに、微妙な色合いと質感を描きこむという段階を踏む。

 それが表現手順として最も理にかなっているからだ。




 これを学びの世界に復元してみる。



 まず全体をザッと押さえ、主題をかたちとして捉える。

 そして各項目の要点を、全体の流れを掴むように確認していく。




 理解を前提とした学習に移行していく。



 まず何から始め、何を浅く、何を深く押さえていくか。

 主題であるポイントはどこなのか。

 それが中心に鮮明に描き切れているか。


 そんなことを意識してみると、

 まるで絵画の制作と同じだなと思う。



 出来上がった作品は、あなたが記憶にしまっておく学習地図。

 そんな作品が何千枚も保管されているのが、学びの世界。


 慌てて主題だけを拾ったものは弱い。


 主題を理解し自分のものにするためには、

 主題を引き立たせる背景があり、手順の伏線がある。


 そして理解という存在感を持たせるには、

 何度も繰り返し描きこむように、反復の刷り込みが必要なのである。



 そんなことを意識しながら学んでみると、

 疎かに出来ない学びの流れが見えてくる。



 小学時代にデッサンを終え、中学1年で淡彩を施したもの。

 そんな描きかけの、

 「学びの作品」 が眠ってないだろうか。



 取り出し、油を加えるのはあなただ。






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最終更新日  2008.09.04 01:59:35
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