GOAL通信

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2008.09.11
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カテゴリ: 学習方法




 国語の力というものは、自然と定着、安定してくるもので、

 学問で語られる、いわゆる 「基礎」 「定石」 というものとは、

 微妙にズレた位置関係で存在している。



 よく本を読めば国語が出来るようになると言われるが、

 国語の力と読書量は必ずしも比例しない。


 大切なのはその 「読書漬け」 になった時期である。



 幼児期から小学生の頃に、他人の何倍も本を読んで育った子は、



 だが、中学生になってから読解力をつけようと本を読み耽っても、

 成果がかたちになる前に、大抵は時間切れになる。


 目的が成績アップのためであり、

 本来の読書の意義とズレているからだ。



 読書によって培われる読解力とは、目に見えない漠然としたものである。

 その漠然としたものが重なり合い、パターンごとの分析力として定着していく。

 それには時間が必要なのである。


 小さい頃から本を読ませる意義は、その時間を与えるという点にある。


 もし、あなたがすでに中学生以上の年齢で、国語の成績を上げたいのなら、

 読書ではなく、別の方法を模索すべきだ。



 方法はある。





 自力で文章を書いてみるのだ。


 書くと言っても、メモ書きや仲間うちの伝言メールのようなものではない。

 課題を決め、文章の型を学ぶ前提で頭をひねってみるのである。



 生徒に文章記述の問題や作文を書かせることがあるが、

 それなりに 「書ける」 生徒は、ほとんど例外なく国語の成績が良い。



 「書く」 という経験を何度も積んできたからだ。



 文章のツボというものは、書きながら自然と身についてくるものだが、

 書かなければ永久に上達しない。


 読書のように、文章を 「目で追う」 ことと、

 表現を考え修正しながら、文章を 「書く」 ことは、

 同じ文章に向き合う行為でありながら、根本的に違う。


 書けるようになるということは、文の構造や流れを把握すること。

 語句の意味、係り受け、主述関係、

 さらには助詞、助動詞の働きに至るまで、文を細かく理解し、

 次の文との関係や、段落のあり方まで把握することだ。


 それは読む上で、それこそ目に見えない武器になる。

 書ける力を持っている者は、読み解く力も自然と身についているものなのだ。



 では、書く練習をすればすぐに国語が得意になるのかと言えば、

 これもやはり時間が必要だ。

 しかし、「読む」 よりも数段早く結果は出てくるはずである。



 初めに、国語の成績は上げようとしてはいけないと言ったが、

 国語には、こうすれば上達するという直球がないのである。

 直球がないだけにみな苦しみ、

 漠然とした学習に終始し、平均であれば良しと妥協していく。


 語彙力は別で鍛えることは出来るが、

 ただ知識として機械的に暗記した語句に、価値は薄い。

 生活や文章の中で使いこなせてこそ、身についたと言えるものだ。


 だから読書で出会った語句は、調べ、意味を把握し、

 次に自分の筆記や会話の中で使っていくという循環が大切になっていく。



 国語は成績を意識すればするほど、

 技術に走り、本筋を見失っていく教科である。



 確かに過去問などを大量に解けば、問題の型は学べる。

 色々なパターンの問題を科学的に配分し、訓練すれば、

 得点力も上がるだろう。


 塾ではその技法を取らざるを得ないが、

 本来の国語力を鍛えるためには、

 「書く」 という習慣も忘れずに実践して欲しい。



 国語の力は、あらゆる教科の、あらゆる問いと解法と記述に関係してくる。

 勉強のし方が分からないと、蔑ろにしてはいけない。


 社会科などで、問いの意味が分からないという生徒がたまにいるが、

 ならば電話帳(過去問)の問いの部分だけを片っ端から読み、

 スムーズに読解できるか練習してみればいい。


 短文記述の問題なども、何度も書き、校正を重ねていけば必ず上達する。

 そのうち、ピタッとはまる時が来るはずだ。



 分からない、出来ないと言っていても、進歩はない。

 書きながら、読みながら、文書というものに慣れるように、

 文字の世界に触れる時間を増やすのである。


 私はこうして偉そうに文章を書いているが、

 決して文章作法を学んだわけではない。


 何度も読み、何度も書き、

 慣れただけに過ぎない。





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最終更新日  2008.09.11 10:12:51
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