GOAL通信

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2008.12.07
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カテゴリ: 教室の運営




 教わったことを、説明されたことを、

 記録もせずにただ聴いている。

 私がボードに重点を書いても、ただ眺めているだけ。


 学校の先生がつまらない内容を説明し、

 それをかったるそうに聴くような、そんな姿をここで再現している。



 はっきり言って、これでは力が付くわけがない。

 塾は自分の穴を埋め、伸ばす目的で通う場所。



 まずその大切さから、丁寧に描き直さなければいけない。




 板書の説明を赤で懸命にメモしている。

 私の語った内容に対しても、情報を残そうと文字を刻んでいる。

 私が出ると言った項目はもちろん、

 それ以外も可能な限り記し、知識に復元しようとしている。


 昨日の対策授業で、そんな生徒を目撃した。



 伸びるだろうと思う。

 いや、だろうではなく、進行形で確実に伸びている。


 100の知識がうごめく教場で、

 彼女はその殆どをカバンに詰めて帰っていく。

 何かを得るためにここに座り、




 そいつを彼女は当然のように掴んでいく。



 私が、これは拾えよと、全員に仕向けた情報を、

 さあ、誰が持ち帰ろうとするのか。

 私は観察しながら、半年後の様子を想像する。


 100のうちたったの10さえも抱えられない。



 なぜそれさえもしないのか。



 塾は暗記道場ではない。

 手ぶらで来て、頭を頼りに覚えて帰る。

 ブツブツ言いながら、とにかく記憶する。

 そんな頭脳訓練に特化した場所ではない。



 手があるのなら、道具があるのなら、

 使えるかたちを残してみなさい。

 袋のようなものに、どんどん詰めて持って帰りなさい。


 そして家でそいつをもう一度広げてみるのだ。




 成績の低い子は、上位の子のことをこう言う。

 「あいつ、頭いいからな」

 だが、成績がそこそこまで上がってくると、

 そういう台詞は語らなくなる。


 成績上位の子は、さらに上位の子に対し、

 「頭がいい」とは言わない。

 必ず、「頑張ってる」「努力してる」という表現を使う。


 それは自分の成績の経緯を振り返り、

 頭の構造ではなく努力によって築かれることを知ったからだ。



 塾で時間を割き、何かを残そうと思うのなら、

 残すための行為をじっくりと見直そう。



 塾は学校の延長ではない。


 暗記道場でもない。


 要領と君の姿勢によって開花の時期が決まる、

 学びのサンプルが用意され、いくらでも持ち帰れる、

 メディカルセンターなのである。



 どう記録し、自分のために真剣に蓄えられるか。

 成績なんてものは、

 君のそんな小さな汗によって、

 やがて集合体として作られていくものなのだ。



 手を使い、五官を使い、


 楽しみながら。





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最終更新日  2008.12.07 19:18:02
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