GOAL通信

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2009.04.13
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カテゴリ: 生徒たち




 それは、私が指導上で常に意識していることの一つだ。


 解かせる時に時間を定め、集中して解かせる。

 速解していく感覚を体験させ、どう仕上げていけばよいかを考えさせる。



 制限時間があれば、解き方も雑になる。

 だが私は時間を延長しない。

 試験は時間の中でどう完成させるかを競うもの。

 じっくり時間を掛けて解き、仮に高い完成度が残せても、




 制限時間が前提であり、

 その枠の中でどう闘い、帳尻を合わせていくかに焦点を合わせる。



 未完成であるならば、次への反省と工夫が生まれる。

 その思考がより高い次元へのステップアップを約束してくれる。

 生徒がまだ半分しか解いていなくても、あと2分とコールする。

 生徒は焦り、解き方のギアを変えてくる。

 その反応を意図しながら、厳しい緊張感を与えている。

 みな、可変のギアを持っているのだ。



 テキストの要点のページを指定し、

 今から3分じっくり眺め覚えろと指示する。

 それは時として板書でやることもある。




 生徒は焦り、懸命に覚えようとする。

 その真剣な表情は、確実に血肉を蓄えている瞬間だ。



 「このページ、よく見ておけよ。試験に出るぞ」

 「はーい」

 こんなやり取りで全員が真剣に取り組むのなら苦労しない。







 適当にやれば墓穴を掘る。

 こういう、その時々を真剣に深く取り組ませる空気が、

 彼らの底力を引き出すのだと思う。



 特訓などでも休憩前によく課題を与える。

 「休憩後にここから問題を出す。合格するまで何度でもやるぞ」

 こう指示された彼らは、休憩どころではない。

 本来なら仲間と雑談し盛り上がるべき時間が、

 各自の真剣な闘いの風景に変わる。


 我々がどう仕向けるかで、彼らの姿勢は180度変わっていく。



 焦るという感覚は、普段使っていない能力を引き出し、

 互いに競争し合うという攻めの経験をもたらす。

 制限時間があるから、慌てる。

 慌てながら、どう完成させるべきかと新たな学習が始まる。

 その学習はやがて時間内で仕上げるという体験を必ず実現させる。



 点が取れない生徒は、

 こういった焦りながら解いていく経験が乏しい者に多い。

 試験は、自分ののんびりしたペースに合わせてはくれない。


 スピード力を磨き、心地よいリズムで解いていく。

 私の直接指導する生徒たちには、全員にマスターしてもらうノルマでもある。

 初めは及ばなくてもいい。

 雑な答案が、解き方が、次第に格好いいものに変わっていく時が来る。


 その訓練として、私は、

 彼らに張り詰めた空気を与え、焦らせることを常に意識している。



 3分で6問しか解けない一問一答。

 意識し、仕向けることでそれは、

 3分で16問に変わっていく。


 焦り、やらせる空気がなければ引き出せなかった、10問という差。


 彼らの可能性はそういう瞬間に記録されていく。





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最終更新日  2009.04.14 02:26:18
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