GOAL通信

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2009.07.17
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カテゴリ: 生徒たち




 「先生、最後の選択問題はどれでもいいですか?」


 社会や理科の場合は、学校の進度に合わせ、

 複数単元が選択制になっていることがある。

 実力模試などにもその形式は多い。



 その時、私の指示はいつも決まっている。


 こんな感じである。


 「全部だ」

 「えっ、でも本番って選択じゃ・・・」



 「じゃあ採点はどう・・・」

 「全部やって、一番悪いヤツで採点する」

 「・・・?」



 去年も一昨年もそうしてきた。

 目の前に問題があれば、すべて解くのが練習。

 機会が増えればセルフチェックの密度も高くなるだろう。


 そして、その中で一番いいものを使ったりはしない。

 最も悪いものが用いられるとすることで、

 すべての問いに対し、真剣になれる。



 昨日も久し振りにその指示を出したが、

 生徒も苦笑いしていた。




 受験生は各自すべての問いに向き合っていた。




 プリントを配ると、「どれをやるんですか」と訊いてくる者がいる。

 まだ私の「型」が呑み込めていないようだ。


 「どれをやるんですか」ではなく、

 「1番からやっていいですか」と訊きなさい。




 攻めの姿勢で確認をするのだ。


 どうでもいいじゃないかと思うかも知れないが、

 これは、長期取り組むと大きな開きを生んでくる、

 心得ておきたいことだ。




 指示を具体的にしないでいると、生徒は次の問題に移っていく。

 暫くして「2番はやらなくてもいい」と告げる。

 全員が2番を終えているのを確認し、わざと言っている。


 その時の生徒による反応が興味深い。


 黙って苦笑いする者もいるが、

 「え~っ、早く言ってくださいよ。やっちゃったじゃないですか」

 と言う者が圧倒的に多い。


 「やっちゃっただと?」

 「ええ・・・やらなくていいって知らなかったんで・・・」

 「やらなくていいものをやって、損したってことか?」

 「えっ・・・はあ・・・」

 「積極的に解くことは、損することなのか?」

 「いえ・・・」



 指示以外に1問多く解くことを、無駄な作業と思っている者は、

 最終的に自分で完成を目指せないことが多い。


 汗に無駄はないのだ。


 指示はあくまでも形式的な区切り。

 自分が取り組んだ一つ一つに価値があるのである。



 答え合わせの後、その2番の正答を訊いてきた者。

 その逆に、やらなくていいのならと、答えが気にならない者。


 両者の差は、大河の幅ほどある。





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最終更新日  2009.07.17 02:45:00
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