GOAL通信

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2009.09.01
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カテゴリ: 教育全般



 指導する者は、常にそこにこだわり、

 どう導くべきかに使命を感じていなければならない。



 最高の指導をした。

 親身に向き合い、丁寧に教えた。


 だから何だ。

 どう過程を踏んだかは、指導者側の記録に過ぎない。



 今、教え子が解けない。

 あれだけ説明した問題が解けない。




 再三語っている「説明型授業」の功罪。

 理解を与え、技術を伝えていく面で欠かせない行為も、

 比重を誤ると、生徒にとってはただのシアターになる。


 なぜもっと演習させない。

 うんざりするくらい、解かせない。

 ただ聴いて理解し、解けるようになるのなら、授業などいらない。

 一方向に流れていくビデオで十分だ。



 解かせ、観察し、指摘するのである。

 解くために必要な「技」を与え、矯正していくのである。


 深い説明はその過程で生まれ、叩き込んでいくもの。



 料理教室でただ説明を聴き眺めているだけで、作れるようになるのか。




 手順を踏まなくてはならない。

 教え子が解けるようになるためには、

 何よりも教え子が「解く」という行為を重ねていくことが必要なのだ。

 常に壁を翳し、対峙し、「解かせる」のが師の仕事なのである。



 何度も解きながら掴んでいく安定性は、



 掴ませるために、反復の環境を仕向けていくのである。


 説明型授業ではなく、演習型授業にその原型がある。



 今、問題を前にして、教え子が答えられない。

 さっき説明したばかりの解法が使えない。

 なぜそうなのかを、師は自分に問い質さなくてはならない。


 生徒によって理解の経緯は違う。

 分量も時間も、みんなバラバラだ。

 だが大事なのはその差ではなく、個人ごとの定着のための処方箋。

 指導者がドクターを標榜するのなら、

 徹底して治してあげろよ。

 生徒が感覚として掴み取るまで、徹底して解かせるのだ。


 冷静に考えてみて欲しい。

 解けるようになるには、それ以外にないのである。


 授業は指導者が熱弁するための時間ではない。

 技術を与え、生徒に理解の完成形を掴ませる時間なのだ。


 生徒本人が「掴む」まで、

 ペンを握らせる時間なのだ。



 さんざん説明した。

 その時の演習では解けた。

 だが試験になると解けない。


 だから何だよ。

 指導者の視点で語る評論などいらない。

 現に試験で答案が埋められないのなら、

 あなたのした「指導」の目的は何だったのか。



 考えてみて欲しい。

 教え、理解させるのが仕事なら、どうすればいいのかを。


 生徒の定着には、知っている者の理論など無力なのである。

 こうすればいいとレクチャーした内容が、仮に理解されたとしても、

 それは使える知識ではない。


 「使える」ものにするためには、「使い込む」行為が必要なのだ。

 幾度も、呆れるくらいに解かせることが絶対に必要なのだ。


 説明型授業は生徒にとっては受け身であり、楽だ。

 だが、演習型授業では、自分から集中し攻めていかなくてはならない。

 その過程で生まれる苦悩が、達成を呼び、

 より精度の高い定着を保証していくのである。



 今、目の前で生徒が解けないでいる。

 その現実を師は真剣に受け止めなくてはならない。


 配分を工夫し、鬼になり、押しては引く。

 課題は仕向けることで表出してくるものだ。

 どこまで出来るのか。

 生徒の持つ力を確かめ、利用し、

 段階を踏みながら、解法へと加工していくのである。



 ペンを握り解くのは生徒だ。


 解かせるのが師であり、

 目の前の「こいつ」に掴ませてあげるのが、

 師の立ち位置なのである。





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最終更新日  2009.09.02 02:01:02


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