GOAL通信

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2009.09.19
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カテゴリ: 生徒たち




 答案をまとめる上では、いくら言えても書けなくては点にならない。

 正しく書くということの大切さについて語ったものだ。



 私も多くの生徒と接してきたが、

 時として、我々の常識が通じないことに出くわすこともある。


 「言えても書けない」 の全く逆の、

 「書けても言えない」 という生徒がいるのだ。


 しかも、部分的に細かく見ていけば、





 良くあるケースにとしては、次のようなものだ。


 1 漢字を読み間違え、よく確認せずにそのまま覚えている。

 2 用語をよく理解せずに、何となく記号的に捉えている。


 いずれも、いい加減に浅く勉強している者に多いのだが、

 言えないという意味はどういうことかと言うと、

 漢字では何とか書けるが、「かなで表現出来ない」 ということである。



 1の場合は、漢字は書けても、間違った読み方をしているケース。

 普通に書ければいいが、問題は漢字がすぐに出てこない時に起きる。

 かなで書くことになるが、正確な読みを把握していないので、

 ×になるリスクが高まるのだ。


 本初子午線を 「ほんしょしゅごせん」、



 解答用紙に 「本初しゅご線」 「すい積岩」 などと書き、アウトを喰らう。

 何とも情けないが、よくあるのだ。



 2の場合は、十分に学習せずに、字面だけイメージで捉えているケース。

 生徒に解答を書かせると、「こんな感じですよね」 と、正解を書いてくる。




 例えば等粒状組織ならば、

 「等しいという字に、米偏に立つという字に、状態の左側の字に組織」

 などと言う。

 「とうりゅうじょうそしき」 と、素直に用語が読めないのである。

 読めないから、口頭で訊くと口ごもり、自信無さげに答える。


 漢字が思い付けば正解を得られるが、

 すぐに出てこなければ、かなで書こうにも書けない。

 難しい漢字が混じった用語などに多いが、とても理解したとは言えない状態だ。


 以前、「治安維持法」 を、「じあん何とかほう」 と読んだ者がいたが、

 彼女に字画を説明させたら、

 「明治のじに、安全のあんに、糸偏に進むっていうじのやつに、持つに法律」

 と答えた。

 そして読めないのに、彼女は正確に漢字で書いたのだ。

 正確な読みが分からなくても、熟語の組み立てが分からなくても気にならない。

 う~ん、そうかと、私も考えてしまった。



 実際にあった笑い話だが、

 環太平洋造山帯を 「たまきおおひらひろしぞうやまおび」、

 孫文を 「まごふみ」、毛沢東を 「けざわひがし」、鑑真を 「かんま」、

 原敬を 「げんけい」、赤道を 「あかみち」 と真剣に読んだ生徒がいる。

 これらも、漢字が書ければ試験では○だが、

 もしかなで書いたなら、採点官に笑われるのは必須だ。


 だが不思議なことに、彼らのほとんどはしっかり漢字で書き、○を得ている。



 試験では、言えても書けないのはよくあることだが、

 このように 「書けても言えない」 ということが、

 指導しながら次々と発見されていくことが、

 私には何だか恐ろしいものに感じてならない。


 それで○をもらい、本人はシラッとし、

 見直し修正しようとしないことが、

 私には何だか恐ろしいものに感じてならない。



 学習するとはどういうことなのか。

 根本を諭し、導いていかなくてはならないのか。


 時代は変わったのだろうか。





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最終更新日  2009.09.20 01:53:35
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