GOAL通信

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2009.11.14
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カテゴリ: 雑記
 試験の点は取るべくして取る時がある。

 それを最初に確信したのは、自分の息子に指導した時だった。


 私が今の仕事をする前の頃、

 息子がまだ中1生の頃だ。

 定期テストの前、毎晩立ち会い入念に指導した。


 ここを押さえれば点が取れる。

 こいつを何度も繰り返し頭に叩き込むのだと、

 深夜まで付き合ったことがあった。

 ちょうどゆとり教育が打ち出された時。




 小学校時代、特に優秀でもなかった彼は、

 こつこつ努力し、しっかりと結果が残せるようになっていった。

 記憶力が良かったのだろうと思う。

 用語の暗記などでは、攻めればそれがどんどん力になっていった。



 随分と破格の指導をしたものだ。

 今になってそう反省している。


 中1の2学期中間の時だ。

 結果が4教科返ってきて、すでに389点。

 最後の国語待ちだったが、国語は78点だった。

 それでも467点、学年2位だったが、

 本人の悔しさと私の考えもあり、その後国語の指導を強化した。




 次の試験では国語で学年トップを取った。



 ひとつ上がると代わりに他が落ち、

 何度も堂々めぐりを続けた。

 学習計画に父のメニューが割り込み、それが完成度の基準になっていった。



 数・理・社にはもともと強く、




 中2の1学期期末の時、理科の電流で惜しい失点をした。

 回路図の並列接続に黒い点をうち忘れ、99点だった。

 今振り返ると、本人よりも私が悔しがっていたように思う。



 子ども一人では到底やらないことを、飽きもせずよくやったものだ。

 親ばかと言うか、何か駆り立てるものが常に背後にあった。

 それは中3まで続き、高校受験とともに終止符を打った。


 私の中で、高校は自分で学びを組み立てていくものだという考えがあった。

 これで最後だぞという思いで、入試の直前は深夜まで特訓したものだ。



 中学時代、長時間付き合い、息子に教えたことは、

 決して勉強の技術だけではない。

 なぜ学ぶのかという根本から、姿勢、時間管理、道具、

 そして効率や精神面のフォローまで徹底して関わってきた。


 高校受験の後半には、自分でどうすべきかが分かっていたようだ。

 私の思いとは別の次元で、目標を掲げ、よく頑張っていた。


 小さい頃から興味を示すものを幅広くいっぱい与え、語ってきた。

 知らないことをどんどん教え、

 知るということの素晴らしさを伝えてきた。

 そういう流れが、高度な勉強に向き合う上でプラスはあったと思う。



 だが私の場合はラインを強く描き過ぎてしまった。

 進行形の子どもの立場で一緒に立ち会うのではなく、

 背を押し、力を築くことが、いつの間にか絶対になっていた。


 私は今になり、反省している。

 今、多くの子どもたちに教えながらそう思う。



 勉強は苦しみであってはならない。

 勉強は自分で見つけた目的にリンクしていなければならない。

 教える影響を与える者は、その意味をかみ砕き、

 適切に示し、教導していかなくてはならないはずだ。



 気づいたとき、点を取ることが勉強の原型になっていた。

 これをやれば点が取れる。

 取るべくして取れる。

 それが分かっていても、直球でぶつけずに導く指導がある。


 本人に気付かせ、動かすことに、学びの本質があるのではないか。

 物や情報を突きつけ、やらせて、技術を磨いても、

 それは親にとっての信念の勝負であり、

 子どもが自力で成長していくべき、本来の学びと言えるのか。

 今になってそんなことを考えている。


 今さら回顧してもどうにもならないのだが、

 この思いは、今目の前の生徒たちを指導する上で、しっかりと持っていたい。


 幸い息子は自分で考え、立派に成長してくれている。

 もう酒を飲める歳になった。



 懸命に頑張り、私に付いて来ようとする生徒を見ると、

 一抹の思いが過ぎる。


 これをやれば点が取れる。

 これを覚えれば、取るべくして取れる。

 徹底して頭に叩き込め。

 真剣に向き合う時間と努力が足らんのだ。


 そう熱弁しながら、複雑な思いになる。



 何をどう組み立てていけば好結果が出るかは分かる。

 だが相手は人間だ。

 育ちや環境や性格により、吸収力も軸の太さもグラつきも違う。

 持っているエネルギーも違う。


 こうすればいいという型は見せながら、常に上を目指せるような、

 そして興味を示し、自ら取り組んでいけるような、

 その子に合った指導を大事にしていきたい。


 そう思っている。






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最終更新日  2009.11.15 10:12:40
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