GOAL通信

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2009.12.24
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カテゴリ: 生徒たち



 久し振りのことだ。


 模試の実施中だった。

 制限時間がまだかなり残っている中、巡回しながら様子を見ると、

 もう解くことを止め、放棄している者がいた。


 記号問題すら十分に埋めていない答案を見て、最後まで諦めるなと伝えた。

 「でも、もう分かりません」

 「いいのか? 成績が出るぞ」





 問題は次の教科を解いている途中だった。


 問題用紙はすでに仕舞いこまれ、机には空欄だらけの答案があった。

 隣の生徒と何やら話している。

 答案はやはり空白だらけで、苦悶した形跡がない。


 再度私が忠告すると、どうせ分からないというようなことを言ったので、

 キレた。



 「あのなあ、書かないで白紙で出しても意味ないんだよ!」


 「真剣にやれ!」



 大きな声が教室に響いた。

 授業クラスと並行してやっていたので、

 講師や他の生徒たちが何事かと振り向く。






 中1なら言わない。

 だが君は中2。

 あと1年後には自分で壁を越えていく時が来る。


 懸命に向き合って分からないものは、いいのだ。

 だが向き合うことなく逃げているのなら、





 試験というものは、いつも真剣勝負なのである。

 自分の力を知り、次に活かしていくためにあり、

 そこに喰らいつこうと君はペンを持っている。

 そうではないのかい。


 時間に遅れてやって来て、

 誰々と一緒がいいとわがままを言い、

 挙句は勝負を捨て、仲間と雑談している。

 何しに来ている。


 逃げるのは楽だ。

 だが逃げ切れないタイミングが必ずやって来る。

 試験は個人で向き合い、一問一問にエネルギーを託していくもの。

 いい加減に答案を埋め、簡単に放棄できるものではないのだ。



 今日も部活があり、君が疲れているのも知っている。

 先日は頑張って私の補習にも参加した。

 やる気が起きないこともあるだろう。

 だが模試は毎日ではない。

 決められた日時に自分を最高の状態に保っていく、

 そんな管理や自覚も得点の一部なのだ。



 君が試験を受けている間、塾長は受験生の授業をしていたが、

 追い込みに入った彼女たちの成長過程をじっくり聞かせてあげたいと思う。


 1年前、君と同じように叱られた経験を持つ先輩たち。

 でもな、

 今日の先輩たちは、自分のためにいつになく真剣になっていたぞ。

 私の怒鳴り声を聞いても、何も言わず解いていた。

 きっと、

 「ああ、あの子もいよいよ受験の道を歩き始めたんだな」と思ったのではないだろうか。



 試験終了後、頭を軽く撫で、少し話した。


 頑張ろうという意欲と、避けたいという欲求が共存している中2生。

 まだ受験は先だと語っているうちに、

 カウントダウンは確実にやって来る。


 今出来ることをギリギリまで頑張ってみればいい。

 だから、ここに足を運んだなら、運んだなりの姿勢を見せてみよう。

 ペンを握ったのなら、握ったなりの成果を見せてみよう。

 ここに座っているのなら、

 座ったなりの表情を残して帰ろう。



 結果は、コマ送りのような君の仕草の集合体が作っていく。

 やるべきことを懸命にやっていれば、

 視界はぐんぐん広がっていくのである。






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最終更新日  2009.12.24 02:55:13
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