GOAL通信

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2012.08.01
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カテゴリ: 学習方法




 それは言い換えれば、「視野を広げ、囲い込む」ことでもある。



 伸びていく生徒はこの囲い込みが上手だ。

 ある知識を得たなら、そこに関連情報を結合させていく。

 そして複数の情報を多方向に使える「ひとつ」として括っていく。


 対して伸びない生徒は、括るという習慣がない。

 あるいは極めて乏しい。

 視点が常に「点」であり、一方向の知識を追っている。

 情報が分散していくため、量が増えるとお手上げになる。






 理科で気体の発生の問題があったら、

 出来ない生徒は、その実験のことを一生懸命に覚えようとする。

 亜鉛とうすい塩酸で水素が発生する実験では、

 その三つの要素(物質)だけを懸命にまとめている。


 出来る生徒は、その他の気体にまで視点を広げていく。

 酸素はどうだろう、二酸化炭素はアンモニアはと、

 代表的な実験を含め、「気体の発生」というひとつの囲い込みに発展させていく。

 そこには他の化合や分解の実験、さらに2分野の光合成、

 置換法、確かめ方、水に溶けたときの性質、試薬の色変化と、

 大きな腕が何本も描かれていく。





 括るという発想があるかないかで、定着は大きく変わっていく。



 私はよく「一覧にしてまとめなさい」と言うが、

 まさにその作業が括るということだ。


 平安時代の宗派で「天台宗」「真言宗」が出てきたら、

 最澄、空海だけで終わらせず、鎌倉仏教まで押さえるのである。




 そういう広く囲い込んだ一覧リストがどれだけあるかで、

 知識の精度は大幅に変化していく。



 化学反応式が書けないという生徒は多いが、

 高校入試では全部で12程度しかない。

 酸化銀だけ覚えるのではなく、その12通りを一気に一覧にするのである。


 それを「ひとつ」として捕まえるのだ。



 括ると似ているが、情報を「拾いあげる」という方法も有効だ。


 例えば社会の問題で用語の四択があったとする。

 「座」「町衆」「惣」「株仲間」のうち、「惣」が正解だとしたら、

 「惣」だけ覚えるのではなく、視点を他の三項目にも移し、

 全部をまとめてものにするという手法である。

 「座」とは何なのか、「町衆」とは何なのか、調べまとめるのだ。


 よく〇付けで合っていたらそのまま先に進む者がいるが、

 それではダメだ。

 成績の伸びない者は「座」が問われるまで「座」を覚えようとしない。

 だから実際に「座」が出たときに答えられないのだ。

 できる者は「惣」が問われた時点で「座」やその他の類似用語を囲い込み、

 前もって押さえようとする。

 だから正解率が高まっていくのだ。


 このように設問の選択肢には、

 知識を得るきっかけがたくさん眠っているものなのである。


 力が付く付かないは、こういった視点の置き方で大きく変わっていく。

 もちろん、文章の四択であれ、図であれ、資料であれ、

 紙面の未知な情報はすべて拾うべき情報として捉えて欲しい。

 問題用紙は知識の宝庫なのである。



 目の前の課題や知識からどれだけ広い視点に持っていけるか。

 点ではなく線の中に集めていく。

 そんな学習を一度意識してみよう。


 ばらばらなものを一点に集める。

 括り、拾いあげてみるのだ。


 関連性や比較などをうまく利用すれば、

 記憶の安定には高い効果があるだろう。







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最終更新日  2012.08.02 10:50:08
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