GOAL通信

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2014.09.20
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カテゴリ: 生徒たち


 結果を変えていくことができる。
 成功する確率は、合格に近付ける行動によって高めていくことができる。
 最後は、合格するのだという気持ちがどこまで本気なのかということだ。

 日記帳の合格発表の日に、先に「合格!」という未来の図を描いてみよう。
 それを達成して事実とするために、逆算された今があるのだ。
 勉強は無計画にがむしゃらにやってはいけない。
 毎日積み重ねる行為は尊いが、ただやっていく「足し算」ではなく、
 合格のためにすべきことを先に量り、それを分配していく、


 また受験というものは自分の置かれた立場によって、
 もの凄いスパークを見せることがある。
 君の置かれている境遇は緩いものか厳しいものか。
 もし自由や余裕や甘えが身の周りにいっぱいあるのなら、
 気を引き締めよう。
 昨日、今日と失っていった時間が具体的にあるのなら、
 惜しいことだと気付いて欲しい。

 受験はワンチャンスであり、努力の試験でもある。
 今ある時間をチャンスをギリギリまで使い込み、
 悔いのない受験準備を進めて欲しいと思う。
 これからの日々は一つ一つが桜に繋がる道だ。



 あって当たり前という考えがいかに「甘え」かということを、
 少しでも感じ取ってくれたらと思う。
 最後は自分で自分を目的まで導いていくのだ。
 本気ということばに責任を持とう。



 『試練の果てに・・・』

 私立を受けていない生徒がいた。
 いや、正しくは、受けられない生徒がいた。

 家庭の事情を背景に、彼女にとっての受験は、
 公立高校を受けることを意味していた。
 しかも受験校は、判定の極めて厳しい憧れの高校だった。

 彼女は秋から私の授業を受けていた。
 素直で、前向きに取り組む、素敵な生徒だった。
 だが北辰や判定模試では、
 大きく出遅れていたハンディが最後まで埋められなかった。

 一月中旬、塾の模試を返すときの面談。
 合格判定はラインに遠く及ばない厳しいものだった。
 普通なら志望校を変えるべきシグナルだったが、
 彼女はどうしてもその高校を受けたいと言った。

 姉が通っている高校だった。

 彼女の姉も、わが教室の塾生だった。
 去年の3月の、「○○ちゃんおめでとう」という記事。
 当時のことはまだ鮮明に記憶にある。
 その妹が今年もまた厳しい受験に挑んでいく。


 私は直接面倒を見ながら、何度も厳しいことをぶつけた。
 受かりたいなら覚えろ!
 彼女は「はい」と頷き、懸命に頑張っていた。

 時おり淋しそうな表情を見せながらも、
 彼女は必死にペンを握っていた。

 先の模試の面談で、彼女に訊いた。
 「どうしても受けたいんだろ」
 彼女は無言で頷いた。

 「日程は決まっている。今やらずにいつやるんだ」
 「高校は逃げやしない。君が近付いていくしかないんだよ」
 「悔いのない最後を一緒にやってみよう。死ぬ気で懸命に・・・」

 彼女は泣いていた。

 下を向き、手で涙を拭っていた。

 やらねばならない。
 だが届くのだろうか、ダメだったらどうなるのだろうか。
 判定はダメと出ている。

 計り知れない不安に負けまいと、精一杯自律している君。
 そんな君に、私はラストまでそばに居ると誓った。
 彼女は涙の最後に、「頑張ります」と小さな笑顔を見せてくれた。
 受験一か月前のことだ。


 仲間がみな私立確約を取る中、彼女は懸命に勉強した。
 私立入試の結果が出る1月末、
 次々と出る仲間の合格を、一緒になって喜んでいた。

 2月の理・社ラストランでは最前列で頑張った。
 冬期講習の時も一番前だった。
 プリントの空欄が埋まらない。
 この時期に来て、まだ基本が描き切れていない。

 頭を叩き厳しく振る舞いながら、そして時として誉めながら、
 幾度も励まし続けた。

 そんな一進一退の中、とうとう最後の授業を迎えた。
 入試の4日前、いよいよピリオドを打つべき時が来た。

 今までに得た試練を力にして欲しい。
 こういう問いが出たら、こう答えるのだよ。
 こういう資料があったら、ここを見るんだよ。
 私の言葉がいつの間にか君だけのものになっていた。

 入試のあと発表までの間、何度か顔を合わせたが、
 深く会話は交わさなかった。
 塾最後の日は発表の前日だった。
 緊張している様子が痛いほど分かったが、
 結果伝えろよと告げ、笑顔で送り出した。


 発表の日、

 昼過ぎに君はやって来た。


 「受かりました!」

 最高の誇らしい笑顔で、君は告げてくれた。
 何よりも最高の言葉を告げてくれた。

 ほんとうに「ありがとう」という表情で、
 君は立っていた。

 よかったな。
 辛い状況を越え、本当によく頑張った。
 立派だぞ。

 喜びに紅潮する君の表情に、
 お姉ちゃんと一緒に登校する風景が、
 ほほえましく過ぎった気がした。


 桜咲いたな・・・・

 君の最高の笑顔のように、

 満開だ。

 今年も・・・

  (2010.2)





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最終更新日  2014.09.20 16:58:48
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