GOAL通信

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2020.02.12
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カテゴリ: 未分類
これは数年前の入試3日前に書いた記事だが、

 文章中には直前だから・・・という表現が何度か出てくるが、
 2週間前の今ならまだ間に合うし、またそれは逆に、
 直前にできないことを今こそしておくべきだというヒントでもある。
 直前期に向けてどう完成させていけばいいのか、
 今から心得ておくべきことを探してみよう。

・・・・・・・

 入試直前の学習法で最も大事なこと。

 いざ試験会場において、スーッと問題に入っていける、
 「解く」という感覚を、身体全体で持ち続けることである。

 三日後にレースを控えた陸上選手は、どのようなメニューをこなすだろう。
 理論書を読んだり、深夜まで筋トレしたりするだろうか。
 実際にコースを走り、本番への感覚を磨くことに集中するのではないだろうか。
 マラソンなら起伏や風や日差しを計算しながら、
 実際に走りペース配分を割り振っていく。
 短距離選手なら、アンツーカーの硬さを計り、
 スタートの感覚がしっくりくるまで何度でも練習する。
 それは散々蓄積してきた技術をさらに研くということではなく、
 実戦に「合わせる」という行為である。


 入試というイベントを考えてみよう。
 当日は朝何時に起床し、何時に家を出て、何時から試験が始まり、
 どういう教科がどの順番で試されるかも決まっている。
 試験問題がどのような「型」で与えられるかも、すでに分かっている。
 本番に合わせ、感覚を保つとは、

 受験が迫ると誰もが不安になり、あれもこれもと手を出したくなる。
 社会のここが出そうだ。
 英会話表現の暗記が不十分だ。
 そうして、これでもかとばかりに知識を抱えようとする。
 これには大きな落とし穴がある。

 これは私の理論だが、直前の新規インプットはほとんど意味がない。
 と云うよりは、作業が間違っているのだ。
 仕上げの段階では、先も言ったように、
 本番に合わせた実戦感覚を研くことに、重心を置いていなくてはならない。
 試験問題を前にして、スーッと解き始められるリズムを漲らせる。
 そのためにすべきことは、
 「インプット」ではなく、「アウトプット」なのである。

 直前にインプットで固められた頭は、
 一問一答のような型に嵌った問いには対応出来るが、
 思考を試す問いや、分析、応用力を試される問いには非力だ。
 問いのパターン分析やシュミレーションもしていなければ、
 答案は断片的になり、流れを掴めないまま時間切れになる。
 一方、アウトプットの訓練に徹し、「解く」という感覚を保ってきた者は、
 問題を崩しにかかる手順が正確で、速い。

 本番に「合わせる」という行為は、
 ないがしろにされがちだが、とても重要なことなのである。
 今君がもし、一所懸命に知識を蓄えようとしているのなら、
 一度手を休め、今までの収穫の再確認に留めるべきである。
 そしてその時間を、
 今の力で試すという「アウトプット」に注ぐべきである。
 現在の力でどう戦うべきかという、シュミレーションをすべきである。
 過去問を題材に、「解く」リズムをどう高められるかという、
 オリジナルな作戦の完成を図るべきである。

 直前は、徹底して「解く」という感覚を築いてみよう。
 今から100暗記して、ガチガチの頭にしても、
 使うべき場はほとんどない。
 仮にあって、それが得点になっても、
 全体の解くための型が空白ならば、理想的な点の蓄積は出来ない。
 入試はクイズではない。
 点をどのようにして連結していくかという、完成度が試される場だ。
 以前「木を見て、森を見ず」という記事を書いたが、
 まさにその感覚である。

 目先の知識に没頭し、全体を見失ってはいけない。
 三日後に君は試験会場に座っている。
 答案を開いた時に、まずどう切り崩していくかということを、
 自信が漲るくらいに、入念に組み立てておかなくてはならない。
 そのために「合わせる」という感覚を研くのである。
 陸上選手が身体で覚えるように、
 君は頭でそのリズムを覚えるのである。
 解くという一連の作業の「流れ」に徹底してこだわってみよう。
 過去問や予想模試と向き合いながら、
 当日に波長を合わせていくのだ。
 ただ覚えただけの武器では埋められない、
 安定したペンの動きがそこにはある。
・・・・・・・

 *『木を見て森を見ず』の記事

 「木を見て森を見ず」 という言葉があるが、
 試験においては、この言葉は大きな意味を持っている。
 目先の問題に追われ、答案全体の仕上がりに目がいかない。
 全体のバランスを見ようとせず、一つ一つを丁寧に考えようとする。
 結局時間切れになり、掴むべき得点のベースを逃してしまう。
 ・・こういう失敗をしたことはないだろうか。

 試験の判定は〇の蓄積によって有利に動く。
 だから一つ一つの問い(木)を大事にすることには意味がある。
 しかし勝負というものは、個々の緻密さではなく、
 最終的には全体の仕上がり、いわゆる答案(森)の精度によって決まっていく。
 目先の問いに呑まれてはいけない。
 術中にはまり、流れを見失う前に、まず全体を把握する。 
 冷静に全体を俯瞰する習慣を身につけることだ。
 俯瞰することに慣れてくると、
 森の部分ごとの粗密や、手を加えるべき位置が見えてくる。
 時間と照らし合わせ、森をどう仕上げていくかという視点が生まれてくる。

 入試は 「木」 ではなく 「森」 の出来栄えで決まる。
 配点を頭に入れ、作業の比重をどこにどう置くべきかを、
 常に捉えながら答案を埋めていかなくてはならない。
 森(全体)をしっかり観察しよう。
 そして手順のキレを研こう。
 全体バランスは、遠巻きに眺めない限り分からないものだ。





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最終更新日  2020.02.13 11:02:40


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