GOAL通信

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2021.03.12
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カテゴリ: 未分類
「努力を忘れちゃいけないよ」

 塾に入った生徒は、みな成績を上げたいと思っている。
 上がるかも知れないと密かに思っている。
 だが、簡単に上がらないということも知っている。
 何がいけないのか。
 何をどうすればいいのか。
 きっとこれがいけないのだろう。
 そう反省を抱えながら、いつも見えないラインを探している。

 塾に入り成績を上げるには、努力なくしては有り得ない。

 塾というものは、知識や技術を学び、実践していく場だ。
 そして、目的に自分から近づいていく手順を知りながら、
 泥臭い手法で少しずつ努力という行為を重ねていく場だ。
 本人が「こうしたい」「絶対にこうするのだ」とエネルギーを充填しなければ、
 成績は理屈もなく上がったりはしないだろう。

 指導者の指示があり、課題があり、すべきことが明確なのにやらない。
 一度ならまだしも、
 いくら指摘してもやらずにサボる姿勢が常態化している。
 そんな生徒の成績が上がるなら、塾の存在すら意味がなくなる。
 真剣に頑張り少しずつ力を付けている生徒がいて、
 それが塾の定める軸と重なり、成績上昇と繋がるからこそ、


 塾に入れれば成績は伸びるものだ。
 そう思っている親御さんは非常に多い。
 中には、
 「学費を掛けているのだから伸びて当たり前」と思っている親御さんもいるだろう。
 何かを習わせその技術を体得させるだけなら、

 だが学習というものは、ラケットの振り方や花の活け方とは違い、
 もの凄く複雑で多岐にわたり、
 しかも頭に体得させるだけに時間が掛かるのである。

 ひとつ学んでも、それを定着させ次に使える情報にするためには、
 繰り返し確認し頭脳に焼き付けるという行為が必要になる。
 手先が感覚で覚えるのと違い、意識して反復し、検証していくのである。
 そうしなければ、成果は残らない。
 そこが、
 学習塾が「上手くなることを目的とした習い事」とはまったく違う点でもある。
 だから塾に通ってもすべきことをしなければ、当然成績は伸びない。
 どれだけの期間通ったかが問題なのではない。
 ここまでやってきて何を身に付けたのか。
 そのことにどこまで踏み込んで回答できるだろう。

 学力というものは、
 スタンプラリーのように数が増えるたびに付いていくわけではない。
 押してもらったスタンプをその都度どれだけ大切にし、ものにしようとしてきたか。
 そのトータルなエネルギーが、今の力とリンクしているのである。
 だがやはり子どもを数カ月も通塾させれば、親は成果を期待する。
 塾もそれに応えようと指導するが、試験は必ずしも好結果とは限らない。
 本人がサボり家での学習をしていない。
 あるいは、家庭学習が理想的に機能していない。
 最大の原因がそこにあり、まず何よりもそこが改善の糸口なのだが、
 視点がずれてしまうととても残念な結果を生むことがある。

 「成績が伸びないので塾をやめます」
 親の判断である。
 塾をやめることに縛りはないが、やめてどうするのだろう。
 やめることで一気に成績が伸びるなら、塾生はみなやめるだろう。
 だがやめずに踏ん張り次こそはと頑張っているのは、
 伸び悩みの原因が塾だけでなく、
 自分を含め色々な事情が複雑に絡んでいるからだと知っているから。
 塾を切る、あるいは他の塾に移るのは自由だが、
 塾を切ることで自学の姿勢が劇的に変わったりはしない。
 不明な部分の処理がさらに滞り、次第に混乱を招くのではないだろうか。

 だから転塾にせよ家庭教師にせよ、
 指導を受けられる機関はどこかひとつは保っておきたいものだ。
 自学がしっかりできないから苦労しているのである。
 ならば教わるという行為は生命線でもある。
 料理教室に通っているが、家では料理の練習をしない。
 いつまで経っても料理が上手くならないので料理教室をやめた。
 さて、それで料理は上手くなるのだろうか。
 上手くなるには通いながら家でも練習し、
 さらに料理教室との関係を密にし、指導を受け、
 課題の発見や解決に利用していくことではないのだろうか。

 厳しい結果が出たとき、
 その理由を振り返り次に繋げようとする人は伸びていく人だ。
 今の環境を前提に家や塾での学習を工夫してみる。
 新しいものに食指を動かしたり、安易に切り捨てたりする前に、
 まず現状を振り返り改善していくことが大切なのである。
 自分のすべてを前提に、そこを基準点にしていくのである。
 そのことを知っている人は、ステップを追うようにグングン伸びていく。
 過去に多くの生徒を見てきたが、
 最後に自分の桜を咲かせた生徒はみな、
 間違いなく辛抱し汗をかいた生徒たちだ。
 スランプを自らの力で乗り越えてきた生徒たちだ。

 成績を上げたいのなら努力するのである。
 上げるために努力するのである。
 時間を投資し、壮大な知識の海に挑んでいくのである。
 自分に投資し努力している姿は、美しいものだ。
 待っていても逃げていても力は付かない。
 塾に通い教わっているのなら、自分の明日のために踏み込むことだ。
 今日という日は二度と来ないのである。

 何を捕まえようとしているのか、
 そして何を掴み取ったのか、
 そのことをよく考えてみよう。
 自分が分かれば次の一歩が少し見えてくる。
 成功とは、
 その一歩を重ね、
 強固な足跡を残していくことなのである。

・・・・・・

 10年ほど前に書いたものです。
 教室を去るにあたりもう一度伝えたいと思いました。
 塾に通い、何を得て、自分にどう作用させていくか。
 親御さんの塾への期待は痛いほど分かりますが、
 塾に教わるだけでは成果は小さなものです。
 成果を出すための肝に当たる部分は、
 教わったことをどれだけ家で定着させようとしているのかということです。
 その手順ややり方に真剣に向き合うことが、
 塾と共存し成果を上げていく唯一の方法なのです。

 当ブログではこれまで学習方法について色々書いてきました。
 学習塾でのあるいは家庭での学習のし方、具体的な勉強法など、
 一度整理してまとめてみたいと思っています。
 本にするのが無理ならば、
 冊子にでもして必要な人に役立ててもらいたい。
 そんなことも考えています。
 もし本になったら買っていただけますか?





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最終更新日  2021.03.12 12:55:00


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