人生 楽ではないが、楽しい!

人生 楽ではないが、楽しい!

タ イ (未完成)


若気の至りゆえに言えた
大学入試二次試験面接での言葉

無事大学に入学したものの
第一希望の大学でなかったため
士気全くなしの私

尊敬する「田中正造」を扱った授業は
無心で聞いたものの
他の授業はとりあえず
単位を頂きましたという感じ

大学二年の後期
授業に「国際社会学」というのがあった
なんだろうと思いながら
いつもの適当主義で取ってみた

取ってみて分かったのだが
この授業は聞いるだけでは駄目な
本当に面倒な授業
でもなんだか面白く
授業へ通っているうちに
次は生徒が調べてきて発表ということに
まだ二年次だった私は免れるかもと
甘い思いを抱いたのだが
本当に甘い思いだけだった

先輩達が先に発表し
来月には私の番、、、
一応、悩んではみたが
全く何をすればよいか分からない
それで以前より興味のあった
「人権」をしようと思い
「人権」なら「アパルトヘイト」と
まさに一つ覚えの公定式に従った

初めてとも言える専門書を読み
アパルトヘイトの実態と
自分の考えをいれて
第三世界における子どもと女性が
如何に弱い立場にあるかを書いた

とりあえず発表を終えると
叩くと鳴るではないが
質疑応答の時に
色々な質問を受けた
それを答えたりして
終わったときには充実感
その頃成人式を控えていて
その足で迷うことなく
エルメスのスカーフ購入
バイトで稼いだお金だった
3万2千円なんて私には大金
でもそれくらい気持ちがよかった

そうこうしている内に
「現役で入学したんだろう
 長い人生一、二年
 タイで過ごしてみるなんて
 どう思う?」
と、先生に聞かれた
そこから「タイ」という言葉が
私の思考回路の中に飛び込んだ

出発

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