GOlaW(裏口)

2006/01/07
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 愛ゆえに狂える人々。
 自己を見失うヒロイン。
 そして、ユーモア。

 それらが詰め込まれ、万華鏡のように交差していく様は見事の一言です。

 でもシリーズの中で最も際立っていたのは、“歪み”だった気がします。
 映像や人物の美しさゆえに、その背景で壊れていく理性や日常の歪みが、際立っていったんです。

 建物や自然の美しさ、そして美しき女達と関わらなければ、その歪みからも逃れることはできたのでしょう。
 だけど金田一もまた、美しき家庭教師(もう一匹の女王蜂)と関わってしまい、その歪みの一部を引き受けてしまいます。

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 また、時計塔の中も異様でありながら独特の様式美を放っていましたね。実写で見るのは初めてです。金田一がふと顔を上げて頭上の歯車を見るシーンなど、すっごくドキドキしちゃいました。
 自然の美しさも素晴らしかったです。

 それらの中に突然、異様な宗教家や血痕や脅迫文などが放り込まれます。周りの景色は異常に歪み、その異常な状況に調和していくんです。
 まるでそれは登場人物たちの心の歪みを投影しているように。

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 その歪む世界から第三者として現れるのが、金田一と横溝先生。
 冒頭からの飄々とした感じに、すっごく和みます。今回は先生の出番が増え(笑)、いい味を出していました。

 事件の背景でちょこちょこ動き、
「出るに出られなくなりまして…」
という金田一がすごく可愛いです(←役者ファンの贔屓目)。

 そんな風に第三者であるからこそ、彼は謎を解くことができたんだと思います。
 でも彼は、完全には第三者になりきれなかった。なぜならもう一人の女王蜂である神尾に、心を許してしまったから。


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 そんな歪み続ける物語の中で、ただ一人、智子の人生だけが救い出されます。
 まるで地震の原理のように、揺さぶられ続ける間に歪みを吐き出したように。

 そして。それは最後まで神尾が残した歪みがようやく正された瞬間だったと感じました。

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 茶目っ気全開の稲垣君も堪能でき、本当に満足です。
 出演者とスタッフの皆さん、次回作も期待していますね。





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Last updated  2006/01/07 10:03:43 PM
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