GOlaW(裏口)

2007/01/09
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 左手と右手。
 そは互いに鏡像である。
 されど、右手は左手に成り得ず、左手も右手に成り得ぬ。
 その理を忘れ、曲げんとするとき……悪魔生まれ出でる。


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 シンメトリーと鏡像。
 それが今回のテーマでしたね。


 東太郎は実像を過去に失い、偽りの名と生まれで育った人間でもありました。その姿は、まるで鏡像として生きるようでもあり。
 そして血の繋がりを隠し、偽りの名前で入り込む東太郎は、鏡像ですらない虚像と言えるかもしれません。

 そして血の繋がった兄妹でありながら、知らず知らず二人の妹達と引かれていく東太郎。
 …それは両親の鏡像のように。

 いくつもの鏡像が重なり合い、合わせ鏡のように迷路を作り、実像と虚像が曖昧になっていく物語。
 それはトリックと相俟って、相乗効果を上げていたと思います。


 そう思うと、金田一耕介が犯人に見間違えられたり、レコードの音と耕介のフルートを間違えたりするシーンも、必要だったのですね。


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 戦後間もないこの時期の、少し古めかしく、西洋と東洋が混在していた雰囲気が本当に素敵です。
 洋館の造形美や、フォルクスワーゲンなど、胸がドキドキしちゃいましたね。

 『須磨』や『淡路』など、馴染みのある地名が出てきたのも嬉しかったですね。

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 しかし『神秘主義』が出てきたのには驚きましたね。
 実写で観る『神秘主義の儀式』は初めてだったので、ドキドキしちゃいました。

 そして、金田一の参列に際し、
「『神秘主義』って、儀式に『信じていない人間』が参加した場合、失敗するんじゃ…」
と即座に突っ込んでしまった自分が怖い(←何でそんな知識を持っている、自分。汗)。

 フジテレビ版『西遊記』の時に購入した『魔法・魔術 - Truth in Fantasy50』の内容は、しっかり頭の中に残っているようです(…オカルト知識、密かに増殖中)。

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 所々、耕介のとぼけた感じやユーモアが滲んでいて、すごく楽しかったです。
 前後編ににして、もっと原作からトリックやエピソードを取り込んでも面白かったのでは、と思います。


 『代数の証明』も、すごく嬉しかったです。すっごく分かりやすくて、良かったし。
 できれば、証明問題の基礎も匂わせて欲しかったですね。あれもまた、『鏡像と合わせ鏡』の理論が息づく世界でしたから。


 どちらにしても、本当に楽しかったです。
 また続編をお願いしますね、スタッフ様。

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 子は親の鏡像のように。
 悪魔を身に宿らせ、親と同じ過ちを繰り返さんとす。

 錯覚と虚像の中で、真実を見せる合わせ鏡はいずこに。





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Last updated  2007/01/09 08:45:24 AM
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