GOlaW(裏口)

2008/06/13
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 やっと、やっと『CHANGE』をまとめて視聴できました。
 ということで、印象に残った点や全体の感想などをつらつらと述べていこうと思います。

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★ 第五話ラスト、アメリカに『ミラーイメージ』を指摘


>「相手が『違う』ということがわかるんです」

 多少でもアメリカ外交とか、アメリカ諜報裏事情について調べた人ならば、この朝倉総理の言葉に噴き出すでしょう。
 アメリカの外交官に向かって言うには、これほど皮肉で痛切で効果的な牽制球はないのですから。


 アメリカ外交、及び諜報関係の致命的な欠点は『ミラーイメージ』です。これは、
“『ミラーイメージ』……相手が自分たちと同じ思考をするという思い込み”
というものです。

『1994年のイラク軍のクウェート侵攻を見逃しかける』
『1994年のメキシコ金融危機を予見できなかった』
『1998年のインド核実験を信じなかった』
…等など、挙げきれません。

 また、『CIA内外国語教育の未徹底』もまた、
“アメリカが世界の中心なんだから、周りの国が合わせろ。”
という無意識の感覚が表れたものです。
 その結果が、
『9.11計画を掴みながら、翻訳できずに見過ごす』
という結果に終わっています。


 ……アメリカ自身、自分の悪癖は自覚していることでしょう。



 素人だと思っていた政治家に、まさか自分たちの悪癖を正面から指摘されるなど、絶対に思っていなかったでしょう。
 だからこそ彼らは、朝倉総理を認めたのです。
(参考文献:『CIA失敗の研究』 著:落合浩太郎 文芸春秋 P50-P68-)

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★ 黄金パターンを基幹に

 この『CHANGE』を見ていて気づいたのは、『黄金パターンに、真摯に向き合い、魅せようとしている』スタッフの姿勢でした。


 これを『CHANGE』に当てはめるなら、
“嫌いであった父親や政治を認め、彼が目指した政治を彼以上の手腕で果たすこと”
になります。
 この主題を底辺にすることで、このドラマでは物語を安定して魅せているんですね。

 また、ここから『父親世代からの因縁』という少年成長物の定番も使えますよね。
 それは管理人の大好きなネタなので、ぜひぜひやって欲しい所です。

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★黄金パターンと、設定と

 それらの黄金パターンを魅せるのは、小手先の技ではありません。
 黄金パターンを魅せるのは、その“本筋に設定がどれだけ上手く絡み合うか、それをどう見せるか”という点です。
 それについても、うまく説得力を持たせているなと思います。

 朝倉啓太の設定が、ちゃんと上手く生きているのが一番ですね。

 最初の『女性受けがいいから。それだけで引きずり出された』という点が、木村君が演じることで説得力が出まくること。
 私の親戚など「SMAP全員、選挙に出たら通りそうだよね」と言っていました。……洒落にならない冗談ですが(←『政治と芸能は絶対に切り離すべき』と力説する人間)。

 ……閑話休題。

 朝倉が前の職業で培った技能、つまり『教えること、教わることのノウハウ』や『人付き合いの基礎』を、政治家としてスピンオフしていく設定も見事。
 国民を前にした演説でも、それこそ『政治に無関心な世代』にすら分かりやすい演説をしてみせ。
 政治家同士での勉強でも、『自分が分からない部分』を明確にすることで、教師側にも気付かせ。
 第五話など、(朝倉は無自覚にだろうけれど)最大級の牽制をして見せたのですから。

 設定がぶれていないからこそ、安心して見れるんですよね。

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★ マスコミ


 今回のドラマで『さすがフジ』と思ったのは、「ワイドショーやコマーシャルをほんとに作っちゃう」ところです。
 記者やワイドショーの嫌らしさもちゃんと出てて(苦笑)、朝倉総理の振り回されっぷりに親近感を抱いちゃいます。

 ……『政治家でも選手でも、何でもアイドルみたいに扱う日本人の悪癖』を見せつけられるようで、ドキッとすることも多いですね。
 政治家の資質とは、そんな部分には関係ないはずですしね。

 そんな国民の意識さえ、朝倉総理が『CHANGE』してくれるのかな…なんて楽しみにしているんです。

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★ 政治家のカリスマ


 朝倉が国民の前で話した内容は、私自身はピンときませんでした。
 実際の選挙演説で無いので、ドラマとしてはありかなとも思うのですが。

 国民が求めているのは、もっと具体的な政策案じゃないかなと思うんですよ。
 それを分かりやすく言うのが、政治家のカリスマじゃないかとも思います。


 ただ、カリスマが強いだけでは、『どこかの国のちょび髭親父』…つまりアドルフ・ヒットラーになってしまいます。
 ヒットラーがカリスマになったのは、
『民衆には分かりやすい敵を一つ与えよ』
……つまり
『国民には仮想敵か、スケープゴートを与えときゃ納得するから』
という論法を使ったところです。
 これがナチスによるユダヤ人迫害の本当の理由です。

 この論法を現在も実践しているのが、中国政府。
 国民の不安や真贋を政府に向けないために、情報統制し、わざと反日運動や反フランス運動を影で煽っているのが有名ですね。


 朝倉の演説には、『決してヒットラーにはならない』という意味合いも含められているのでしょう。
 安易なカリスマになるのではなく、ただ誠実に向き合うのだと。


 いつか、ドラマの中の日本国民自身が、本当の意味で『政治に大切なこと』に目覚めるのでしょうか。
 日本は、ドラマの中では、変われるのでしょうか。

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 まだ、朝倉は『政界という色』には染まっていません。
 ですが、彼がこの世界を理解し始めた時に、何が変わるのでしょうか。

 ……次回はとうとう、マスコミを使った朝倉攻撃が始まります。
 諜報機関の伝家の宝刀、『ジャーナル・エージェント』が動いたかな。
(ジャーナル・エージェント…政府関係者が世論を操作するために雇う記者、もしくは報道機関。
    アメリカCIAの実質子会社のカーンハウス等。また、日本の公安警察OBの天下り先に、出版会社があることは有名)

 そのあたりの、政治の闇が垣間見えたりするとちょっとうれしいかな(←諜報ネタ大好き女)。

 次回も楽しみにしています。

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 青年は、そして父を超える。





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Last updated  2008/06/13 02:03:05 PM
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