株式会社SEES.ii

株式会社SEES.ii

2017.11.15
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ss一覧 短編01 短編02    ​ 短編03
―――――

 10月12日。午後18時――。

 その瞬間のことはよく覚えている……。

 グローバルゲート1階のほぼ中央、人が集中する十字路の一角に位置するダンロップ・
ゴルフショップの隣のゴミ箱にアタッシュケースを押し込もうとした……その瞬間――
こちらに歩み寄る女が、いきなり亮介の腕を掴んだのだ。
 バレたっ!
 反射的に、亮介は逃げようとした。けれど、女の手が亮介の服の裾を固く握り、反動で
アタッシュケースごと床に尻もちをついてしまった。
「……? ごめんなさい。ここのゴミ箱にそんな大きなモノはちょっと……」
 女が何かを話しかけているその隙に、亮介はアタッシュケースを床に放り捨て、女の手を
振りほどき、出入口に向かって直進した。
「……! 待ってっ!」
 慌ててアタッシュケースを拾い上げ、女は亮介の背を追った。女が自分を追って外に飛び
出したら、それですべてが終わりだった。
 亮介に迫る女は「あなたっ、コレは何ですかっ?」と騒ぎながら通路を進んだ。すれ違う
人々の視線が、亮介に集中し始めたのがわかる。
 けれど、女がそれ以上進むことはできなかった。その直前に、亮介は予め用意していた
小型の出刃包丁をポケットから取り出し――振り向きざま、女の下腹部に思い切り突き
刺したからだ。
「うっ! ぐうっ!」
 ほっそりとした首を前に傾け、女は苦しげな呻きを漏らした。
 けれど、女はアタッシュケースを手放そうとはしなかった。次の瞬間、亮介は激しく
苛立った。女の目が、まるで亮介を憐れむかのような視線だったのだ。
 ……お前には何もわからないのだろう……お前のように若く、可愛らしく、誰からも
チヤホヤされて育ったお前みたいな女には……俺の気持ちなど、理解しようとも思わないの
だろう……。
 この女を許すわけにはいかなかった。この女には罰を与えねばならなかった。
 アタッシュケースを抱えてうずくまる女の髪を掴み、顔を上げさせ、顔面を――形のいい
その鼻を思い切り殴りつけた。
 鼻の骨が砕けたような感触が握り締めた拳に伝わり、可愛らしい女の鼻がいびつに曲がった。
「ぐっ……ああっ……いや……」
 潰れた鼻から血を溢れさせ、女は気を失いかけて床に倒れた。そんな女を一瞥し、周囲の
人々を睨みつけながら、小さな声で吐き捨てる。
「……あと3~4分で爆発だ。お前ら全員――死ね」
 周りにいるすべての人間が敵に見えた。


 佐々木亮介は真っ暗な自宅の床に座り込み、遠くで鳴り響くパトカーのサイレンを聞き
続けていた――。
 次はどうする?
 亮介は自分に聞き、「……そうだな」と自分で答えた。


 あれから――グローバルゲートの爆発音を聞き、自宅に逃げ帰った後、亮介はテレビを
見るのをやめた。どうしても見る気にはなれなかった。不発したわけではないけれど、
失敗したことは明らかだった。そして今、ようやく最後の爆弾を手に持つ時が来ようと
している。最後に何人を道連れにしてやろうかと思うと、たまらない満足感が込み上げて
くる。……いい気味だ。どいつもこいつも、思い知ったか……とも思う。
 最後の地へ向かうために亮介は立ち上がった。
「……熱田神宮だ」
 自分に向けて亮介が言った。
「もちろんそのつもりだ……天皇家? 神様? 草薙の剣? くだらねえ……」
 熱田神宮を攻撃する明確な理由はなかった。恨みなどあるわけもない。ただ何となく、
何となくイライラしただけだ。テレビの情報番組では、イオン今池やミッドランド・スク
エア、グローバルゲートや熱田神宮の宣伝ばかりしているし、ネットの広告も、ポストの
チラシも、すべてがその4か所ばかりを宣伝していた。アタッシュケースと一緒に贈りつけ
られた手紙にも……それにあの人との会話でも……。……どうしてだ?
 突然湧いた疑問に答えを求めて、亮介は思い切ってテレビのスイッチを入れた。

 ――『いやあ……松坂牛や飛騨牛なんて、味わからないんだけどね』

 それは、かつて見た情報番組の再放送らしき内容だった。情報番組の再放送? 何だと?
……これは……そんなこと、ありえるのか?
「……まさか……そんなバカな……何で?……」
 ――それが、亮介の最後の言葉になった。
 次の瞬間、かつて誰も聞いたことのない轟音がアパート全体を覆い尽くし、床が、天井が、
柱が、壁が、窓やガラスやドアや階段が――何も理解できぬままの、何もわからないままの
佐々木亮介の肉体をバラバラに吹き飛ばし――佐々木亮介の世界ごと消滅した……。

―――――

 10月18日。午後12時――。
 愛知大学グローバルコンベンションホールの駐車場での爆発から数日――。岩渕にとって、
東海3県の《D》の支店と、《D》に関係の深い企業に今回の事件の経緯を説明する挨拶
回りは簡単ではなかった。各事業所に電話連絡とアポを取り、長い距離を運転し、騒動を
説明する。何日も自宅に戻れなかったのも辛かったし、なぜこんなことになったのか? 
といちいち説明するのも鬱陶しかった。食事や睡眠もロクに摂れず、上半身が常に重く感じ
られた。
 それでも岩渕と営業課の社員数名は、割り振られた事業所への説明を淡々と続けた。国道
1号線沿いに三重県に入り、桑名市……四日市……鈴鹿市……津市……松坂市……。

『……グローバルゲート支店のオープンは延期しない。これは決定事項だ』
 自信満々でぶち上げる社長の言葉を思い出した。
 ……それでこの結末かよ。ふざけやがって……。あの時、俺の言葉を少しでも聞いていたら、
こんなことにはならなかった……丸山だって……。

『くどいぞっ!』
 首元を掴まれた時のことを思い出した。あの時のアザは今も岩渕の首に残っている。
 ……丸山を殺したのはアンタじゃないのか? 冗談じゃねえぞ……クソがっ!

―――――

 10月18日。午後14時――。
《D》名駅前支店3階の会議室には、既に50名ほどの社員が集まっていた。愛知県下の
《D》社員で参加していないのは岩渕クンを含める営業課の社員数名だけだ。各地の店舗は
今日、臨時の閉店措置を取っている。
 総務課長である宮間有希は外部との連絡役兼書記を務めるため、携帯電話とPCの持ち
込みと使用を許可されている。

 ……これが普通の会議であれば、どんなに気が楽だろう。
 そう。これは業務とは関係のない、非公式な会議であるのだから……。
《D》グローバルゲート支店長、丸山佳奈の死亡及び――容疑者、佐々木亮介について。警察の
発表によると、佐々木亮介という無職の男が問題の爆弾を名古屋市の各施設で爆発させたことは、
ほぼ間違いなかった。しかし、男は最後に残した爆弾を自らの住居で使用し自爆した。爆発物の
入手経路、犯行の動機もわからないままだ……。


「……ああ、座れ」
 儀礼的な挨拶と起立、労いの言葉と着席の命令を下したあと――最後に会議室に入った
社長は、テーブルの上に顔をうなだれたまま――しばらく沈黙していた。
 有希はそんな社長を、まるで娘を亡くした父親を見るかのように見た。……やはり社員と
社長の関係……だけではなかったのね……。
「……社長、全員、揃っています」
 進行係である総務部長が社長に告げた。
「……ああ、そう、だな……」
 総務部長の言葉に静かに頷き、いくつかの簡単な指示を出したあとで、社長は虚ろな目
で社員全員を見渡しながら、深く静かに息を吐き――それを繰り返し――やがて……持参した
鞄の中から小さな木箱を取り出した。
「……岡崎で火葬した、丸山の……骨だ。アイツ……バラバラになっちまって……ほんの
少ししか残っちゃいねえが……」
 悲痛な声で社長が言うと、社員の列席からはむせび泣く声が漏れた。

 社長が静かに言う。
「……少しだけ、昔話をしてやる……いや、させてくれ……」
 誰も彼も、異論などあるはずがない。それは、有希にとっても必要な話なのだ……なぜなら、
あの時――有希も現場にいたのだから……。
 ……ん?
 ……『業務連絡』のメール?
 ……しかも……タイトルに『閲覧注意』? どういうこと? 誰?
 起動済みのPCと自分のiPhoneに、何か、外部から連絡が入ったようだった。

「……25年前くらいだ。俺にも好きな女がいた。そいつは俺が《D》を立ち上げた当初
からアルバイトで雇っていた従業員のひとりだった。宝石や貴金属、ブランド品に詳しく
てな、まだまだ未熟な俺をよく助けてくれた、と思う。……やがてその女と交際を始め、
将来は結婚できればいいなと誓い合った。……そして、ある日突然、女は消えた」

 社長は壁の一点を見つめ、淡々とした口調で話した。

「……結論から言うと、女は暴力団に雇われた風俗嬢だったっていうオチや。《D》の
抱えるブランド物や宝石類を根こそぎ強奪する計画やったらしい……後日の別件で、そこの
暴力団事務所がガサ入れ食らった時、ウチの警備システムや金庫の型番の情報が発見され
てな……だが……しかし、なぁ、俺は女のことを忘れ……られなかった。1年後、大須の
探偵に依頼して彼女の行方を探したら、案の定、すぐに見つかったワ……栄の違法風俗で
シャブ漬けにされた、廃人同然の元婚約者の女がな……」

 有希は信じられないというふうに首を振った。社長の話のことではない。
 ……そんな……嘘、でしょ?

「『岡崎の児童養護施設にアンタの娘がいる』って言い残して……女はあっけなく死ンじ
まった……だがな、勘違いすンなよ。丸山佳奈は俺の娘じゃねえ。DNA鑑定もしたが、
父親は別の男だ。……ただ、俺はあの時、この娘はいったいこれからどんな人生を送るン
だろうなって考えただけだ……。せめて、母親とは違う世界を見せてやれたらなってな……」

 有希の全身を戦慄が走り抜ける。社長の話は聞いていたものの、脳に残る気配はまったく
感じられなかった。

「……それからずっとだ。才能があるヤツはウチで雇う意味合いも込めて……俺は定期的に
岡崎の児童養護施設を訪ねて佳奈の成長を見つめてきた……いつか、ウチで働けるように
陰ながら応援してきた……それだけだ。その結末が、コレだ……俺は、お前ら全員に謝罪
する……すまない……申し訳ない……」
 弱々しく息を吐きながら、社長が「……来年《D》を売却しようかと思う」と呟きかけた、
その瞬間だった――。
 その刹那――
 ついに――
《D》総務課長である宮間有希は、決意した――。
「――鮫島っ! 窓のブラインドを下ろせっ!」
 突然の指名に鮫島は訝しげに顔を歪めた。
「……あっ? てめえ先輩に何て口の聞き方しやがる」
「うるさいっ! いいからブラインドを下ろせっ!」
 有希が怒鳴り、鮫島を含める社員全員がビクッとして体を震わせた。

「坂口っ! 岩清水っ! ALSOKに連絡して、大至急来てもらうように伝えろっ! 社内に
不審物がないか調べるんだっ! 急げっ!」
 有希は自分でも信じられないほどの怒鳴り声で総務の女たちに命令すると、しっかりと
した足取りで会議室の壁に近づき――渾身の力を込めてホワイトボードに掌を叩き当てた。
呆気に取られる社員たちを一望し、「全員っ、傾聴っ!」と叫びながら会議室の端にある
ホームシアターセットに駆け寄り、電源を入れて社員用のPCとUSB端子を繋げた。自分に
歩み寄ろうとする女性社員に「――動くなっ! いいから座ってコイツを確認しろっ!」と
怒鳴り、まるで鬼のような形相で叫び続けた。
「社員全員のPCにメールが入ってるハズだっ! 後で確認しろっ! でも今っ、ここで
スクリーンに出してやるっ!」
「……宮間、ALSOKを呼んだり、スクリーンの用意までして……何をする気や?」
 か細い、まるで覇気の感じられない社長の声が会議室に響き渡るが――今の有希には関係が
なかった。
「《D》業務連絡用メールアドレスに、動画ファイルが一斉送信されているっ! そしてっ!
社内の様子が盗聴されている可能性が高いっ! これで満足かしらっ? 社長っ!」

 有希は怒鳴り続けた。
「……クソッ! クソッ! 今……映すぞ……見てろっ! 畜生がっ……」
 ああ……もう、ダメだ……。
 冷静に……なれない……。
 私は……私は……。
「ああ……佳奈ちゃん……佳奈ちゃん……佳奈……畜生っ!」
 そう呻いて、有希は髪の毛を振り乱し、ギリギリと歯軋りをした――。

―――――

それは何かの災害現場を上空から撮影するニュース映像のようだった。
グローバルゲートの内部から、黒いリクルートスーツを着たひとりの女性の影が動く。
カメラとの距離は離れているハズなのに、女性の声ははっきりと録音されていた。
『……離れなきゃ……少しでも遠くに……』
 それは《D》社員、丸山佳奈の声と姿だった。佳奈は脇に銀色のアタッシュケースを
大事そうに抱え、片手で腹部を抑え込み、可愛らしかった顔を不自然に歪めてフラフラと
歩いていた。そう。鼻の先端からおびただしい量の鮮血が滴り落ちている。だが、佳奈は
脚を止めることなく歩道に躍り出ると……
トヨタカフェの前に停めてあるi-ROADに近寄り、
躊躇せずに乗り込んだ。

『……行かなくちゃ。私が守るんだ……私が……お店を……』
 佳奈の影が車の中に消え、i-ROADが発進する。
『……お腹、刺されちゃった、な……痛い……痛いよ……』
 車両の移動に合わせてカメラが動く。直線的かつ立体的に、前後左右に動く。

「何だ?」
「この映像は……?」
「どうして……いや、どうやって?」
 困惑げに疑問を口にする社員たちに向け、宮間有希は言い放った。
「……おそらくカメラは高性能ドローンよ。それもかなりの解像度……自衛隊仕様のもの
かも。そして音声は……あの、アタッシュケースの中……たぶん、盗聴器ね」

『ここでいい、よね……』
 i-ROADが愛知大学グローバルコンベンションホールの駐車場へと辿り着く。
『……ダメ、もう、動けないよ………』
 i-ROADのハッチが開くものの、佳奈の影は現れない。
『……助けるって、守るって……言ってくれたのに……嘘つき、だね……サワのおじちゃん……』

「……課長っ、もう見ていられませんっ!」
「消してくださいっ!」
 スクリーンに近い女性社員たちが口々に悲鳴を上げた。中には呻き声を漏らしてすすり
泣く社員もいた。既に号泣している若い男の社員もいた。そんな彼らに、有希は、容赦なく、
怒鳴り散らした。
「逃げるなっ! 最後まで見続けろっ! 話はそれからだっ!」

 佳奈はようやく車外へ体をすべり落とすと、固いコンクリートの上を這いずった。ドス
黒い血が佳奈の下腹部を中心に――まるで水溜まりのように溢れて広がる。
 ――突如、
カメラの高度が落ち、地を這う佳奈の表情の撮影を始めた。佳奈は、逆流する
血と胃液を口の中からゴボゴボと溢れさせ、鼻血をたらし、目から大粒の涙を流していた。
「……な、に? ……この、カメ…ラ? ……なん、なの?……うぅ……」

「……ぐぐぅ……うう……」
 低く唸り、血が滲むほどに拳を握り、社長である男は目を閉じた。

「……そっか……きょ……う……は、ん……者か…………」
 佳奈は直感で理解した。このドローンを操作する人物こそ、この汚らわしい事件の共犯者。
許されざる者――この土地に、この名古屋という街に存在してはならない者――佳奈の大好き
な《D》や《D》の社員たちが住むこの街にいちゃいけない者――そして……佳奈の愛する
男が決して触れてはならぬ、決して触れさせたくない者だと――
 ――直感で理解した。

そして次の瞬間――彼ら《D》は見て、聞いた。生と死を分ける一本の線が、自分たちと
スクリーンの間に引かれているのを見た。短い動画であったが、確かに見た。自分たちは
生の側に座っており、スクリーンの中の丸山佳奈は死の側で這いつくばっていた。
 それは彼らの人生における最大の……。

「……畜生……畜生……ち、くしょう……」
 佳奈は四つん這いになって、車から離れようと必死に腕を動かした。鮮血が口と鼻から
溢れ、指がヌルヌルと滑り、
呼吸もままならない中で、佳奈は少しずつ……少しずつ……
距離を離していった。少しずつ…
…少しずつ……少しずつ……少しずつ……佳奈は『死』の
領域から『生』の領域へと
近づいていった。だが、カメラを正面に向けられた瞬間――佳奈の
顔が恐怖と絶望に歪んだ。


「……サワの、おじちゃん……お願い、だよ。……こいつを……やっつけて……みんなぁ……
くやしいよ………やっつけて……おじちゃん……お願いだ、よ……ああああっ……………」

 やがて――……
 ……――まるで撮影者が満足したかのように、画面は《死の閃光》に支配され、佳奈の姿も、
声も、存在も何もかもが、消失した――……。

―――――

 そして、《D》代表取締役社長、澤光太郎は――目を見開いた。

「……殺しましょうっ!」
 気の弱そうな女性社員が叫び、「許せねえ……」と唸る男性社員や、「……警察に引き
渡す必要はない。……殺してやる」と呟く温厚な総務部長の姿が見えた。
「ナメやがってええーーーっ! 絶対に見つけ出してっ、絶対に殺してやるーーーっ!」
 子を持つ父親である鮫島恭平が絶叫し、普段から冷静な宮間有希もまた「みんなっ! 情報を
集めましょうっ! この野郎だけは、絶対に逃がさないっ!」と叫んだ。

「殺す」「殺す」「殺す」「殺す」……殺意は次々と伝播し、《D》の社員たちのすべてを
支配した。
 そう。丸山佳奈の死の動画――それは彼らの人生における、最大の屈辱であったのだ。

「畜生っ……畜生っ……娘が……俺の、娘が……」
 澤光太郎もまた――何かを呪うように呟きながら、奥歯を強く噛み締めた。
 堪え難い屈辱が……
 無限に湧く憎しみが……
 切なく募る悲しみが……
 腹の底で煮えたぎる怒りが……
 おぞましく、狂おしく……
 混じり合い、形を成し、醸成され……

 激昂へ至る――。

「ああああああああああーっ!」
 澤は叫んだ。身をよじり、両手で髪を掻きむしり、声の限りに叫んだ。
「ああああああああああーっ! 殺すっ! 必ずだっ!」
 瞬間、心臓が燃えるように熱くなり、凄まじい怒りに全身が震えた。

 そして澤は……これからこの動画を撮影した者を探そうと決めた。今すぐそいつの
ところに行き、そいつから全てを奪い取り、命を以って償わせようと決めた。
 心が壊れても構わなかった――まるでかつて、佐々木亮介が自分の心を壊してしまった
かのように――澤にとってももう、そんなことは、どうでもよかった……。

―――――

 『激昂するD!』 gに続きます。












 DAOKO氏!!! 宣伝する意味、もうないのかもだけど……。

 前回紹介させていただいた時から数曲、新曲増えましたので再登板。相変わらずの病的な
美しさと、非日常的な歌唱力で、今やメジャー歌姫となってしまいました……。あの、素顔
NGで、アニメPVしてた頃はいったい……。
 説明は不要……ですかね。とにかく一度は聞いてみてください。波長が合えば、すぐにでも
好きになってしまう方ですから(つまりは客を選ぶ音楽性)。まぁ、seesは丸顔のヒトって
だけでも好きですが……。


↑DAOKO × 岡村靖幸『ステップアップLOVE』――ダンス、意味あったのかな……。

↑DAOKO × 米津玄師『打上花火』――米津氏、販促向けの楽曲多くなってきたな。しゃーないか。

↑DAOKO『Forever Friends』――ザ・低予算PV。……ま、丸い。ちょーカワイイけど。

 DAOKO氏の楽曲↓よろしければ、お手にどーじょ。




 ……お疲れサマです。seesです。はじめにすいません。更新遅れました…m(__)m

 いや……今回は気合入ったなあ……感慨。というか、今短編はこの部分と、もうひとつの
部分だけが作りたくてヤッたものですからね……。下書き段階でいろいろと案はあったの
ですが、やはりこういう形がsees的にはしっくりいきましたね……。後は、ラストまで走る
だけスね……。今日は仕事も適当に済ませました(笑) 

 ただ、今短編は人間関係がかなり複雑になった感はあります……これだから、固有名詞を
増やすのは手間がかかる💦 品詞選びも楽じゃないし……「あらすじ」なんてもの作るヒマ
ないんスよね~ww
 ……思った以上の長文となり、自分に乙ww文春や新潮の連載小説並みの文字数……長すぎて
理解してもらえないかもだけど……ごめんなさい。
 楽天様以外のお客様には本当――お手数かけます……<(_ _)>

 今回からもう、爆弾騒ぎは完全に終わりです。暗黒面に堕ちた《D》と、✖✖✖の対決が
軸になります……お楽しみに~(@^^)/~~~
 でわでわ、ご意見ご感想、コメント、待ってま~す。ブログでのコメントは必ず返信いたし
ます。何かご質問があれば、ぜひぜひ。ご拝読、ありがとうございました。
 seesより、愛を込めて🎵





 好評?のオマケショート 『……聞きたくはなかったカモ』

 sees   「……アガアガアガ」
 Doctor.k 「ほら、seesさん、ちゃんと口開いてっ!」

       そう。seesは近所の有名歯科医で治療を受けていた……何が有名かというと、
       ズバリ、激安。そして、ドSの歯科医K。

 Doctor.k 「はーい、麻酔イクよ~。痛いからね(確定)。我慢してー」
 sees   「っ!! ああ゛ーーーっ!!  アグアグ、アグゥ……💢」
 Doctor.k 「おいっ、ちゃんと口あけてっ! 余計痛いよっ! ( `ー´)ノニヤニヤ」
 sees   「オエエエエ……(マジか……)」
       ………
       ………
       ………
       それは、処置の途中の出来事であった。
 歯科助手 「先生~…✖✖信用金庫からお電話です」
 sees   「! (おいおい、ウチの会社の取引先じゃねーかよ)」
 Doctor.k 「……チッ。 あのクソカス銀行に言っとけっ! 今仕事中やっ!」
 歯科助手 「……先生、何かお約束されてたとか、どうとか……」
 Doctor.k 「知るかいっ! ついでに言っとけ、てめーんとこの銀行、裏でパチ屋
       の✖✖(パチンコ屋、北のあの国系)と✖✖のバラシ屋(解体業者、ほぼ
       暴〇団系)と癒着しとんの知っとんのやぞボケっ! てな、ゲラゲラww」
 歯科助手 「はーい🎵」

       ……えっ?
 Doctor.k 「あーseesさん、すいませんね。じゃっ、続きしましょーか💓」
 sees   「っ? ――ああああああああ!」
       永遠に続くかと思われた苦痛の中、seesは思った……。
       ――あの銀行……て、マジ? 

 歯科事務 「……本日は350円でーす。お大事に💉」(嘘っぽい価格ですが、ガチです)
 sees   「………」
       後で次長に報告やな。あと、ここの歯科医、宣伝しとこ(◍>◡<◍)

                               了 ('Д')プルプル


こちらは今話がオモロければ…ぽちっと、気軽に、頼みますっ!!……できれば感想も……。

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 あー疲れた……。








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Last updated  2017.11.17 08:13:02
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