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2010.10/1 晴れ
6:30頃起きた。
シャワーを浴びてから、荷造りをした。
8:00に朝食を頼んでおいたが、レストランに行っても全然~何も用意されておらず・・テラス席はどこがいいかモハメドに(ホテルの兄ちゃんのいとこ)聞かれた。
それからしばらく誰も来なかった。
タリック(ホテルの兄ちゃんの弟)がやって来たので、『モハメドが(朝食の用意に)来ない』と言うと、やっとモハメドがやって来た。
この日は、パン以外にクレープがあった。
日本で食べるお洒落なのではなくて、こちらの独特のもの。
インドのナンを薄くした感じ。
外側はカリッとした感じだけど、でもしっとり。
それにはちみつをかけるとめちゃうまかった。
これだけ丸めて持ち帰りたいくらいだった。
食べ終えて、荷物をある程度スーツケースに収めた。
9:00過ぎ
タリックと約束していた椰子の木のいっぱいある畑へ散歩に行った。
緑の椰子の木と畑の緑・・川。
そして、カスバがすごいいい景色だった。
こんな景色、日本にはない。ここにしかない。
ロバが畑仕事を手伝っていた。
現地の女性の方がよく働いている気がした。
綺麗な川が流れていた。
畑には、コーン・ブロッコリー・落花生みたいな豆類が植えられていた。
畑を30分くらい歩いて、古いカスバに行った。
ティネリールに着いた初日にイスマイルと一緒に来たところじゃん。そう思った。
その後、タリックは誰かの家に入ろうと言ってきた・・。
きっとカーペットを売りつけてくるんだろう・・ごんたはそう思った。
そこには、おばさんがいた。
家に上がった。
おばさんがお茶を出してくれると言う。
いろいろとカーペットの作り方を見せてくれた。
別に・・カーペットを見に来た訳じゃなく、畑を一緒に廻る。
それがしたかっただけだ。
タリックは、ごんたにパームツリー畑を見せてあげる。
これは、僕からのごんたへのプレゼントだとカッコイイこと言っていた。
タリックよ、お前はごんたをここに連れて来たかっただけじゃないのか?
カーペットを売りつけたくて、連れて来ただけだろう。
そう思った。
カーペットに使う絹の糸とかの話を聞いた。
何故かおばさんの着ているダボッとした服の中が気になったごんた。
イスラムの女性は、人に肌を見せないと聞いていた。
でも、裸足でダボッとした服で肌は見せていなかったものの、ごんたは、どうしてもおばさんの服の中が見たくなった。
エロい意味ではなくて、女性は中に何を身につけているのか知りたかった。
スカートめくりみたいにダボッとした服の足元をめくった。
すると、ちらっと見せてくれた。
その下には、ステテコのようなものを履いているようだった。
でも、さすがに恥ずかしそうで笑いながらも見せてもらえなかった。
おばさんの旦那が出てきた。
ミントティーをもらった。
乾杯をした。こっちでは、乾杯はチンチンというとのこと。
(そんなことどうでもいい)
早く退散せねば・・と思っていると、タリックが学校に行かなきゃいけないから帰ると言った。
ごんたも帰ると言うと、まだお茶の最中なので、ゆっくりしていていって・・と言われた。
やばし・・。
くそーやられた。
タリックがいなくなり、乾杯の意味のチンチンの続きの話になった。
チンチンとは、日本では男性のことだと旦那もおばさんも知っていた。
話は、エロ話になった。
ここは本当にイスラムの国か?
日本で女性のことはなんと言う?と奥さんのいる前で平気で聞く旦那。
おばさんも大丈夫だから言って!とゲラゲラ笑って聞いてきた。
ベルベルは、大丈夫。言ってみて!というので、答えずにいると、旦那が○○○だろ?と言った。
当たっていた。
もっと、恥ずかしがったりして、そんなエロ話はしないと思っていたのに意外と開放的でドエロな夫婦。
話は、ごんたが英語・夫婦はフランス語と片言で英語を話すくらいなので、あまり通じてなかったものの、楽しかった。
何故か大盛り上がり。
さすがに女性のことを大声では言わなかったが、旦那は男性のことをビッグチンチン!と喜んで言っていた。
このおっさんアホか!と思った。
その後もどんどんカーペットが出てきた。
買わんぞ。
絶対買わんぞ。
20ユーロだと言って、売りつけようとしていたが・・そんなお金出したら、帰れないし、野宿になるよ・・。
そんな金あるなら、もっといいホテル泊まって、こんなケチな旅してねぇっつーの。
本当に手持ちは、残り1000DHくらいしか持っていなかった。
あと3泊としても300~500DHで宿泊は済ませたい。
食事も移動費も出来たら、土産もと考えたら、贅沢なんてムリだ。
頼む・・もうホテルに帰るよ。
日本ならカーペットももっと安いよ。
荷物になるし、いらんぞ。
何とかごんたは、この家を脱出することが出来た。
監禁されず。
家を出て、すぐの道端までおっさんが送ってくれた。
しかし、人がいる中でおっさんは「ビッグチンチン!」と大声で叫んだ。
そして、笑っていた。
どこまでエロいんだ、ぼけ・・。
カーペットがなければ、話はおもしろくて大笑い出来たけど、結局カーペット売りたいんだよな。この夫婦。
モロッコ人って、すぐにあなたは好きだから・・とか初対面で言えるんだろ。
それだけペラペラな思いなんだろうか?
よく分からなかった。
ごんたは、モロッコは人が好きというより街とか自然が好きだ。
そういうものを作り上げて保ってきたのは、モロカンたち。
でも・・日本人以外にこんな下品なことや好きだとか言っているように思えない。
日本人で一人って言うのがおかしいんだろうか?
客引きとか振り切ろうとすると、倍で何か返ってきそうだし。
それでも、逆ギレは、エルラシディアでしたし。
日本人ばかにすんなよー!
おっさんの家から短い距離だったが、いろいろ考えながら、ホテルに着いた。
タリックは、学校に行くと言って帰ったのに・・ごんたより先にホテルに着いていた。
学校になんて言ってないんだろ・・。
ただ、あの家から出たくて嘘をついた。そう思った。
タリックが言ったごんたへのプレゼント(パームツリーの散策)って一体何だったんだ?
腹が立ち、ここに来て初めてムッとした顔で『タリック!』と声を上げた。
タリックの目がキョロキョロしている。
何も言わない。
昨夜、ホテルのゲストブックにいいこと書いたけど、書き換えるぞ!コラ!!
ごんたがカーペットでも買うと思ったのか?
タリックは、ごんたが怖くなったのかどこかに逃げていなくなった。
適当だ。
こんなのに引っ掛かっているごんたもごんた。
でも、これを振り切ったとしても、モロッコ人は皆繋がっている。
誰かに同じようなことをされていたと思う。
それがタリックでまだ良かったのかも・・。