Grandvin 松澤屋スタッフによるテイスティングコメント

少し春の陽気になって来ましたが、ワインや食事がとても美味しい季節です。
その美味しさを更に感じられるボルドーワインが入荷しました。

先日その熟成ボルドーを試飲しましたのでコメントアップします。

■de Villegeorge　ドヴィルジョルジュシャトー蔵出し

　蔵出しのオールドボルドーＣＨドヴィルジョルジュ
　なかなか見つけるのが難しいヴィンテージが入荷しました。

『ヴィルジョルジュのワインは、早くも18世紀に高い評価を得ており
　1855年の格付けの際、第３級と認められたシャトーのワインと同等
　の価格で販売されていました。1880年にこのシャトーを購入したク
　ローゼル家によって、葡萄畑は模範的なものとなりました。ボルド

　エクセプショネルと認められたのは６つのシャトーのみでしたが、
　ド・ヴィルジョルジュもその１つでした。この格付けは、1966年に
　確定されています。』
　マリー＝ローレ・リュルトンのホームページより

1974 ＣＨド　ヴィルジョルジュ　シャトー蔵出し　￥６，５００（税込）
生産地：フランス　ボルドー　オーメドック　ブルジョワエクセプショネル級
葡萄品種：カベルネソーヴィニヨン56％、メルロ44％
ラベル：良好　
液　面：ハイフィル～ネック
和　暦：昭和49年

近松
正直枯れているが甘い果実味が残っているので楽しめる。
いぶりがっこの香りがあり万人受けするとはいえないが、
色は健全さを示している。味わいもおとなしさがあり、
単体での楽しみは薄い為、軽いブレゼや焦がしバターのソースなど水分の
ある焦がした香りのお料理と熟成感を調和して合わせることをお薦めしたい。

潤子

味わいもほどほどのまとまりが。74年で、最後まで味わい落ちなかったのが
驚きでした。

中目
熟成から目覚めたては奈良漬のような還元香がたちますが、しばし時間がたつと
抜けて、赤いすももをお酒に漬け込んだような果実の香味が感じられるように

溶けこんでいて、するりと口中に滑りこみます。驚くのはグラスに注いで、
時間が経ってもすぐには落ちないこと。古酒の割に細く長く楽しめ、難しい
1974年でも良い出来のワインでした！

高橋
お醤油香。熟成した香りとは相反して、味わいにはまだ２０代の若さを感じる。
時間が経過してもほとんど落ちる事がなく、食中酒としても安心して楽しめる古酒。

明人
熟成したほのかな香り。正油の風味。
果実味は軽目だが好ましく、酸はやわらかくタンニンは溶けている。
後口に甘味を感じた。難しい年だが、それなりに楽しめる。

佐藤
漬物、少々ひねた感じの何とも複雑な香り。
香りの印象とあいまって以外に心地よい味わいで楽しめる。

橋爪
熟成したボルドーの最も楽しめる要素が満載。アタックはしなやか。
熟成感のある酸化香がたまらなく心地よい。
たばこ、しおれた花の感じがあり香りだけでは結構進んでいるような
感じをさせつつ、味わうとびっくりするような甘みを帯びた果実味が
じんわりと染出てくる。もう随分と熟成しているので赤、黒等の区別が
いらない旨味に溢れた果実味とちょっとクセのある苦み。
この感じは古いワインの魅力を存分に発揮している。
願わくば香りのボリュームがあればグランヴァン並みに完璧なのだが、
それは欲張りすぎる望みで、これはこれで丁度良いバランスなのだと思う。

吉田
深い色合いで強い個性を持っている。
しょう油のような香りがまず感じられるが、まったりとしておいしい。
後に甘みが残るような感じ。

ワインの必須キーワード“ 熟成 ”をしっかり感じられる
ボルドー蔵出しです！

もちろん、バースデーヴィンテージのプレゼントにも最適です！

目下熟成中…近松

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