2012.10.04
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新聞に、"書店員が選ぶハードボイルド本3冊"的な記事があり、
「マルタの鷹」、小鷹信光氏のエッセーに続いて、
最後に、(変化球とゆー断りはあるものの)、この本が紹介されていて・・・

ハードボイルド好きとしちゃ、こりゃ~読まねば、と思ったわけです。



ハードボイルド小説の定石とゆーと、
解決のメドのつかない難事件が起こり、
主人公(オレ)は、たったひとり徒手空拳で立ち向かっていく。
その冒険譚をオレの目からクールに描く。

まあ、こんなかんじかと思いますが、
なるほど、この「袋小路の男」も、

高校の1年先輩である"あなた"に出会ってから、
"私"は、指さえ触れることもない"あなた"を想い続けている。
12年間も、恋人未満家族以上。
そんな二人の関係を"私"の目から淡々と描く。

"解決のメドがなく"、"徒手空拳"・・・
この話は、"私"にとって一種の冒険譚であり、
紹介の通り、ハードボイルド小説だなあ~と思います。

物語の後半に交わされる二人の会話、
これがちょっとよくて、シビレました。

「あなたにとって私って何なんですか」

「ワカラナイ」




でも、この短編集が、ホントに凄いなあ~と思ったのは、
同じ物語を三人称の語りで書き直した、もう一つの短篇が載ってること。

「小田切孝の言い分」と題された一篇には、
「袋小路の男」だと、ストイックで献身的に描かれていた"私"が、
実は思い込みが激しかったり、そそっかしい人物であり、
事実を誤解していたことも分かります。

あえて、カッコ悪い部分を曝け出して見せて、
自分の小説の持つ「甘さ」を消し去ってしまう。

通常のハードボイルドには、ロマンチックな甘みがつきものですが・・・
へん、女のハードボイルドは、甘くないぜ!

きゃ~、参りました。









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Last updated  2012.10.04 18:52:25
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