ぎょう乃介雑記

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2007年06月05日
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カテゴリ: 雑記


昔々に何かの記念品として戴いた『ペリカン』の万年筆です。(型番は忘れてしまいました)

軸が茶色でキャップの頭頂部に普通はあるはずの「ペリカン母子」のマークがありません。
キャップのゴールドリングには「W-GERMANY」とありますから、まだ東西ドイツが分かれていた頃の物です。
「GUNTHER WAGNER」の銘が入ったボトルインク(ブルーブラック 4001)がセットになっていました。

ペン先は金メッキで、太さはEF(細字)ということでしたが、紙に書いてみると、『セーラー万年筆』の「ヤングプロフィット」の「F」よりも太い感じがして、あまり使いませんでした。(やはり舶来品より国産の万年筆の方がペン先は細いのでしょうか)

最近になって、「趣味の文具箱」というムック本やネットの書き込みを見て、「ひとつ私も万年筆のペン先を調整してみようか」という気になってしまい、15倍のルーペも持っている事だし、ペン先を確認しながら作業が出来るだろうと、深く考えもしないでラジオペンチを手に取り、ペン先をガチガチとつかんでは色々といじりました。

ペン先は無残にも醜い傷をたくさん付けられ、さらに、金メッキをされているにもかかわらず、事もあろうか界面活性剤系のクリーナーで拭かれてしまい、物の見事に金メッキが総て取れてステンレスである本来の姿をむき出しにされてしまいました。
文字を書くたびに、ペン先の姿を見ては、自分の付けた傷が痛々しく、その上金メッキもはがされた『ペリカン』を見ると、「何ともひどいことをしたものだ」と反省しきりです。


でも、ペン先の調整はうまくいったようで、素人仕事ながら自分で満足が得られる程度の細かな字が書けるようになり、このペンの活用頻度が増えました。

ガチガチの傷だらけでメッキまで取られても、「使ってあげてその良さを感じれば、道具としての万年筆も喜ぶだろう」と、いいように勝手に納得しています。

万年筆のペン先の調整という、楽しく新たな趣味といえるかどうかわからない遊びを発見した事が、この万年筆の利用価値を高めたのだと思っています。
そもそも、この万年筆を「ペリカンの安物だ」と侮っていた私は、インクを入れては書いてみて、「ああ、太いなぁ」とがっかりしてインクを抜く作業を、この10数年の間に幾度となく繰り返してきましたから、インクを抜かれなくなった『ペリカン』は、まるで新人の文具が1つ増えたようで、とても幸せな気分になりました。

もともと『ペリカン』の持っていた書きやすさに加えて必要とする細さを得た私は、その所有欲・・・《それはペリカンM400などのスーベレーンシリーズの金ペンの購入計画》・・・を今のところ押さえつけています。
高いお金を出して購入した万年筆の「金のペン先」を、ラジオペンチで「えいやぁ」とつかむ勇気を、まだ持ち合わせていないのでした。





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最終更新日  2007年06月06日 08時29分45秒 コメント(8) | コメントを書く


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