刹那と永遠 - Moment and eternity -

刹那と永遠 - Moment and eternity -

2006.01.30
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※ 本文は、 lunaさんの鑑賞文(コメント欄参照) についてのお返事です。



lunaさん!!

義信様にふたたび逢わせてくださり、なおかつ
素晴らしい鑑賞文を寄せていただきまして、本当にありがとうございました。

たいへん楽しく、興味深く、読ませていただきました。


「この義信この期に及んで偽りの笑顔など見せぬ
幼少に頃より父上の不正義 その嘘偽り憎めと教えたのは誰か?母上でありましょう
その母上から嘘偽りを申せとは何事か ! 恥を知れ!
某父上の不正義と戦って居るのじゃ 敵に頭など下げぬ 死んでも頭など下げはせぬ」



lunaさんの心を捉えたこの場面、hakapyonも今回観て鳥肌が立ちました。

思えばhakapyonも義信様が堤さんとの最初の出会いでした。(「武田信玄」は毎週かかさず見ていましたから!)その後もCMなどで堤さんを見るたびに「このひとはいい役者さんになるだろうなあ・・・」(←なぜか未来形)と感じていたのは、多分、義信様の熱演のインパクトが忘れられなかったからだと思います。

でもあの頃は、そのあまりのリアルさが怖かったのです。だって他にこんな風に残酷なまでリアルに苦悩を演じる芝居というのを見たことなかったんですから。


「一体何コレ???(@@;」いままでみたこともないような衝撃は、恐怖です。そして恐怖も、感動です。

あんな清清しい綺麗な顔をした線の細い若い青年が、なぜここまで苦しいお芝居をやっちゃうわけ!?・・・幼いhakapyonには刺激が強すぎました。

今、改めて見てみると・・・懐かしいやら、痛々しいやら、その才能の輝きが嬉しいやら、なんともいえない想いです。

偉大な父親を持ち、父親の影を感じながら同じ役者という職業を歩んだ中井父、何度も共演した(後にも共演することになる)児玉父。
彼らとの出会い、自らの経験とのシンクロ。「武田信玄」という作品は堤さんが役者として成長するために出会うべくして出会った作品なんでしょうね。

助詞抜き言葉や暗めの照明(当時の照度はあの程度なのでしょうか)、役者陣の重厚な演技。
戦国時代を生きる男たちの葛藤と女たちの哀しみ。今振り返っても、見ごたえのあるドラマだったと思います。


盲目の弟の存在は、見逃していました。
今回のlunaさんの責任編集によって新たに発見しました。
物理的に光を失った彼には兄の苦悩が痛いほどにわかったのでしょうね。
そして兄も弟のように乱世を捨てて、救われた。


生きて欲しかったなあ。義信~!!

愛を得るために父を追い求めて、心の闘争に明け暮れて、たったひとりきりにされた暗闇の中で内省し、ただの「父」という光を見つける。
穏やかな笑顔をみせて眠りにつき、希望の光に照らされて終結する義信の物語。
そして義信の生まれ変わりと思われる、新しい生命の誕生・・・「キル」とのシンクロに驚くばかりです。



>信玄は老練な戦術を操るのに何故館の内では氏康のように旨く立ち回れないのか…
これはやはり青年期の父から受けた環境が影響していると考えます。



そうですね。あれほどの名将が己の息子をもてあましてしまったのは

父としての自信の無さ、コンプレックスの反動で意固地に出てしまって空回り。
義信が吼えれば吼えるほど、名将・信玄の弱さ、闇の部分が浮き彫りになってきます。
武田の家の因果応報ですね。

その因果を義信が亡くなることにより浄化したのかもしれません。
信玄という光を求めながら・・・義信が信玄の光になった。
このままではあまりに義信様がしのびないので(笑)そう思うことにします。







追伸:

知人から山梨旅行の土産に「信玄餅」をいただきました。
包み紙に武田家の四菱の家紋がプリントされていました。

あまい黒蜜をきなこ餅に絡めながら・・・武田家嫡男・太郎義信を想いました。














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最終更新日  2006.01.30 13:06:15
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hakapyonさん& lunaさんに感謝!~(01/30)  
一尋 さん
 lunaさんの鑑賞文、私も興味深く読ませていただきました。盲目の弟君との考察は、本当に素晴らしいです!(まさに目からウロコでした)
 義信さまで一番覚えているシーンは、単騎馬上で兜もなく煤けた顔で、血を吐くように「景虎はどこじゃ!」と叫んでいるシーンです。あまりにも必死な姿が痛々しかったです。
<後々興味を持ったり好きになったりするものの最初のきっかけは、嫌悪感だったりします。 
 私も同じです(笑)。とても嫌~な気分がします。決して好印象ではないです。自分が乱されてしまうのが嫌なのかも?(それが強いほどどっぷりハマリますが)。義信さまはあの激しさが苦手でした。
<lunaさんのおっしゃるように、無理だとわかっていても・・・
 生きていて欲しかったですね。でも、やっぱりあの時代では到底無理な事なのでしょう。・・・今の時代でも難しい。そう考えると人との間は難しいですね。ヒカリには触れる事は出来ないけれど、心に思い描く事や刻むことが出来ると思いたいです。
 改めて「武田信玄」を楽しむ事ができて、hakapyonさんとlunaさんに感謝ですm(_)m。
 「キミガヒカリ」っていいタイトルですね! (2006.01.30 13:41:22)

Re:キミガヒカリ。~「武田信玄」太郎義信様に捧ぐ~(01/30)  
balsa さん
hakapyonさんのブログに来られる方達の鋭い洞察力、巧みな文章にはいつも感心させられます。いや~参った,参った。自分が無駄に歳を取ったような気になります~

「武田信玄」もですが、若いころの堤さん、とても華奢なこともあるのかもしれませんが、痛々しいまでの演技(決して悪い意味ではないですが)が印象的でした。あの若さでも名優たちの中で、しっかりとした存在感が。さすがだと思います。

「20代のころは芝居をするのが辛かったけれど、30代になって少し楽になった」と言っておられたけれど最近は「芝居をすることが楽しい」という言葉をあちこちで目にします。

あれだけの繊細な芝居をされる方なので、感受性はかなり豊かなはず。感受性が豊かということは逆に弱さも少しはあったのでは?
感受性豊かな役者がいろんな経験を経ることによって、たくましさも兼ね備えたすばらしい役者になって行く・・・

これからもすてきに歳を重ねていかれる堤さんに期待しています。

それにしても、ちょうど堤さんがテレビにでられるようになったころからテレビから遠ざかっていた私。なんてもったいないことをしたのだロう、と悔やまれること然りです。

「武田信玄」から離れてしまった・・スミマセン。 (2006.01.30 17:21:46)

追伸です。  
balsa さん
堤さんの演技には「古武道」で学んだこともプラスになっているようですね。 (2006.01.30 17:26:16)

Re:キミガヒカリ。(01/30)  
luna さん
こんばんわ lunaです。
一尋さん balsaさん お褒めの言葉をありがとうございます。
hakapyonさん 別枠でお返事をいただき感激しております。
本当に私には観劇しかなく…とても嬉しいです。
偏った観方 多々ではありますが今後とも宜しくお願い致します。
(2006.01.30 22:34:40)

☆一尋さんへ☆Re:hakapyonさん& lunaさんに感謝!~(01/30)  

あああああ!その場面!!
hakapyonもとても印象に残りました!
戦場で必死こいてて顔は汚れてすすけているのに、眼だけが爛々と光っているんですよね。

義信さまの最期も同じようにヒゲボーボーで眼だけが輝いているんですけど、同じ輝きでもこのときの静けさと馬上での猛々しさと、輝きの種がまるで違う。

馬上の堤真一・・・いま、いちばん見たい姿でありんす。

義信様激しさはおこちゃまには刺激が強すぎますよねえ。もうみちゃいられませんでした・・・って毎週ちゃんと見てましたけど(^^;

あそこまで綺麗な顔した子が何故こんな生々しい芝居する必要があるんだ?と訳のわからぬ感想を幼心に抱いておりました。


若き頃の堤さんのお仕事に巡り合える縁にお互い
感謝!感謝!ですね^^

昔、卒論を担当していた教授に言われたんです。
「論文を書くのならその人の作品は全部読みなさい」

ちゅーことで太宰はんの全集は全部読みました。

hakapyonがスキになったのはいまの堤さんですけど、過去の作品と向かい合うと、彼の仕事や発言を深くかみしめられるような気がするんですよね。

ドラゴンボール探し、やめられませぬ。

(もちろん未見の作品を見たいという好奇心が一番の理由なんですけどねっ!^^)

人と人の間はむずかしいですよね。
人間って時には苦しく、むずかしい。でも、イイ!!(^▽^

最期にそんな「ヒカリ」に照らされた義信様のご冥福をお祈りいたします(人)ナムナム

「キミガヒカリ」・・・hakapyonも一尋さんもきっと、同じヒカリを見ていますね。



(2006.02.01 15:08:45)

☆balsaさんへ☆Re[1]:キミガヒカリ。~「武田信玄」太郎義信様に捧ぐ~(01/30)  

まったくでございますよ!!
皆さんの寄せてくださるコメントにhakapyonも何度眼からうろこを落とされたことか・・・!!

「あなたの手紙を読むときの切なさ、そしてその刹那」「あなたから来る手紙の待ち遠しさ、そしてその永遠」・・・ここは刹那と永遠が溶け合う場所です。そんな意味合いも込めてこのHPタイトルをつけました。

刹那と永遠のやりとりはまるでセッションをしているように刺激的です。そしてそれが次の手紙のインスピレーションや原動力になったりするのです。


存在感、ありますよね。
つい眼が追いかけてしまいます。引き寄せられます。

感受性も豊かですよね。インタビューなどでの発言の面白さ、自由さ。彼の語る言葉も、芝居も、誰にも似ていません。

hakapyonは堤さんの繊細さの中から生まれた強さが好きです。お芝居の中からそれを感じます。努力して勝ち得た強さだと思います。

堤さんの古武道の師匠も繊細=過敏=よわいもの、といっています。敏感に感じ取れる繊細さは役者には必要です。しかしその繊細さゆえに壊れてしまう役者さんもいます。諸刃の剣です。若い頃の苦しみもその繊細さゆえだったと思われます。

そこで堤さんは繊細な神経をコントロールしうる「舞台でちゃんと立てるような」精神的なおかつ肉体的な強さを古武道を通じて手に入れました。

オレは繊細だから・・・といって諦めずに、「古武道」という方法論を実践して努力なさったからこそ、今のしなやかな強さがあるのでしょうか。

以前、堤さんと古武道の関係について書いたことがあります。「役に入るのは一瞬」という堤さんの演劇論は古武道に影響を受けていると思いました。

http://plaza.rakuten.co.jp/hakapyon/diary/200511040002/


(2006.02.01 15:34:02)

☆lunaさんへ☆Re[1]:キミガヒカリ。(01/30)  
>こんばんわ lunaです。
>一尋さん balsaさん お褒めの言葉をありがとうございます。
>hakapyonさん 別枠でお返事をいただき感激しております。
>本当に私には観劇しかなく…とても嬉しいです。
>偏った観方 多々ではありますが今後とも宜しくお願い致します。

こちらこそ!
これからもよろしくお願いいたします^^

あまりに素晴らしい評論でしたので、独りでも多くの方に読んでいただきたく、別枠で取り上げさせていただきました。ご了承ください。

lunaさん、いつも素敵なコメントを寄せてくださいましてありがとうございます。lunaさんのお芝居を観るたしかな「眼」がhakapyon&このブログを訪問してくださる方々に多大なる影響を与えてくださっていること・・・感謝!感謝!です。

これからも冴え渡るluna節を聴かせてください。そして「刹那と永遠」に集うわたしたちを啓蒙してくださいね~!!^0^

(2006.02.01 15:41:42)

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