PR
カテゴリ
カレンダー
コメント新着
浜松らんちう飼育日記(2010.2.2-2)
産卵(採卵)について
我が家の今年の産卵時期は、順調に行けば、今月の10日頃から
餌付け、初期の選別などで、非常に忙しくなります。したがって、
産卵が始まりますと、冬場のように、このブログとゆっくりと向かい合う
余裕がなくなると思います。
このブログをお読みの方々のなかには、これから繁殖を試みてみよう
と考えておられる愛好家もおられるものと思います。そういった方々の
参考になるかどうか分かりませんが、これから我が家で行おうとしている
産卵(採卵)、孵化、餌付けの3点に関わる作業について、概要を纏めて
みたいと思います。
1.産卵(採卵)
(1) 産卵時期
1) 我が家の場合は、例年、冬起こし後(餌付け開始後)約30日目~
40日目あたりで、1番仔を産卵するケースが多いです。
2) 1番仔を産んだ雌の大半は、約10日後に2番仔を産卵します。
3) 3番仔は概ね2番仔の10日~14日後に産卵します。
4) 3番仔以降は採卵しませんので、我が家の産卵期(採卵期)は
そこで終了です。終了の時期は、例年、3月の中旬から下旬に
なります。
(2) 採卵方法
1) 産卵直前
イ.雌魚の腹が柔らかくなり始めますと、毎朝全ての雌の産卵準備
状況をチェックします。今年は冬起こし後23日目から始めています。
チェックの方法は、下記の通りです。
・ 腹の柔らかさ
腹の両脇と中央の筋が共に柔らかなっているかどうかでみます。
腹が柔らかくても中央の筋が硬いと産まないケースがほとんどです。
・ 卵管の状態
肛門と隣りあわせの箇所から飛び出している卵管の先が目立って
飛びし、且つ、その飛び出した部分の色が黒味を帯びてくると、
1両日のうちに産卵するケースが大半です。
・ その他
上記のほかに、雄魚が雌魚を追尾する仕草を見せるときや雌魚が
池の淵を突付く仕草をするときは、産卵日(時間)が近づいて
います。産卵当日の朝にも、魚たちはこれらの仕草をよくします。
ロ.上記の方法で、産卵日が近づいている雌を発見した場合には、
交配相手の雄と共に産卵池に移します。
・ 産卵池
準備する産卵池は、全くの新水を使い、古水は一切混ぜません。
水温は種魚池(17~18℃)より3℃高めです。尚、産卵があった
当日は水が綺麗に見えても汚れますので、翌朝以降の産卵に備え
水換えします。
・ 雄魚の数
交配相手の雄は、本命のみでなく、2番手、3番手ぐらいまでを
移しておきます。2匹掛けを行う時や液が充分に出ない時のため
です。雌魚の数の少ないときは、可能性のある他の雌魚もお供で
一緒に移すことがあります。雄魚の数が多すぎると、雌魚が
集中的に追われて痛みやすいからです。
・ 産卵藻(ダミー)
産卵藻を入れておくと、産卵を促しますし、産卵行為も発見し易い
ので使っています。但し、これは飽くまでもダミーです。
2) 産卵当日
イ.産卵時間は通常、早朝、特に夜明け前後が一番多いと思います。
我が家の場合は、夜明け前に採卵を行います。
・ 過去に、明るくなってから産卵現場を見つけた多くの場合、既に
産卵は始まっていました。このようなケースでは、充分な量の卵が
採卵できませんし、種魚が卵を食べてしまいます。
・ 昨年は、夜明け1時間前には、産卵池を覗くようにしましたので、
採卵は好結果でした。屋外なので、ヘッドライトが必須です。
ロ.採卵方法は人工授精です。雌の腹を押さえて卵を出し、その卵に
雄の液を掛ける方法です。
・ 人工授精は洗面器(ホウロウ製、45cm)を用いて行います。
採卵中は雄種と雌種を別々の洗面器にいれておきます。一緒に
しておくと、産卵をしてしまいます。
・ 採卵は洗面器の中に敷いた網(網戸用を洗面器に合わせて切った
もの)に行います。洗面器の水は孵化池から汲みとったものです。
・ 雌のお腹を押して、卵を出すのは3回くらいに分けて行います。
1回ごとに雄の液を出して、全ての卵にいきわたるよう水中を
よく掻き混ぜます。
・ 雄の液は、少量で充分です。乳液のような線状の塊が1cmぐらい
あればよいと思います。ただ、液が霧のように水中に広がるときは、
他の雄の液も出しておいたほうが良いようです。霧状の場合は、
受精しない場合があるからです。
ハ.採卵後の処置として、採卵した卵を孵化池に移します。それと、
産卵の終わった雌を他の魚と隔離し休養させます。
(3) 留意点
1) 我が家では、人工授精以外の方法では採卵した経験がありません
ので自然受精を試みられる人は、上記の方法を参考にしないで
ください。
2) 産卵開始のタイミングは、想像する以上に早いものです。「早起きは
三文の徳」で望みたいものです。特に、1番仔、2番仔は大切にしたい
ものです。
3) 良い状態の卵を採卵できれば、孵化率は良くなります。未熟卵や
過熟卵は孵化率が低下します。魚をよく観察し、産卵のタイミングを
見逃さないようにすることが大切と思っています。
4) 上記に書いたことは、要点のみで、分かりにくい点が多いと思います。
分からない点があれば、ご質問ください。産卵が始まる前であれば、
できるだけ詳しくお答え致します。
次回は「孵化の方法」について書きます。