花散る里

2011年03月12日
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電話も携帯もつながらない。

かろうじてワンセグは見られる。

ここだけじゃないんだ・・・

あちこちに被害が出ているもう助けは望めない

自分が住んでいる所の間近まで津波が来ていた。

映し出される映像は絶望的。

そのまま昼近くまで眠る。

・・・鬱の時と同じ。

周りは見えているのに、体が動かない。



不思議と涙は出ない。

泣くこともない。

ぼんやり、何かを見ている。

気がつくと夕方。



ドアを叩く音がする。

何度も何度も

誰?

持ち出し袋を背負って、家具を乗り越える。

すずは怯えて肩から離れない

ドアを開けると、隣の隣に住んでいる奥さんだった。

ご主人は津波の被害が大きかった地区に仕事に出かけていて、


「避難所では寒すぎて眠れないないの。コートも毛布も持って行ったけど・・・」

マンションの方が布団があるだけマシだからと戻ってきたらしい。

やっと普通に思考が回りだす。

・・・そうだ。

備蓄食糧は10日分はある。

冷凍庫にはぎっちりの食糧。

奥さんと相談して、二人で協力し合うことにした。

まだ生きていてもいいんじゃない?

日が落ちた空は真っ暗で、見たことがないくらい星がたくさん見えた。





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最終更新日  2011年03月27日 16時11分01秒


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