花散る里

2011年04月20日
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んだったら、東北へどうぞ。

地震、津波、原発と、

今まさにここは世界の注目の的。

叫びたい方はお早めに。

流行り廃りは早いものです。



あっという間に一ヶ月過ぎて、震災から昨日までの事で、

身も心もボロボロになりました。

正直、あまり思い出したくありません。

忘れることもできません。










避難所を逃れたのに、身を寄せてたところから戻る人も結構居ます。

やっと普通の暮らしができるって感謝しながら出て行ったのに、

もどって来た時は、ほっとしたような顔をして帰ってきて、

その後は打ちひしがれてます。

会社の同僚も、旦那さんの実家に身を寄せていたけど、

「今月中に出て行ってくれ」

と言われたとか。

結構良く聞く話しです。

「2~3日中に住む場所を何とかして出て行ってくれ。

こんなに長くなるとは思わなかった」

と、病院の待合室で



口では「かわいそう」「大変だったね」とか言いながら、

結局は人対人。

お互いにストレスで、相性が合わなければ居候で鼻つまみ者です。

震災ラブどころか、震災破局も良く聞きます。

こういう時に人間性がわかると思ったのなら、





「やってあげてる」人は、

自分が同じことをしてても他人には厳しいです。

知らず知らず、上から目線になりがちです。

「やってもらってる」んだから当たり前かもしれないけど、

やっと安らげると思っている人には酷い事も多いです。

ましてや、普通の精神状態じゃない。

ただいるだけでも辛いんです。

生きているだけでため息が出ます。

これからのこと、現在のこと、自分の身の置き所の無い辛さ。

何が辛いのか解らないほど苛まれてます。

ため息もつけば涙も流す“うっとうしい存在”になるかもしれない。

ため息をつくことが不快にさせるなんて思いもしていません。

自分の精神を正常に保つだけで精一杯だからです。

あなたが“やってあげてる”ことが一時的かもしれないという不安も、

相手を苛んでいるはずです。

そんな人間を助けられるのは余程力がある器の大きな人間じゃないと。

人を助けると言うのは大変なことです。

そんなことをしてくれてる人が差し伸べてる優しさに、

素直になれない人もいます。

「せっかくやってあげてるのに」

「大きなお世話」

やってあげてる方にはそんなつもりがなくても、

されてる側にしてみたらヒドイ仕打ちだって事もあります。

傷つけても気が付かないだけに始末が悪い。

されたと思ってるだけに手がつけられない。

どっちの立場でも“悪いのは向こう”と思いたいもの。



親戚でも他人でも距離感が掴めないと、

どう振舞ったらいいかわからない。

自分の立ち位置を知らないまま踏み込んでしまうと、

お互いに嫌な気持ちになってしまうこともある。

どんなことでもお互い様。

そして受け入れる側も、どういう状況なのかちゃんと伝えないと、

相手が現状を勘違いしてしまうこともある。

家族として受け入れるのか、

お客として招くのか、

家事手伝いをして欲しいのか、

そのうち嫁や婿に貰う気なのか、

親戚や恋人だから喜んでなのか、

恋人や親戚だから仕方なくなのか、

居候なんだから感謝して礼儀正しくしろと思っているのか、

かわいそうだからとりあえず来て欲しいのか、

期間や立場をきっちり話をつけるべきです。

言いにくいことを曖昧にして、わかっているだろうとかは通用しない。

出て行くときにわかったって仕方がない。



家族の中で当たり前のことも、

生活環境が違う人間にしたら全く見当が付かないこともある。

知らず知らずルールを侵して気まずくなる事だってある。

自分の辛い立場をわかってくれてると思っていると、

とんでもないしっぺ返しを喰らうことも。

どうして世話になりたいのか、なぜ助けが必要なのか、

きちんと自分なりに理解して、

相手に面と向かって説明できるようにしておかないと、

はた迷惑な“被災者様”になりかねない。

宮城県沖地震の本当の被害を知っているのは宮城県の一部の人だけ。

阪神大震災の本当の悲惨さを知っているのは、阪神淡路の一部の人だけ。

新潟県中越大震災で今も本当に苦しんでいるのは、新潟の一部の人だけ。

岩手・宮城内陸地震で全てを失って今まだ復興するためにあえいでいるのは、

奥州市、栗原市、大崎市の一部の人だけ。

今回の震災の現状を知っているのは、ここに、現場にいる人間だけです。

がんばれ、がんばろう、と追い立てていることに気が付かない人に、

反論したって「やってあげてるのにナマイキ」としか思われません。

我慢できるなら、明確な理由が無いのなら、自分の居場所から離れちゃいけない。

少しの間でもいい、ここから逃げたい。

誰もが思っています。

でも、どこに行っても地獄です。

ライフラインに問題がないだけで、鬼はどこにでも居ます。

優しげな顔をして、希望の全てを打ち砕くかもしれません。

あなたの本当の苦しみは、ここ以外の誰もわかっていません。

もしかしたらあなた自身にしか苦しみはわかりません。

そして、あなた自身も苦しみの理由や意味を

明確にできていないかもしれません。

まずは、きちんと自分の苦しみの原因を知らないと。

それを取り除く助けができる人たちなのか見極めないと。

被災者だからと甘えていると、悲劇的な勘違いを自分自身がするだけです。



受け入れる側は、「かわいそうだから」と安易に引き受けないこと。

ずっと同情してられる人間なんていません。

1~2日ならいざ知らず、

場合によっては1~2週間、1ヶ月、半年、一年、それ以上、

面倒を見なくちゃいけないかもしれない事を覚悟して欲しい。

経済的にも負担は大きくなる。

目の前に居たら、お互いにイヤでも目に付く事もある。

恋愛感情があるならえこひいきできても、

目に付いてしまったそれを完全に許すことができる人なんかいません。

あなたや家族の言動が相手の生きる気力を奪うこともある。

あなたや家族が当たり前と思って言っていることが、

相手を深く傷つけることもある。

そしてお互いに許すことができなくて、

これっきりになってしまうこともあるんだから。

偽善にならないように、押し付けにならないように、

良く考えて欲しい。






今日やっとガスが再度復旧しました。

もう無いのが当たり前になっていただけに、

不思議な感覚です。

ありがたいと言う実感が湧くまで、しばらく掛かるのでしょうか?

なんだか心が麻痺してしまったようです。






3月11日は確定申告の準備をしていた時に地震がおきました。

地震の最中に停電したことと、携帯が混線した為に何の情報もなく、

津波が自分の住んでいるすぐそばまで来ていたことを理解したのは、

その翌々日のことでした。

11日の夜に繰り返しラジオで言っていたのですが、

どうしてうちの近くの海岸で200~300人の遺体が発見されたのか、

意味が解らなかったのです。

(この遺体は警察と消防に確認されていたものの、

引き潮にさらわれて全員いなくなり、どこに行ったのかわかりません。)

そして何より被害の範囲の広さに絶望しました。

近辺だけなら、遅くても3日~7日で救援が来ると思っていたのに、

これではもう、助けは望めないと覚悟しました。

非常用持ち出し袋に、

乾電池用の携帯の充電器、懐中電灯、

乾電池10本、ラジオ、生理用品、下着につけるシート、

乾パンとクラッカー、缶詰5個、水1L、靴下と下着1組、歯ブラシとはみがき、

折りたたみのスリッパ、ペットの餌、小銭入れ、マスク、

ウエットティッシュとティッシュペーパー、

頭痛薬、絆創膏、消毒用アルコールの小瓶、車と家のスペアキー。

これだけのものを入れてました。

ほとんどのものが必要になりました。

でも、クリームと化粧水がなかったのは痛かったです。

洗顔できないことと、乾燥するのとストレスで、3日で肌はボロボロになりました。

11日避難所(の予定だったところ)から帰った後、

服もコートも着たまま布団をかぶって、

持ち出し袋にいつでも履けるように靴をのせて寝ました。

買占めが問題になってますが、備蓄は大事です。

お米やガソリンは半分になったら補充してください。

震災直後、リッター148円だったガソリンが180円以上になりました。

お米は30kgで2万円、キャベツは700円でした。

あるうちは買えましたが、そのうちお金があっても買えなくなったようです。

今は、ほぼ普通の値段で買える様になりました。



自分の住んでいるところのライフラインや仕事が元に戻っても、

重いものが圧し掛かっています。

東北の人全員が、元の生活に戻れるまで、

きっとこの気持ちはなくならないと思います。





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最終更新日  2011年05月22日 18時30分10秒


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