全20件 (20件中 1-20件目)
1
同僚のコバちゃん(28歳男性)が結婚する。相手は、17歳年上の、離婚歴3回、3人の子持ちの女性。職場で知り合ったそうだ。17歳年上の女性と付き合っていると聞いたときには、さすがにびっくりした。親子ほど年が違うじゃないか、と。しかも、付き合いが始まったときには、その女性はまだ、離婚が成立していなかった。元旦那さんは、コバちゃんとも面識のある、同じ会社の先輩だった。コバちゃんには悪いが、私はこの結婚は破たんすると思う。コバちゃんは、ドロドロした恋愛が好きだというから、今回の恋愛は、非常に好ましいものだっただろう。だけど、結婚は違う。退屈な日常が待っている。その日常のなかに、ささやかな幸せを見つけるのが、結婚生活なのだが・・・。コバちゃんから「結婚パーティに来てくれ」と言われた。最初は行こう、と思った。しかし・・・だんだん気が重くなっている。どう考えても、この結婚は難しい問題だらけだ。コバちゃんの両親は猛反対で、結婚式はあげないで、人前婚にするという。私も親の立場だったら、反対すると思う。 若いときは、「恋愛=結婚」と信じて疑わなかった。大人になり、いろんな人を見てきて・・・少し臆病になったのかな。コバちゃん、ごめんね。私はお祝いできない。
2012年01月24日
コメント(0)
1ヶ月に数回、実家の母と電話で話をする。私は2歳上の兄、3歳下の妹との3人兄弟。兄も妹も、いわゆるブルジョア家庭で、低所得者層にしっかりはいっている私とは世界が違う(笑)そんな私に、母はたいてい「お金がない」と愚痴る。私もないのに。その言葉を聴くたびに、私は責められているような気がする。というのは、父の商売に少なからず迷惑をかけたこともあり、私たち夫婦の借金の肩代わりをしてくれたこともあるからだ。それを知ってか知らずか、母はたいていお金について愚痴る。私はそれを聞くたび、心のなかの澱がかき混ぜられたような、なんともいえない気持ちになる。そのことを母はまったく気付いていない。自分の愚痴をひたすら私に聞かせる。私もそうなるのだろうか。そう思うと、また落ち込む。母のことはキライじゃない。好きだし、きっと母が死んだら号泣すると思う。でも・・・生きているということは、ときに残酷なんだと思う。死んだら、きっとただのいい人なのに。電話を切ったあと、なんともいえない気分のなかに、怒りを感じる。そんな自分がキライだ・・・
2011年12月17日
コメント(0)
会社の異動発表があった。久しぶりに見る、Fの名前。昇進ではない。どちらかというと、がっかりな異動であろう。少し迷ってからFに電話をかけた。元気のないFの声に絶句する。「試練だね・・・」と私。「我慢のときかな・・・」とF。力なく笑うFの声に、胸が締め付けられる。「もう会うこともないだろうね・・・」と私。「そうだね・・・すっかり離れたからね」とF。元気でね・・・と電話を切る。悲しいのではない。寂しいのでもない。かつて好きだった男。もうとっくに過去の恋になっていたのに・・・。なんだろう?これが未練というものなのか。・・・女心の未練でしょう帰りの車のなかで、演歌を口ずさむ。「試練なんだろうね」と苦しそうに呟いていたFの声が耳から離れない。
2011年09月15日
コメント(0)
仕事帰り。 北の空を見上げると、黒い雲の下のほうが、夕焼けに染まって、茜色になっている。そのコントラストが美しい。時間がたつにつれ、オレンジ色から、空は金色に染まり、近くの山の稜線がくっきりと浮かび上がる。自然は美しい。文句なく。日ごとに揺れる、私の心。若いときには、感じなかった虚しさが心を覆い尽くそうとする。どんなときも揺れることのない、強い心を持ちたいと願う。他人の一言に、反応してしまう。むやみに自分を責め、果てしなく落ち込む。そして虚しくなる・・・。そんな日常を変えたいと願う。夕方の空は、あっというまに色が変わっていく。そんな色をもっと感じたいと思う。他人の一言よりも、自然の美しいシーンに心を奪われたほうがいい。強くなりたい、揺るがない心の持ち主になりたい。 暮れなずむ空に、密かに誓う。
2011年07月18日
コメント(2)
春が名残惜しくて、満開を過ぎた桜を見に出かけた。交わす言葉も少なく、二人で桜を見つめる。アスファルトの道には、桜の花びらが雪のように降り積もっている。どこからか鶯の声。じっと耳をすませる。時間がとまる。風が吹いて、桜の花びらがいっせいに舞う。この時間を閉じこめたいと願う。「行こうか」その言葉にはっと我にかえる。また、時間が流れ出す。春は、あっという間に過ぎていく。来年はどんな気持ちで桜の花を見るのだろう・・・
2011年04月17日
コメント(0)
朝からなんとなくいやな予感がした。 今日は、メール日和ではない、と(笑)時間を追うにつれて、だんだんひどくなる。 書けば書くほど、離れていく心。かといって、返信しないのも不安。 とうとう相手が切れた。「そうじゃない!」って。 ああ、面倒だ。メールは便利だけど、一度すれ違うと、言葉が棘になる。 ここは、もう放置するしかないな・・・ といいつつ、携帯のランプを気にする私。早く明日になって! 顔を見て話をしたい。
2011年02月23日
コメント(0)
明け方の空に、細く紫色にたなびく雲。長く厳しかった冬の終わりを、突如として悟る。梅のつぼみも膨らみ、いよいよ春がやってくる!こんなに春を待ち望んでいたのかと、自分が可笑しくなるくらい。 春はあけぼの ようよう白くなり行く山際・・・中学生のころによく暗誦した。大好きだった。いまも。今も大好き・・・
2011年02月03日
コメント(0)
心の中が5月の青空のように一点の雲もなく蒼く蒼く澄み渡っていたらどんなに幸せだろう誰も傷つけたくない誰も苦しませたくないまた、一つ雲が増える鉛色の雲で一杯になるこの雲の向こうには、きっと青空があるのだと信じたい
2011年01月25日
コメント(2)
ハコちゃんとのランチは、感じのいい、パスタ&バイキングのお店。店内は女性で満員。ハコちゃんと、Cくんと、私。妙な3人組。話するのはほとんどハコちゃん。それに対して、相槌を打つのがCくんと私(笑)Cくんは多分混乱していたのだと思う。私がどこまでハコちゃんとCくんのことを知っているのか、判断しかねているのか、いつも以上に無口だった。カラオケは正直憂鬱だったけど、なぜかのどの調子がよく、たくさん歌った。ハコちゃんは、関ジャニ∞のファン。関ジャニ∞、嵐の歌を上機嫌で歌っていた。私は、娘の影響でアニソンでスタート(笑)ショコタンの「星間飛行」を歌いました(エヘン)Cくんは、声はよく通るものの、メロディラインがずっと外れていて、「なんだかな~」と思ってしまった・・・。すると、ハコちゃんから「声が大きいだけで、 ずっと外れていると思っているのは 私の耳がおかしいのかしらね?」とメールが・・・。怖い・・・だから女子は・・・3時間くらい歌っておひらき。疲れたけれど、カラオケはまずまず楽しかったし、ハコちゃんからまたいろんな情報を得ることができたし、有意義な一日だったということにしよう。今度、また違うアニソンに挑戦だ~!!
2011年01月24日
コメント(0)
正直に言いましょう。私は年女です・・・リアクションしづらいでしょうが、我慢してください(笑)というのは、さておき・・・新年そうそう、ハコちゃんからランチのお誘いである。何ヶ月かに一度、彼女からいきなり長いメールが届く。今回も、いかに自分が大変であるかを(実際大変なんだけど)怒涛のごとく、改行なしで書き込んでくる。で、結局メールじゃどうにもならなくて、「ランチする?」になる。1月は、休みが3日も重なっていたので、「どの日でもいいよ」と送ると、「実は、Cくんも誘っていてね・・・」Cくんというのは、ハコちゃんを慕っていた例の若造である。ハコちゃんは、「あんな子ども!」と振ったのだが、いまでも仲がいいみたいだ。「ランチの後に、カラオケに行こう」とハコちゃん。(え~、カラオケか・・・だる)と思ったけど、「うん、オッケー」と返事していた(笑)アラフィーの私たちと、若造ひとり。どういう図だ。なんとなく・・・胸騒ぎがする(笑)元旦にFに「今年もヨロシク」とメールを送った。Fからは2日後の深夜に、「こちらこそよろしく」と短いメールが入っていた。相変わらず、つまらない男。でも、こんな感じでずっと友達でいたい人。
2011年01月03日
コメント(0)
私のつとめる店の敷地内で、とある健康器具会社が3ヶ月前に店を開いた。東海地方からやってきたという、その店の営業マンはまだ26歳の若者。通称みっちゃん。人なつこい笑顔と、抜群のサービストーク、お客様の名前をすぐに覚え、ファンがどんどん増えていった。もちろん、器具も順調に売れたようで、みっちゃんのすご腕ぶりに、私たちも感嘆の声を上げた。そろそろ店じまいするというときになって、みっちゃんは浮かない顔で事務所にやってきた。防犯カメラを見て、店長と何かひそひそ話し合っている。「どうしたの?みっちゃん」私が興味しんしんで話しかけると、みっちゃんは、いつものスマイルが消え、深刻な顔でこちらを見た。「ここだけの話にしてほしいんですが・・・」どうやら60歳くらいの女性に愛を告白されたようなのだ!その女性は、仕事をやめたばかりで、時間がありあまっているものだから、毎日みっちゃんのいる店に通い、そのうちに、みっちゃんに手紙を渡すようになった。店じまいしているにもかかわらず、片付けられた店内に勝手にはいってきて、仮眠をとっているみっちゃんに近づいて、断っても帰ろうとしないという。怖くなったみっちゃんは、「店長が呼んでいるから」と嘘をついて、事務所に避難してきたというわけ。そして、その女性が私たちの店の中に入ってきたので、モニターでその女性がまだいるかどうかを、ずっと監視していたようなのだ。60歳だろうと、いくつだろうと、女性だろうと男性だろうと、恋をすることだってあるだろう。だけど・・・こんなふうに、恋した若者に気味悪がられ、この女性はなんて不幸なんだろう・・・。でも、まだこの女性は気付いていない。みっちゃんのやさしさは、商売道具。あくまで商売相手として、やさしく接しているだけなのに、それがわからないのだろうか・・・。それくらい、この女性はやさしさに飢えていたのだろうか。露骨に気味悪がるみっちゃんに、若者の残酷さを見、そんな若者に盲目的に恋する年配女性に、同じ女性として落胆する。いくつになっても恋したい、と思う。でも・・・こんな恋はしたくない。
2010年12月17日
コメント(4)
その日、同業他社の視察ツアーに私は参加していた。会社が用意したバスのなかには、20名ほどの男女が乗っていた。なかには知り合いもいたけれど、たいていは知らない顔ばかりだった。その日珍しく、ハコちゃんからメールが届いた。視察ツアーに参加していることを伝えると、「うらやましいなぁ」と返事が返ってきた。知っている人の名前をあげて、「こう言う人も参加しているよ」と教えると、ハコちゃんは、「ひょっとして私の別れた人がいるかも」っていうので、参加者名簿を見ながら、「○○さん?」というと、「それ!」って・・・。「主婦うけするような顔をしているでしょ」とハコちゃん。主婦うけ?ちらりとその人を盗み見するが、いちおう主婦である私には、そう魅力的とは見えない。そう、とてもハコちゃんがいうような、女たらしには見えないのだ。気の弱そうな、なよっとした感じの男性だったし。でも、いくら別れたからといって、ハコちゃんの好きだった人のことを悪く言うのもどうかと思ったので、そのことは黙っておいた。「睨んでおいてね!!」とハコちゃん。「うん」といったものの、なんだかそれ以降まともに見れなかった・・・。ハコちゃんと10年以上の交際(半同棲?)のうえ、最後は主婦と不倫したという人か・・・そうとうどろどろしたんだろうなぁ、と思うと、その人のオーラが真っ黒に見えて(笑)近づくとこちらまで真っ黒になりそうで。もう、会わなくてすみますように・・・
2010年11月19日
コメント(2)
久しぶりに郷里に戻った。最寄の駅に降り立つと、変わらない駅の風景、そして、改札口の向こうに懐かしい母の顔。「おかえり」「ただいま」帰ってきたんだな、と実感する瞬間。夜は、両親と3人でしゃれた小料理屋へ。お酒に強い父、その遺伝子を受け継いだ私、二人で熱燗を2本、あっというまにあけてしまった。ほろ酔い気分で、親子水入らずの会話を楽しむ。次の日は、あいにくの雨。せっかく帰ってきたのだからと、近所を一人で散策する。友達が郷里のことを知りたがっていたことを思い出し、携帯電話を片手に、「これは」と思うものをどんどんカメラにおさめていく。小さいころよく遊んだ神社が見えてきた。その周囲は新しい家が建ち、風景が変わっているのだが、神社の木には見覚えがあった。大きなうろを見せて、いまにも倒れそうな大きな木・・・小学生のころ、この木に隠れたりのぼったり、夢中で遊んだ・・・幸せな思い出。それ自体が宝物。数時間後、私は郷里を後にした。自分の家族の待つ町へ帰る。娘の顔から、母の顔に戻って。
2010年10月30日
コメント(2)
朝、子どもの学校までドライブ。まだ、夜が明ける前の空には、星がまたたいている。周囲はまっくらで、ヘッドライトをたよりに、山のなかの道を進む。帰り道、ようやく空がしらじらとして、朝焼け雲がたなびく。朝焼けも夕焼けも、あっというまに色を変えていくので、その瞬間を見逃すまいと思うのだが、そんな気持ちも知らずに、刻々と変化していく。周りの風景は、秋色になりつつある。まだ紅葉こそしていないものの、葉の色は、夏の青々とした緑色から、鈍い緑色に変化している。あの暑い夏は終わったのだな・・・そう思うと、ほっとする気持ちだけではなく、どこか寂しいような・・・人生に似ている。夏は暑くても、エネルギーに満ち溢れているが、秋はその情熱も消え、どこか寂しい。しかし、秋は美しい。紅葉する山。稲刈りの終わった、整然とした田んぼ。虫の声。コスモスの揺れる庭。 「秋は夕暮れ」と古人のいうように、1日の終わりの時間が、寂しくて美しいと思う。
2010年10月17日
コメント(2)
今年も、社員登用試験の季節がやってきた。私はいま、非正規雇用であるが、ある程度のレベルを超えれば、希望者は社員登用試験を受けることができる。昨年は、あまりのハードルの高さと、雇用条件が割に合わないような気がして、最初から挑戦するつもりもなかった。でも、今年は少し心境の変化があり、「受けてみようかな」と思うようになった。子どもがだんだん大きくなり、いままでは、子ども中心で生活を考えてきたけど、もうそろそろ子ども抜きの生活のことを考えていかないといけないな、と思うようになったからだ。夫は、子どもが巣立ったら、この地を離れるつもりのようだ。私は当初、「妻は夫に従い・・・」と思っていたから、仕事を変えればいいことだし、とついていくことを漠然と考えていた。ところが・・・いまの仕事が面白く、自分にあっている気がするし、いまの職場の人間関係もいいし、第一、ここまで築いてきたものを、簡単に捨てるのは惜しいような気がしてきた。そこへ、友達が厳しい一言が効いた・・・「自分さえ我慢したら、うまくいくって思っているでしょう。 そんなのおかしいよ」そういえば・・・夫と将来のことについて、ちゃんと話したことがなかった。私は、登用試験を受けたいこと、それは、この地にひとりになっても残ることを意味していること、そのことについてどう思うのか、聞いてみた。夫は、私からそういわれるのを予想していたかのように、「キミは、仕事もできるし、そうすべきだ。 非正規雇用では、立場が弱すぎるからね」と迷いなく言った。「でも、そうなると、私たちは離れて暮らすことになるね? それでもいいの?」「しかたないよ。 俺はやっぱり出て行きたい。 これ以上、惨めな気持ちでキミのそばにいたくないから」この話をしたことで、私たちはずいぶんラクになった。こうやって・・・夫婦の関係も少しずつ変化していくんだね・・・
2010年10月12日
コメント(1)
少し前に話題になっていた「悪人」を見た。その日は、メンズディだったけど、映画館はわりとすいていた。妻夫木くんの目の演技がすごかった・・・一緒に見に行った友達と感想を述べ合った。そして、ひょんなことから、私が昔、夫に蹴飛ばされたことを話した。当時は、事業が暗礁に乗り上げ、借金やら、その後の不安やらで、私も夫も尋常じゃない状態だった。そんななかで、起こったことだったのだが、友達は過剰に反応して、「それはDVだ」と騒ぎ出した。確かにその一場面だけを取り出せばそうかもしれない。夫はしょうがないくらいの「悪人」だった。でも、その後いっさい暴力はない。映画では、深津絵里が妻夫木くんのことを「あの人は、ひどいことした。 世間から見ると『悪人』ですよね・・・」とつぶやいて終わる。私はその気持ちにすごく共感した。私の夫は、世間から見ると怠け者で、甲斐性のない人。――でも、いいところもある・・・私はそう思ってる。友達は、「そういうあなたが、旦那をダメにしている」と私にきつく言い放った。私は泣いた・・・映画「悪人」をみて、私と友達の関係が少し変わった・・・
2010年10月10日
コメント(4)
ある人から、絵本を渡された。「あなたにぜひ読んでほしい」と。その絵本は、シルヴァスタインの「おおきな木」。ざくっと内容を紹介すると・・・ ある大きな木(どうもりんごの木らしい)は、ある少年が大好きだった。 少年もその木が大好きだった。 毎日その木と一緒にすごしたが、時間がたつにつれ・・・ 少年はいろんなものを木から奪っていった。 木は年をとった少年に、とうとう幹まで与えてしまい、 ただの切り株になった。 最後に少年がやってきて、その木の切り株に座ることだけを望み、 木はしあわせになった・・・ なんか、あらすじを書くと、つまらないような、シンプルすぎるような気もする。だけど、シンプルだからこそ、その木と少年に、自分や自分の置かれている環境を当てはめられる。だからこそ、名作といわれるのだろう。その本を見たときに、なにか重苦しいものを感じた。その人は私に何を言いたいのだろうか、と。あとがきを読んで、少し救われた。訳者である、村上春樹がこう書いていたからだ。「あえて言葉にする必要はありません。 そのために物語というものがあるのです。 物語は人の心を映す自然の鏡のようなもの・・・」ほっとした。
2010年10月05日
コメント(4)
友達と天候の話をしていて、ふと「雨降り」という言葉が頭に浮かんだ。雨降りお月さん・・・そんな童謡があったっけ・・・。私の好きな童謡のひとつに、「歌を忘れたかなりあ」がある。西条八十の作詞だ。前半の歌詞は捨てましょうかとか、埋けましょうかとか、美しい言葉遣いながらも、ぞっとするような内容。だけど、最後には救いがある。 象牙の船に、銀の櫂、 月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出すなんて美しい光景。これは西条八十自身のことだという。株で失敗して全財産を失い、妻の親族が、妻に離縁を促したとき、「いえいえ、それはかわいそう」と八十に寄り添ったという。素朴な歌の背景には、いろんな人生が詰まっているのですね・・・
2010年10月04日
コメント(2)
夫とふたりで、里山を歩いた。金色に輝く稲田のふちを彩るように、彼岸花が咲いていた。遠くからでもすぐ分かる、まっかな赤色。幼いころ、聞いた話。この花を家の中に飾ると火事になる・・・私はその話をずっと信じていたので、あるとき、よその家のなかに飾っているのを見て、恐怖で固まってしまったことがある。おそらく、彼岸花の根に毒があり、それを警戒させるための話ではなかったかと思う。それでも、彼岸花の怪しげな美しさは、そう信じ込ませるだけの力がある。里山はまだ、夏のなごりがあり、紅葉はまだ先になりそうだ。夫と黙って歩く道は、風で落ちた枯葉を踏む音だけが響いていた。
2010年09月29日
コメント(4)
なんとなく・・・秋だから。なのになぜ春をつけるかって?それは私が好きな季節だから(笑) 春の野にいでて若菜摘む・・・秋の夜長は万葉集でもじっくり読み直しましょうか。
2010年09月26日
コメント(2)
全20件 (20件中 1-20件目)
1


![]()