書之時  華文字  

2008.08.12
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カテゴリ: 書&雑感
蝉の鳴く声にお互いの言葉が時折消えてしまう、私が日本を発つ最後の夏の日、


「華ちゃん(私)は、桜の咲く頃に幕を下ろしたいって言うてるやろ、、

そやけど、オレは、夏のジリジリと照りつける太陽の下で一生を閉じたいな。

こうして蝉が嫌になるくらいにうるさく鳴いているのもいいな~

蝉って腹の中にはなぁ~んにもないんやで。

なのにあんなに鳴けるんやし、、エライ奴や、、

夏の日に、命尽きたいな、、

暑い夏やから、残された者はオレが死んでも感傷に浸られへんねん、、

そやから、すぐに普通の生活に戻ることが出来ると思うねん、、わっはははは!



な!ええやろ!!」


私達がオランダに来るきっかけを持ってきてくれた、忘れられない恩人(友人)です。

弟夫婦の仲人にもなってもらいました。若い仲人でした。


幾度かの大病を乗り越え、いつも多くの人の世話をしつつ、激しくも温かな方でした。

子供達も立派に成長していました。それは、彼の自慢でもありました。

しかし、、

ここ数ヶ月、闘病生活をおくられ、

この夏、逝くにはまだ早い、その生涯を終えたという訃報がオランダに届きました、、、


彼が幕を閉じたこの八月は、、蝉は鳴いてくれたでしょうか、、、

太陽は降り注いでくれたでしょうか、、


オランダは、八月なのに、ちっとも暑くありません、、



だから、彼の言う「残された者はオレが死んでも感傷に浸られへん、、」は、

私には、、ハズレでしたね、、、、うそつき、、、

でも、、昨日と変わりなく「普通の生活」を送っています、、これは、当たり、、


どうか、蝉のにぎやかな鳴き声に起されて、

先に逝かれた優しい奥様と共に、すぐに、この世に生まれて来てくださいね、、  合掌。




IMG_5168.JPG



垂糸委飲清露  (糸委)は一つの漢字。
流響出疏桐
居高声自遠
非是借秋風    

頭を低くして樹液を飲む蝉
声が梧桐の周りに響き渡る
響くのは高所にいるからで
秋風のせいじゃない

蝉は、高いところにいるから泣き声が遠くまで届くのであって、
秋風に乗って遠くまで行くのではない。
天下に名声が聞こえているのは、自身が志を高く持っているからであって、
権力者の助けによるものではない。

高潔な人物なら名声や評判は自然に生じる。
中国では古来、蝉は高潔な人物の象徴とみられている。
それは蝉が餐風飲露(風を食べ露を飲む)で、何も食べないことに由来しているという。



アタイも.jpg

華しゃん、、その人がいなかったら、、アタイは、、華しゃんには、、あえなかったでふ、、


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Last updated  2008.08.13 20:21:21
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