2009.02.06
薩摩琵琶の歌(語り)への作譜(作曲)どうやるの?というメール頂きました。お好きな詩があるんだそうです。自分の好きな「歌・詩・和歌」が琵琶で楽しめたら「楽しい」ですよね ♪
作曲と言う点では、他の分野の音楽と同じ手法だと思んです。ただ習った弾法(琵琶のひき方・旋律かな?)に、「歌を合わせなければダメ」ですから、習った琵琶歌の「節」をアテハメル・・・と言う手法が「やり易い」です。失敗の少ない方法だと思います。
プロ琵琶演奏家の方々の「新曲」お聞きしてると、在来の琵琶歌の節、琵琶の弾法、それに「オリジナルの節・琵琶の奏法」をプラスして「素晴らしい」ものになってる・・・そんな気がします。
・・でもこれは完成までに時間かかりますし、実際の演奏の時「調子狂って?」ミスする可能性も凄い高いですよね・・・・将来の目標とされては如何ですか?
で、師匠から教えていただいた事以外に「新しく作譜しようとするものに、一番近いイメージの琵琶歌」これをまず「第一」に探すことをお勧めします。
これも自分が「出来る薩摩琵琶の曲」の中から選んでみて下さいませ。習った曲なら分かりますよね?この譜面を横に並べて「新曲」のことばの「ひとつ、ひとつ」を「えー似たのないかな?」なんて探して、当てはめるんです。ね?・これなら「出来そう」でしょう?
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で私が最初の師匠に習った「作譜」の手順です。(薩摩琵琶錦心流・榎本芝水先生のお弟子さんでした)
1・ 文章(歌の文句)をよく読み、「段落」に区切る。
大きな段落。小さな段落。句読点を見つける・・・話の内容の把握ですよね?内容がどこかで変わりますから、この歌2つ山があるね、とか。それに読むと「強調」したい所とか、「ここが主題(テーマ)だ」とか分かりますよね?
2・「崩れ」「吟代(変)わり」を、当てはめたい箇所を探す。
「崩れ」も「吟代わり」も凄く特徴のある「節」なので、一番「作譜」し易いみたいです。
「崩れ」は戦いの場面とか、早い場面展開とか、琵琶のほうで弾く「弾法」のイメージが「合う」所だと思います。一番弾き易いし、歌い易いですよね?
「吟代わり」は基本は「哀調」なので、「哀れだな、悲しいな、苦しそうだな、落ち込んでるのかな?」こんなイメージの所だと思います。
ただ、物語ではなく「詩」となるとその人の解釈ですが。「綺麗な節」でもあるので、「少し調子を陰の感じにしたいなー」、とかそんな感じの所に如何ですか?
3・「歌の最初」「歌の最後」は、「習った琵琶歌の通り」が凄く「やり易い」し「まとまり易い」ようです。それも「初歩の時に習った歌の形!」
間違っても?出だしが「半音」の曲とか?「船弁慶」とか「伊豆の御難」とかの難曲は止めた方が良いようです。・・・きゃはは
4・特徴的な「節」があてはめられたら、細かい所の作譜にかかります・・・・ここからが「ハー」思考錯誤ですよね?
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A・大きな段落・小さな段落の「終わり」の節を考える。・・・・たいてい「中干の止め」「中干の投げ(節)」「切り」
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B・一つの段落の中で「最初」の部分とか、結論結末のような部分とか、会話の中で強い部分とか・・・・「大干」を当てはめたら「どうかな?」なんてやってみる。
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C・情景描写とか、感情が高まってゆく描写とか、の部分に「連続する中干」を当てはめてみる。
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D・段落の終わりが「中干の止め」が「いくつもできてしまったら」(あの・・凄く多くでちゃいまーす。当然ですが・・・)、歌・言葉の内容で「投げ(節)」にしてみる。
「投げ」って、イメージから言うと「落ち着かない感じ、外になんだか言いたいことがありそうな感じ」なんですよね?
こんな「終了しない感じ」をさせる段落の区切り・・これに「地(じ)声」とも言われる「上」と言う節も榎本先生は使っておられるようです。
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E・あとは「半音・上・下・地(榎本先生系では、下の半)のあてはめ。
通常の「淡々とした会話」とか「淡々と物事の推移を語る」・・・こんな部分のようです。
この地声の「上・下・地」とかの組み合わせの時「同じ節は連続させて使わない・連続させる場合は、どちらかを変化させる」のがお約束!・・・こう習いました。
この手法が一部の会派で使われてる「地の変(化)」という「節」のようです。榎本先生の系列では変化した物に名前は付けてないようです。「通常の(まっすぐな感じ)の上、途中から上がる上」とか呼ばれてました。
この普通の音の高さのもの以外に、「一音高い、上」とか「限りなく、吟代わりの地に、近い上」とか「変化」系は沢山あるようです。(吟調・・・と呼んでました)
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おおよその作譜が出来たら、「変調」とか「少し高度で変化のある節」とかを当てはめて完成させていくんですね。本当に試行錯誤ですよね?
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手順の1・以外の順番は「人それぞれ」だと思います。ね?パズルに似てるでしょう?簿記で言えば「工業簿記のテスト」みたいでしょう?・・・・だから「まず、できそうな所から、やる!」のが正解だと思うんです。
それに「薩摩琵琶歌の節」これをどれだけ「理解」してるか?これにかかってる!・・・みたいな気しませんか?
「ハイ!そこは 中干!そこは崩れの地!」と言われて「パッ」と音が出ない・出せない「タイプ」の人には「作譜」どころでは無い!!!・・・んですよね?
私の最初のお稽古場では、姉弟子の先輩のみなさん「師匠が口で歌って聞かせてくれないと・・・譜面みただけでは・・・歌え無い!」状況でした。
口伝の良い所でもあるし、悪いところのような気がします。悟ることが出来ないと「自立できない」状況なんでしょうか?
この「作譜:編曲」も基本的な技術として「教える」ような方向に行くと良いのにな・・・なんて思いますが。まずは教えてもらわなくても「自分で身につける」これが良いと思います。まずは「やって見る!!!!」ですよね?
私は親や姉弟子を見ていて、凄く必要な技術だと最初から思いました。だって「演奏時間に合わせて歌を短縮する===>編曲・作譜の変形でしょう?
で最初から「作詞・作譜」チャレンジしました。「生意気!」と師匠や先輩から言われましたが・・・今「凄く楽しい」ですよ ♪
生意気なんていう人の方が、時代遅れよね!!!キャハハ