春花 in USA:博士号の後。

春花 in USA:博士号の後。

***フィアンセ***



Haruka and Fiance

目次
1.出会い
2.婚約

1.出会い

 フィアンセに初めて会ったのは私が博士課程1年生のとき、同じプログラムの2年生が開いてくれたWelcom Picnicで(多分、2001年の9月始めだったはず)。フィアンセはそのとき博士課程2年生。フィアンセはPotluckにチョコレート&ココナッツクッキーを作って持ってきていて、私が同学年のKと話している所に自己紹介と同時にクッキーを勧めてくれて、男なのに美味しいクッキーを作る人だな~というのが第一印象。

 それからはしばらく、時々学校で顔を合わせるくらいで別に何の交流もなく過ごしていてました(私は大学院の授業についていくために必死。しかも、9月11日のテロがあったり、住んでいたアパートの治安が悪くて数ヶ月で引っ越すなど、いっぱいいっぱいの日々でした。)

 私のプログラムは院生の上下横のつながりが強く、みんなでよくパーティや行事をするのですが、フィアンセは2001年のサンクスギビングは実家に帰らないので、キャンパスに残る院生や友達と過ごすために彼の家でサンクスギビングのディナーを計画をたてていたのでした。サンクスギビングは日本に帰られるような休みではないので、私も居残り組みとして誘われました。最初誘われたときは、普通のパーティみたいに沢山人が来るんだろうと思っていたけど、だんだん日が近くなるにつれて来られ”そう”な人が私を含めて5人ということが判明。そこで、私は心細いのでMちゃんを誘ってみたりしていたのでした。

 サンクスギビング当日、Mちゃんは調子が悪いか都合が悪いかでキャンセル。そして来られ”そう”な人は私の他は3人に。車のなかった私は、フィアンセに迎えに来てもらって、一緒にスーパーに連れて行かれ七面鳥を焼くための温度計を買って、そしてビデオ屋で一緒にビデオを選んで借りた(Meet the Parentsとなんかよく分からんカレッジMovie)。

 フィアンセの家について、七面鳥を焼くのを手伝ったり、マッシュポテトや、グレービー、他の野菜料理なんかも2人で一緒に作りながら、「まさか、2人っきりじゃないよな。」という心細い不安を持ち始めたのでした。だって、このときフィアンセのことはプログラムの2年生でChild Clinicalを専門としているということ以外全然知らないし、交流なかったし。フィアンセがサンクスギビングディナーを着々と準備して(私が担当したグレービーは失敗に終わった・・・)、デザートのアップルパイとアイスクリームまで用意しているのに感心しながら、「一体他の人は来るんだろうか」と話をして、フィアンセが来るはずだった3人に電話をかけたり留守電を残していたりしたけど、結局誰とも連絡が取れず(後で分かったことは1人は結局実家へ帰り、1人は緊急病院へ、もう1人JAは地元の家族とのんびりしてたそうな。それからこの日、フィアンセの元彼女「友達」も来るはずだったけど実家へ帰ったか勉強してたか来れなくなったらしい。)

 で、結局2人っきり・・・。

 七面鳥を食べて、デザートを食べながらMeet the Parentsを見た。その日いろいろ話をして楽しんでたけど、やっぱりよく知らない人と2人きりということで、私は警戒しながらフィアンセとは反対側のカウチにかなり離れて座って見ていた。10時ごろになってビデオも見終わったので、お土産を持たせてもらった上、お家まで送り返してもらって、どきどきのサンクスギビングも幕を閉じたのでした。

その後、

 サンクスギビングの後は、私の研究室やフィアンセの研究室で時々話しをしたり、フィアンセにときどき朝バス停で拾ってもらって学校まで車で連れて行ってもらったり、帰り家まで送ってもらったりして、いい人だな~と思い始めていました。

 私は2001年の12月に日本へ一時帰国。帰った際、フィアンセのことが気になっていたので、お母さんに「日本人以外の人と私が付き合うことをどう思うか」聞いてみました。お母さんは私が付き合う人が日本人でなくても別にかまわないという返事だったので、フィアンセのことをもっと知る機会を持ちたいと思い、1月にアメリカに帰ったらフィアンセをデートに誘ってみようと思ったのでした。アメリカに帰る前に日本からフィアンセとメールのやり取りをしていて、帰ったらまた一緒に何かしようと一緒に計画を立てていました。

 このとき、フィアンセはまだ前の彼女と”友達”になろうとしていた時期でした。2002年の2月9日に私がフィアンセのところに電話したとき、元彼女が来ていたらしくて彼女の機嫌が悪くなってフィアンセが私に電話を後でかけなおすことになったときはちょっと嫌な気分になったけど、そんなことではくじけない私でした。2002年の2月10日の夕方からスターバックスが閉まるまで一緒に時間を過ごしたのがサンクスギビング以来でとても楽しいひと時を過ごしました。この日、帰ってからフィアンセにメールで

「I had a very good time with you and wish we can hang out again. I don't know how to express it, but I like you. And I know that you still have a relationship with your old girl friend since you told me on phone, so I do not want to push you for anything or make you feel uncomfortable. I am just happy talking to you and seeing you. I was not brave enough to tell you this in person. :-) Well, have a good night and see you at school.」

と書いたのが私たちカップルの始まりでした。フィアンセは次の日の朝に、 

「Thank you for the email... There is no need to thank me for sharing my time with you; it was a pleasure sharing the time with you... I very much enjoyed sharing with you, like I always have. We can definitely hang out again. Also.... thank you for expressing your feelings!!! Believe me, I am not a brave enough person to say such things most of the time except in the most indirect way, perhaps I will tell you stories sometime about my indirect ways of saying or conveying such things. Honestly, I have felt feelings of liking towards you -- See, only once you expressed your sentiments am I able to express mine. But as you said, I am still involved in some strange way with my old girlfriend. The relationship I have with her is uncertain and constantly confusing to me, and sometimes painful. Her and I have tried to remain friends... which can be difficult for most couples from what I hear. It is very unlikely that her and I will get back together, but there are still some strong residual feelings on both her and my parts. Therefore, I am afraid that it would be early/premature for us consider further things, at least for right now. The last thing I would want to see is for you to be hurt in any way. So there are still these "liking" feelings that are mutual. I really enjoy talking to you and hanging out with you. You are a wonderful, genuine person and you possess some special, rare quality that I do not often see in people. At the very least, I would like for us to continue interacting as we have....perhaps there is more destined for us in the future.... if possible, I would like to let time takes its course. I have not felt "pushed" by anything nor did you make me feel uncomfortable. I thank you for being so honest and brave regarding your feelings. I hope that we can remain just as open about our feelings, so if you have any questions, comments, concerns to this reply or anything else, please talk/write to me about them. I must say that your email put a smile on my face and my heart. :) With all that being said, it is time for me to get ready for class. I am sure that I will see you later today.... so until then, take care.」

という、長~い返事をくれたのでした。私がフィアンセにメールを書いたときも返事を貰ったときも、ゆっくり二人の関係を(友達としてでも)築いていけたらいいなと思っていたので、前の彼女とフィアンセが友達になろうとしていることも特に気になりませんでした。いい人だと思っていたけど、フィアンセのことをもっと知っていって私と上手くいかない人だなと判断したら別に付き合うこともないし、前の彼女との関係・問題はフィアンセの責任で、私がどうこう言うものでもないし。

 スターバックスで一緒に過ごした5日後のバレンタインの次の日に私のアパートで日本食に招待したときに貰ったお花。

Flowers

 お花のほかにも手作りのオレンジクランベリーのパウンドケーキをくれたのでした。私もバレンタインだし何か贈ろうと、サンクスギビングのアップルパイを思いながらアップルパイの小さい刺繍を額に入れてあげました(フィアンセは今も大事にアップルパイの刺繍をオフィスに飾っているそうです)。これをあげたとき、アメリカ人の感謝を表現する普通のリアクションとしてフィアンセにHugされたのだけど、私はびっくりしてしまい、フィアンセをHugする代わりに自分をHugしたのでした(自分自身を自分の腕で抱える動作)。

 私が夕食に作ったのは、鮭のホイル焼き、御飯、味噌汁、お漬物で、お母さんに「春花、それは朝ごはんじゃないがんけ。」といわれた代物。そんなの日本のことを知らないアメリカ人に分かるわけがなく、感動していたフィアンセなのでした。このとき初めて箸を使うことになったフィアンセは、苦闘しながらもフォークを使うことなくお箸で食べてくれました。夕食の後は、フィアンセが見たいといっていたBeautiful Mindを見に映画館へ。映画の後は、お花の花瓶を買ってもらい、アパートまで送ってもらったのでした。アパートに着いてフィアンセにさようならのHugをされたとき、再び自分自身をHugしていた私でした。だって、Hugの文化のない日本で育った私には慣れないことだし。

 次の週の木曜日にフィアンセと私の共通の友達JAの誕生会があり、その後フィアンセと過ごし、次の日にまた今度は私が見たかった映画、アメリを見に行ったのでした。その映画館でたまたま知り合いの日本人の男の子と遭遇。この人は私のことを気に入っていてそれが原因で彼女(私の友達だったのでなかなか大変なことになった)と別れ、その後も一緒に何かしようと誘われていたけれど「時間がない」といって何もしていなかった人で、映画館で遭遇したときに「なんだ、時間、あるんじゃないか。」と嫌味を言われてしまった(好きな人だったら時間がなくっても作るでしょ)。それ以来、私はこの人に嫌われてしまったようで学校で会っても態度が悪かった。結局、この3年間私は嫌われたまんまで、彼は今年日本へ帰っていった。

 このアメリをフィアンセと一緒に見た週の週末は、私は友達のところへ遊びにロンドンへ。フィアンセに空港まで送ってもらった。ロンドンで滞在中も毎日のようにメールをやりとりしてお迎えにもお花を持ってきてもらってHugされた。このときの私のHugはまだ普通ではなかった。もう、この時点で、フィアンセの元彼女の存在はほとんど消えていました。フィアンセは私のことを元彼女に伝えていて、その後2度ほど元彼女から電話があっのと、元彼女はフィアンセの所持品をフィアンセがいないときにアパートの入り口に返しに来たりしていったくらいで交流はなくなってしまったそう。3回目にフィアンセが元彼女と話をしたときは、フィアンセから電話をかけたそうで、それをフィアンセから聞いたとき私は「それはないやろ。」と怒って、驚いたフィアンセはそれ以来元彼女とは連絡を取っていないそうです。

 この後、一度だけフィアンセとJAと私の3人でレストランバーへ行ったとき、偶然元彼女も友達と来ていて案内された席がなんと元彼女と背中合わせ。フィアンセがトイレに行っている間に元彼女と友達はJAにだけ挨拶してバーを出て行ったのでした。なんだったら私は自己紹介しても良かったかなと思ったけど、私とフィアンセのことを避けていたようなので話さなくって良かったのかも。これ以降、私たちが元彼女と出会うこともフィアンセに連絡が来ることもなくなったのでした。

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