春花 in USA:博士号の後。

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グリーンカード取得までの道



 ここではグリーンカード取得までの私達の経験(って今日2006年1月23日現在、まだ資料集めの段階で請願もしてませんが)を書いていこうと思っています。

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2006年1月22日(日)

 ダーリンと二人で在日アメリカ大使館のHP(http://japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-ivi130check.html)から書類をダウンロードしてHPの説明を読みながら下書き記入。印刷した資料や書類をバインダーにまとめる。しっかりもののダーリンはオンラインですでにマリッジサティフィケートとバースサティフィケートの入手方法を見つけて、書類を記入し、後は申込書や料金を送るだけというところまで準備。

 私は、お母さんにお願いして戸籍標本をこちらまで送ってもらうことに。G-325(Biographic Information)のフォームでは両親の出生地や誕生日がよく分からないのでこれもお母さんにメールで聞いたらお母さんもよく分からないので家に帰って調べるということに。このG-325には過去に5年間住んだ住所や一番最後に日本で1年以上住んだ住所も書かなくっちゃいけないのだけど、いろいろ引っ越してきた私は住所を思い出す(見つけ出す)のが一苦労でした。

 二人で記入事項で分からないことなどをリストにしてまとめておきました。

 日本で請願するためには在日アメリカ大使館のHPで面接の予約をいれなくっちゃいけないのだけど、まだ3月までの予約しか出来ない状態で、ちょくちょくHPを調べて4月の予約ができるようになったときに機会を逃さないように気をつけています。

<学んだ用語>

Petitioner = 請願者 (アメリカ市民:ダーリン)

Beneficiary = 申請者 (外国人:私)


2006年2月2日(木)

 毎日アメリカ大使館のHPの面接の予約を入れる画面をチェックしていて、今日から4月の予約が入れられるようになってました。ほっ。無事東京のアメリカ大使館での面接の予約を入れることが出来ました。面接日は4月5日。


2006年3月5日(日)

 日本に帰る日が近くなったということで、思い出したようにダーリンが「扶養宣誓供述書 I-864」の記入を再開。私はすっかりグリーンカード申請用の資料のことを忘れてました。2005年は夫婦として納税申告したのでなんだかややこしいことになってます。おかげで「扶養宣誓供述書」と一緒に私の過去3年分の納税申告のコピーを提出しないといけないとか。保存しておいてはあるのですが、ある年、記入間違いがあって直されたんだけど、そんなコピーでも大丈夫かな。ダーリン、「分からないことが一杯」と頭を抱えています。がんばれー。


2006年3月6日(月)

 そろそろ東京滞在の予定をたてるため、今日は東京ブリティッシュクリニックに健康診断の予約を入れておきました。ちなみにTokyo British ClinicのHPはこちらです。http://www.tokyobritishclinic.com/visa_main-j.html

 電話に出たお姉さんが丁寧に質問に答えてくれました。必要な持ち物は、

1.予防接種記録(はしか、おたふく、風疹、水疱瘡)
2.パスポート
3.アメリカ大使館指定のフォーム
4.パスポートサイズの写真

だそうです。アメリカ大使館のHPによると、コンタクトレンズを健康診断の際に外さないといけないそうなので、保存液とコンタクトレンズケースも忘れずに持参しないと。予約は4月6日の午前中に入れました。所要時間は1時間ほどだそうです。健康診断の基本料金は2万6千250円で(1月には2万5000円だったところがまた値上がりした模様)現金のみでしか支払いができないそうです。


2006年4月2日(日)

 アリゾナを4月1日に出発し、2日の夜に東京に到着しました。ブリティッシュクリニック(恵比寿駅)とアメリカ大使館(溜池三王駅)に近くて安いホテルをインターネットで探して、「オリンピックイン渋谷」に滞在することにしました。一人一泊朝食付きで3000円から4000円くらいだったと思います。渋谷駅から近いところにあるのかと思ってたら、渋谷駅から東急田園都市線で一駅の池尻大橋駅の近くでした。結構便利なところにあったと思います。はじめ、ダーリン共々部屋の狭さにショックを受けたけど、何日か泊まったら慣れちゃいました。朝ご飯がついていたのもよかったですよ。

http://www.olympic-inn.co.jp/shibuya_index.html


2006年4月5日(水)

 3日、4日と東京観光をして、5日は午後2時からの面接のため、東京アメリカ大使館へ午後1時50分頃到着。アメリカ大使館に着いた頃には行列が出来てました。2時半ごろアメリカ大使館の中に入ることができ、入り口右にある機械から整理券を取ってまた待ちました。しばらく待つと私達の番号が窓口の電光掲示板にでたのでその窓口まで行って、用意してきた資料を提出しました。提出したものは、

・I-130(請願書)
・写真(ダーリンと私の1枚づつ)
・ダーリンの出生証明書
・I-864(扶養宣誓供述書)
・ダーリンの写真入り身分証明書(パスポートのコピー)
・私の戸籍抄本(英訳つき←戸籍を発行してもらったところで英訳も作っていただきました。)
・私のパスポートのコピー
・G-325(個人情報フォーム:私とダーリンそれぞれで記入)
・DS-230(移民ビザ申請フォーム:私が記入)
・結婚証明書

です。この他に、請願書提出料金(190ドル)を支払ってレシートを窓口で提出しました。I-864(扶養宣誓供述書)用に過去3年分のTax Returnの証明も提出しなくてはいけないのですが、去年は私とダーリンのTax Returnを一緒に夫婦として申告したので、I-864の手続きがちょっとややこしくなってしまいました。

 資料を提出した後、またしばらく待たされてから別の窓口に呼ばれました。このときはちょっとした面接を受けました。まず、英語でダーリンに「どこで知り合いましたか?」と聞かれ、その後、私に日本語で「旦那さんの好きな日本食は何ですか?」と聞かれて答えたら終わりでした。私に対する質問の答えに、「私が作るものだったら何でも好きです。」って答えたら「それが一番大事。」って面接官の人は笑っていました。

 もっといろいろ質問されるのかと思っていたので拍子抜けしてしまいました。二人で写真入のCDも作っていたのですが、見せる機会はありませんでした。

 全てが終わったのはアメリカ大使館の閉館時間である4時過ぎでした。なぜか緊張して気疲れしました。


2006年4月6日(木)

 朝9時から健康診断のため、パスポートを持ってブリティッシュクリニックへ。血液検査、身体測定、レントゲン撮影の後、お医者さんに診察されて終わりでした。予防接収の記録として母子手帳と大学留学のときに病院で作ってもらった資料を持っていったら、何の予防接収を受ける必要もありませんでした。健康診断の資料は一週間後に出来るということで、郵送してもらう方法もあったのですが、(郵送中紛失されたらまたお金を払ってブリティッシュクリニックで健康診断を受けなくてはいけないということでしたので)自分で取りに来ることにしました。

 健康診断の後、ダーリンと電車に乗って4月8日の私達の結婚式のために地元へ帰りました。


2006年4月7日(金)

 二人の記念すべき結婚式前日、私は無犯罪証明書を作ってもらうために一人で県の警察本部へ行ってきました。ここでは手の指全部の指紋をとられました。指が乾燥していてなかなか機械のスクリーンに指紋が写らず、スプレーみたいので指を何度か湿らせて指紋を取りました。この無犯罪証明書も一週間後には仕上がるということでした。

 全ての資料の手続きを終えたので、アメリカ大使館のHPで最終面接のリクエストをしました。希望は4月の第3週(4月17日から21日)にしておいたところ、アメリカ大使館から、4月17日の午後2時に最終面接があるというメールが届きました。 


2006年4月14日(金)

 8日の結婚式の後地元で観光などして、10日に京都へ。京都・大阪観光をダーリンと友人らとしてきました。皆、関空からアメリカへ帰国した後、私は再び14日に地元へ帰り、警察署へ無犯罪証明書を取りに行ってきました。


2006年4月17日(月)

 4月16日に地元から東京へ到着。17日の午前中にブリティッシュクリニックに出向いて健康診断の資料を受け取ってきました。それから、午後2時にアメリカ大使館で最終面接がありました。このときは最初の面接と違い、機械から番号札を取るのではなく、受付の人がいてその人に名前の確認をされた後番号札を渡されました。その際にもらった紙に必要な物が書かれていて、書かれている必要資料がアメリカ大使館のHPに書いてあったものと違い、焦ってしまいました。が、その配られた紙の内容が古くて、HPの内容が正しいようです。最終面接で古い情報を配って焦らせないで欲しいです。

 実際この日提出したものは、
・パスポート
・健康診断の資料
・警察証明書(無犯罪証明書)
・写真(2枚)
・プリペイド封筒(EXPACK500)

 の5点でした。アメリカ大使館のHPに書いてあった出生証明書や結婚証明書は提出する必要がありませんでした。移民ビザ手続き料金として380ドルをクレジットカードで支払いました。この日は指紋も取られたと思います(両方の人差し指だったはず)。

 資料を提出した後別の窓口で面接をされたときは、提出した資料の内容が正しいということを誓わされ、その後英語で、

・どこで知り合いましたか。
・いつ結婚しようと決めましたか。

 ということを質問され答えたら、「はい、もういいです。」ってこの日は終わりました。結局準備していた二人の写真のCD等はこのグリーンカードを申請するプロセスの中で見せる機会が一度もありませんでした。二人の出会いをつづった手紙も結局書くことなく終わりました(その手紙を書くために、二人の出会いを忘れないようにこの楽天で「フィアンセ」用のフリーページとか作ったのにな)。


2006年4月19日(水)

 アメリカ大使館では一週間後と言われていたのに、4月18日(最終面接の次の日)の消印で移民ビザが貼られたパスポートとパッケージが届きました。移民ビザは2006年10月17日まで有効なので、それまでにアメリカ合衆国に入国しなくちゃいけないみたいです。入国の際またちょっとした面接のがあり、届いたパッケージを提出して入国を許されたらグリーンカードがアメリカの住所に2ヶ月ほどで届くそうです。

 4月5日に申請して4月19日(2週間後)には移民ビザやグリーンカード用のパッケージが手元に届いてびっくりです。グリーンカードの申請ってやっぱり日本ですると早いんですね!


 終わった感想として、未知の世界だったので「大変なことなんだろうな」と漠然とした印象を持っていたのですが、思っていたほど大変な作業ではなかった気がします。「グリーンカード申請のための準備中、夫婦喧嘩になった」ということをほかの方のHPなんかで読んだりしていたのですが、うちは喧嘩もなく気が付いたら終わってました。ダーリンがいろいろがんばって手続きをしてくれていたので私は結構らくでした(私はマイペースに気が向いたときに気が向いたことをしてました)。几帳面なダーリンに感謝です。

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2006年6月8日(水)

 今日は日本で結婚式を挙げてから丁度2ヶ月後で、大安ということで日本の役場に婚姻届を出してきました。私の場合、アメリカで先に婚姻手続きを済ましているので、日本の役場に提出したのは下記の二点です。

・外国の役場の証明した婚姻証明書とその日本語の訳文
・外国人の出生証明書とその日本語訳

 私の本籍地にある役場に届出を出したので、私の戸籍謄本は提出する必要はありませんでした。役場の方で、日本の婚姻届の一部にも記入して提出しました。日本の婚姻届は印鑑が必要でした。

 本来なら、日本への婚姻届の提出は外国で結婚してから3ヶ月以内で、それ以上経過すると遅延理由書というものを提出しなければならないそうなのですが、私はなぜか提出しなくても大丈夫でした(私はアメリカで2005年の8月に結婚しているので11ヶ月ほど経過しています)。

 今日は戸籍変更の手続きもしてきました。今までの本籍地と同じ場所で世帯主をおじいちゃんにしたまんまで私の戸籍を作ってきました。必要書類を丁寧に役場の方に教えてもらって記入したので、難しくはありませんでした。この資料も印鑑が必要でした。これで一通りの婚姻の手続きは終わったはずです。


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2006年6月14日(水)

 関西空港から日本を出発し、ロサンジェルスの空港へ到着。入国審査は、今まで学生ビザで訪問者として並んでいた列とは別の、First time immigrant用の窓口に回されました。この窓口で、アメリカ大使館から送られてきた封筒、パスポート、それから税関申告書を提出しました。右の人差し指の指紋をとられ(ここではインク)、その下に署名をさせられました。それから、荷物をBaggage Claimから取ってきたら窓口の後ろの席に座って指示があるまで待つように言われました。そこの席には、他の移民審査を受けているいろんな人たちが待っていて、自分もこの人たちと同じように移民の一人になるんだと思うと不思議な感じがしました。

 窓口に資料を提出してから、パスポートに(グリーンカードが届くまで)グリーンカードの代わりとして使えるスタンプを押してもらうまで20分から30分くらいで、それほど待たされませんでした。グリーンカードは入国時から6ヶ月以内にアメリカの住所に届くということが書いてある紙をここでもらいました(11ヶ月以内に届かなければ、Citizenship and Immigration Servicesに連絡を取らなくてはいけないそうです)。また、私が受け取るグリーンカードは2年間の期限付きのもので、期限が切れる90日前から期限までの間にダーリンと一緒に請願書を提出しなくてはいけないと書いてある紙ももらいました。

 このパスポートのスタンプはグリーンカードの仮のものなのですが、これがあることでアメリカでビザの心配なく就労することができるようになります。学生ビザの場合、CPT(OPTとは別)というものがあって在学中にトレイニングとして学校外で就労が必要な場合、1年間だけ就労できるようになっています。私のインターンシップは1年と1週間なのでCPTでは問題があり、インターンシップ先では弁護士を雇ってこのような問題を解決してきたそうなのですが、これでその心配もなくなりました。


2006年7月10日(月)

 今日、2年間の期限付きのグリーンカードが届きました。緑ではなくて白色でした。表側に写真と性別や出生国などの個人情報が書かれていて、見る角度によってその上に自由の女神や鷹が見えるようになってました。(↓インターネットで見つけたグリーンカードの写真。猫の顔は元美術部の私作。)

Green Card

 グリーンカードの裏は、CDの裏のように銀色でピカピカしています。ダーリンも私も初めてみるグリーンカード、ひっくり返したり、光に照らしたりして2人でまじまじ眺めてました。

Green Card back


 別の封筒でI-797C, Notice of Action (Welcome Notice)も一通ずつ私とダーリンにそれぞれDepartment of Homeland Security, U.S. Citizenship and Immigration Servicesから届いていました。

 ちなみにグリーンカードの写真は、Immigrant Visaの写真と同じで、請願書(一回目の面接)と一緒に提出したものでした。その写真があまり気に入っていなかったので、二回目の面接のときに提出する写真がグリーンカードに使われると信じて、日本で写真を撮りなおして二回目の面接に挑んだのに・・・。一体、二回目の面接で提出した写真は何に使われたんでしょうね。

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