3度の飯より音楽好き♪

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その30



On Impulse! /Sonny Rollins


1 On Green Dolphin Street
2 Everything Happens To Me
3 Hold ’Em Joe
4 Blue Room
5 Three Little Words


Sonny Rollins (ts)
Ray Bryant(p)
Walter Booker(b)
Mickey Roker(ds) 1965.7.8


1965年のアルバム。「オン・インパルス!」という
そのまんまといえば、そのまんまのタイトルですね。(^。^)
さりげなく、ワン・ホーンのアルバムで、
珍しくロリンズのオリジナルが1曲も入っておりませんが。
「ワーク・タイム」以来の(?記憶が確かなら・・・)
レイ・ブライアントとの共演作です。

On Green Dolphin Street
同名映画の主題歌ということで、有名な曲です。
この曲というとビル・エヴァンスのアルバムが真っ先に浮かんでくる私ですが
ロリンズ流の解釈が楽しげな1曲です。
ロリンズが休憩しているところでの
リズム隊の演奏は、バラバラのようにも聞こえますが
これは計算された即興演奏なのでしょうか?ベースの響きが印象的です。
やや、フリー寄りの解釈でしょうか。
少しフェイド・アウト気味に終わるところが、今ひとつ歯切れのよくないような気がしますが・・・

Everything Happens To Me
しっとりした雰囲気で聴かせるナンバーです。
ロリンズの歌心をかみしめて聴きたいところです。
私はこの曲自体が好きなので、ちょっぴりえこひいきが入ってしまうかな?(^^)
ロリンズから、ブライアントにソロが交代されるところの、その呼吸がいいです。
さらにベースのブッカーのやや長めのソロが続き、ラストはやはりロリンズ。
二人のソロを聴き終わるのを待つかのように、情感たっぷりのソロを聴かせてくれます。
最後は何となくうっとりしてしまいます・・・

Hold’Em Joe
さあ、ムードあふれる前曲とはガラリと変わり・・・
これは、ロリンズのオリジナルと見まごうカリプソナンバーです。
やはり、こういった雰囲気の曲を演奏するロリンズは
その音色がいっそう楽しげに聞こえてきます。(^^)
「ロリンズ節全開!」の1曲で今の季節にもぴったりマッチしています。
リズム隊がロリンズカラーにすっかり染まっているようで、
前の曲でしっとりしたピアノを聴かせたレイ・ブライアントも
ここではロリンズに影響されてか、歌うように楽しげに叩いています。
これが、アルバムのど真ん中に来ているのは、いいですね。
冒頭にカリプソ・・・というイメージが強かったですけれど
スタンダードの中に紛れていると、スパイス、という感じがします。

ロリンズの「俺節」が一番顕著に表れているナンバーですね。

Blue Room
ロジャース&ハートが手がけたミュージカルナンバー。
「新婚が住む部屋」という意味らしいです。
小品ながら、ゆったりしていて、まさに新婚の雰囲気を醸し出しているような・・・

Three Little Words
さて、ラストナンバーは Three Little Words
60年代のロリンズの愛奏曲だったのでしょうね、
このナンバーが出てくるのは3回目です。
Three Little Words は3文字言葉 つまり I Love You
タイトルのようなしっとりした雰囲気ではなく、速いテンポで吹きまくっています。

このアルバム、あまり派手な印象がなく
今までどちらかというと、地味なポジションにありましたが、
聞き所がたくさんあるアルバムでした。






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