3度の飯より音楽好き♪

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その34


Horn Culture / Sonny Rollins

1 Pictures In The Reflection Of A Golden Fish
2 Sais
3 Notes For Eddie
4 God Bless The Child
5 Love Man
6 Good Morning,Heartache

Sonny Rollins(ts)
Yoshiaki Masuo(g)
Walter Davis,Jr(p)
Bob Cranshaw(b)
David Lee (ds)
Mtume(per,piano) 1973


70年代から80年代にかけてのロリンズの音楽は
まだ正直言って消化し切れていない部分があり、
このアルバムは、うーん、苦手の部類に入る。(^_^;)
・・・だから、ある別のところで書いているレビューが足踏みをしたまま止まっていた。

2曲目の Sais を聴く度に
ザ・ビートルズの Tomorrow Never Knows を初めて聴いた時のことを思い出す。
この曲には「どこか不安な浮遊感」があって
一度聴き始めると、2度と戻ってこられなくなるような戸惑いを感じるのである。

それまでシンプルでわかりやすいと思っていた
ビートルズのナンバーに初めて違和感を感じた曲。
・・・当時中学生くらいだったかな。

今は聴けるようになったけれど、長いことあのナンバーは聴けなかった。
一度曲を聴き出すと、その曲が永遠に続くかのような
長いトンネルに入ったまま、抜けられなくなるような・・・
なんていうのかな・・・魔性のようなものを感じるんだなぁ。

Sais という曲も私にとってはそんな曲で
未だに聴く時にためらいを感じてしまったりする。
エムトゥーメの弾くピアノの、たたきつけるような激しい音。
ロリンズは途中テナーからソプラノに持ち替え吹きまくる。
一度聴き始めると、簡単に後戻りできないような・・・

それでも、聴き込んでいくうちに
少しずつ出口が見えてくるような気がするようにはなったけれど・・・

で、やはり聴き所はスタンダードナンバー。
God Bless The Child は The Bridge でも演奏していることが思い起こされます。

どことなく緊張感の続いたあとの
Got Bless The Child がたまらなくよい。
The Bridge の時とはまた違う雰囲気を漂わせているが
ロリンズの歌心にはかわりはない。

・・・この曲が一服の清涼をくれる・・・が・・・

さらにそののち。
嵐のような、音の洪水のような Love Man という曲は
ロリンズのオリジナル。
(スタンダードの Lover Man ではない)
うーん・・・これってちょっとフリーに近いの・・・かな?
フェイドアウトで終わるというのも珍しい。

ラストはバラードの Good Morning,Heartache で
疲れた耳を休ませましょう。
増尾さんのギターソロが、印象的です。
そして、ロリンズが囁くように
最後のカデンツァを・・・。このフレーズに、癒される。
そしてそのあとのテーマ。
激しく吹くロリンズもいいけれど、やはりロリンズの「歌」が好きだなぁ・・・と実感できる1曲だ。

_______________________________


このアルバムは全体的に慣れ親しんだ過去の作品より
固めの音という感じがしますが、
スタンダードの2曲からはやはり「ロリンズの歌心は健在!」と改めて実感しました。

トータルで考えると、スリルに満ちたアルバムです。
・・・心にゆとりがないと「聴き続ける」のは難しいかも。
サキ・コロなどは繰り返し聴くことができるけど
1度でお腹がいっぱいになってしまうなぁ・・・これは。

だけど・・・
たまには、そんな1枚があってもよいですよね。



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