❷舞踊〈舞踊会から・ステージから〉関係・・(画像50枚)


橋蔵さまの魅力は、女形を踊るときは、さっぱりとした可愛いさであり、粋であるのですが、立役を踊るときはとても色っぽさが出てくるところです。
年3回の恒例大川橋蔵特別公演では、昼夜歌舞伎での演目舞踊を観せてくださっての素晴らしい舞台でした。
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◆「美空ひばり十周年リサイタル」(1958年(s33年)3月26日、27日 於:歌舞伎座)
1958年3月26日27日に歌舞伎座で美空ひばりさんの十周年リサイタルが行われました。この時はまだひばりさんも新芸プロに属していましたし、仲良しコンビの橋蔵さまは勿論特別出演で、かぐや姫のひばりさんと、都の若君の橋蔵さまとの「月のかぐや姫」で色模様の美しさが素晴らしかったようです。市川左団次さんも共演で舞台は最高潮となったということです。
この舞台が3月27日にテレビ放送になったようです。私はまだ小学生になったばかりの頃、この年代にテレビで放送されたのを見られた人は幸せでしたでしょうね。
左団次さんとひばりさんの踊りの後、暗闇の中「わぁっー」と声があがると、橋蔵さまが花道で踊る上半身の姿がクローズアップされたらしいです。
左団次さんと橋蔵さまがお二人で踊っていた時、アナウンサーの人が「久しぶりに左団次さんと踊る橋蔵さんの心は感慨無量でしょう」といっていたそうです。
橋蔵さまにしてみれば、歌舞伎座で左団次さんと踊っているのですから、橋蔵さまの胸には何かが去来していたことでしょう。




◆「花吹雪おしどり絵巻」(1957年(s32年)1月6日~13日 於:東京浅草国際劇場)
1957年新春1月6日から13日まで、東京浅草国際劇場に於いて、「花吹雪おしどり絵巻」の公演がありました。同じプロダクションであり”トミイ・マミイ”として大人気のお二人の顔合わせでの公演がやっと実現したのでした。
橋蔵さまとしては初めての国際劇場出演でしたが、国際劇場が松竹の劇場であるため、菊五郎劇団を去った橋蔵さまの出演は難航しました。
花の美空ひばり・剣の大川橋蔵の大顔合わせで、「花吹雪おしどり絵巻」全10景・・時代劇、歌、日本舞踊、ダンス、と盛りだくさんでした。
橋蔵さまは、若き狂言師に扮し踊り、「夢の恋風」ては若様侍でひばりさんの町娘と、「おしどり峠」ではやくざ姿で立回りを見せました。
そして初挑戦のひばりさんとのダンス・・白い背広に黒のズボンでロックアンドロールを、衣装を変えてチャチャッチャッを披露しました。初日にはまだ覚えていなかったようで、ちょっと間違えたりしてひばりさんの方を見ながら踊っていたのが、また可愛くて素敵だったとファンの声。そして、「泣きとうござんす」の歌も披露しました。
公演の毎日が超満員で、今日一日となった1月13日千秋楽夜の部、あの塩酸事件がおこりました。観客には、何が起こっていたのかは分からなかったようでした。ですから、騒ぎにはならず、フィナーレは橋蔵さま一人が務めるという、少し寂しい結果として幕を閉じました。
本当でしたら、大成功橋蔵さまとひばりさんが手を取りあっての有終の美で終わるはずの舞台公演でした。

画像❶ ❷ ❹左上 ❻右上・右下 ❽左・右上 ❾左上・右・・・は後援会誌"とみい"1957年(s32年)1月号から
1.楽屋にて
2.3.4.5.ひばりさんと舞踊にお芝居に
6.7.ひばりさんと「ロックアンドロール」「チャチャッチャ」を初披露・・橋蔵さま前日に練習・・(トミイ、大丈夫?) (大丈夫、上手いもんだろう)
8.やくざ姿で立回りも披露
9.フィナーレ
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◆杵屋勘五郎舞踊会から (1957年3月 於京都南座)
画像❶ ❷ ❸・・は、後援会誌"とみい"1957年(s32年)3月号から
 1.2.藤間大輔さん、世家真ますみさんとご一緒に、藤間勘之丞さま「松竹梅」を踊られました
 3.楽屋で・・寛いでいるところを、マネージャーのカメラに視線をむけて・・素敵ですね
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◆藤間谷鹿追悼舞踊会から (1957年5月 於歌舞伎座)
 竹本「蝶の道行」を藤間紫さんと踊られました


◆「保名」を踊る (1957年10月 於名古屋御園座)
幽艶な舞姿で、観客を魅了しました・・「保名」を踊ったのは。この時初めてだと思います (画像が小さく不鮮明のため橋蔵さまの表情が分かりませんが、舞姿から想像してみてください)
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◆長唄「松竹梅」を踊る (1957年10月 於名古屋御園座)
  1.1957年3月と同じく藤間大輔さん、世家真ますみさんと踊る藤間勘之丞さま
  2.楽屋にて・・舞踊家藤間勘之丞さまの表情

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