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2007年07月14日

　　もう、半月もまえのおはなしをするのに

　　気持ちの整理というのより

　　若いころのおばかをおもいだしながら書くので

　　勇気が必要だったのかもしれません

ネット小説がはやっているのだそうで

　　どうぶつを扱う業者が集められ

　　取扱い研修会というのが県庁でありました

　　2百人ほどはいたのでしょうか

　　どうぶつ病院や、どうぶつ園や水族館や

　　ブリーダーなどなど

　　みんな組織に属さない1匹おおかみのようなものだから

　　異様な空気感がただよいます

　　これはヒトと違いうそをつかないどうぶつに逃げていった

　　人が放つ寂寥感なのかもしれません（小説・風デスヨ！）　

　　そんな乾燥した空気感をぬぐいたくて

　　大通りをくぐりぬけて、繁華街国分町に逃げていました

　　まだ雀刻色にもはやい時刻だから

　　あいてる店などそうないと思いつつ

　　目指したのは20代の早い頃から行っていた店

千代喜3.jpg

　　あったかい

　　あったかいのがなによりの馳走になる

　　独酌にはひつようだ

　　目に飛び込んできた

千代喜1.jpg

「閉店いたします」

　　動悸がした

　　20歳台の早い頃

　　ここには売れる前のクリエーターやら

　　ミュージシャンくずれが、いた

　　夕方5時には、ちかくの県庁と市役所の

　　堅物たちが席を占領していた

　　それをさばくのが

　　こういう店にはよくいる

　　おじちゃんとおばちゃんだ

　　でも、このおじちゃんおばちゃんは

　　場末の一杯飲み屋をほそぼそと商うようなひとでななく

　　例にもれた

　　一年に2度は海外旅行に行っているのだ

　　その頃はまだまだめずらしいオーロラを見に

　　アラスカのフェアバンクスにいったと聞いた

　　ハイカラなのでした

　　むかしのモボモガ（モダンボーイ・モダンガール）と

　　いわれてもうなずける人品骨柄いやしからぬ

　　おばちゃんとおじちゃんなのでした

　　いまは引き継いだ方がやっていたのですが

　　この店がならんでいる小路が

　　三越の真向かいにあるのです

　　戦後60年して、昭和が消えていこうとしている

　　その2日前に、期せずして立ち寄ったのでした

　　20代のばかさをおもいだしながら

　　いつしかコップ酒にかわっていました

　　3杯目

　　ここで泣いたことを思いだしました

　　大声を出したことも

　　　　　　　　・
　　　　　　　　・

　　4杯目にはいきませんでした

　　思い出に浸りすぎるには、いま背負っているものが

　　大きいので、心のバランスがくずれそうです

　　ニオイのしないきれいなペットショップ

　　いつもカジュアル相談がたえないペットショップ

　　明日のしごとを思うと、ノスタルジックには浸りきれないんです

　　お世話になった礼と

　　健康であるようにと祈り、お別れを云い店をでるときには

　　いいしれぬもの悲しさがからだにまとわりついて

　　離れません

　　みょうにメランコリックな気分なものだから

　　地下鉄広瀬通り駅を通り越して

　　一番町から仲掛町までそぞろ歩き

　　そんな心象をいつのまにか楽しんでさえいるのでした

　　20代の早い頃

　　よくギターをかき鳴らしていました

　　新星堂ビルまできて

　　ギターをながめにひやかしで入ってみました

千代喜5.jpg

　　木箱のガラスケースに入った

　　マーチンＤ－４５

　　83万9千円

　　こうして写真を撮るのでさえ恐れ多いような

　　でも目は星のようになっていたかもしれません

　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　・

いやぁ
きどって小説風文体に挑戦してみましたが
肩が凝る、凝る（^^;;;

でも、じつは
20歳代の早い頃につきあっていた友人たちと
これからその友人宅で飲み会をするのです

そのきっかけは一年半まえの
これも久しぶりだった会合

もうまもなくいっしょの車でいくのに
迎えがくるころです

1枚だけ中ヒットのあった中條さんと
ＰＡ屋では老舗になった郁夫ちゃん

いく先は
フラメンコギタリストのトミー

胸が小刻みにふるえるのです
文体があやしくなってきました

今夕のことをおはなしできますように
たのしい夕べにしてきます

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