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<解説>
フランス北西部の港町シェルブールで、ささやかだけれど美しい恋を育む自動車修理工の若者ギイと傘屋の少女ジュヌヴィエーヴ。母親にお小言をもらいながらもジュヌヴィエーヴはギイと出会う時間が嬉しい。しかしアルジェリア戦争の影はそんな二人に覆い被さろうとしていた。ギイに届いた徴集礼状。出兵前夜に結ばれた二人だったが、彼の不在はジュヌヴィエーヴに耐え難いものになっていく。そして彼女はギイとの愛の結晶を宿していることに気付いてしまう。そんな折、ギイの出兵前から店の窮地を助けてきた宝石商のカサールがジュヌヴィエーヴの妊娠も意に介せず求婚してくる。次第に薄れて行くギイの存在に戸惑いつつ、カサールの誠意に打たれた彼女は申し出を承諾してしまう。そして2年の歳月が過ぎ、負傷してシェルブールに戻ったギイを待っていたのは、ジュヌヴィエーヴ結婚の事実だった...。
製作当時の政治的背景を物語に織り込みつつ市井の人々の現実の生活を描きながら、台詞は全て歌にしてしまう形式を採用する斬新さ。監督のジャック・ドゥミと音楽のミシェル・ルグランは、この日常と非日常が共存する前代未聞のスタイルでの映画化に出資する製作者を探したが断られ続け、最終的にマグ・ボダール女史が引き受けるまで一年もの歳月が流れた。主役にはカトリーヌ・ドヌーヴと、ドゥミは1960年作品『L' Homme a Femmes』でまだ無名時代の彼女を見出してから心に決めたという。内容の哀しさにも関わらず画面までは暗くせず、登場人物の衣装や原色を大胆に使った部屋のセットは見逃せない点。そして天才ルグランのスコアは、当時のポピュラー音楽の枠組みを駆使して創り上げた歌曲の数々は、衣装や美術同様、本作に色彩感をも付加している。
<寸評>
当時のカンヌ映画祭グランプリをとった作品です。
レンタルビデオ(DVD)でも観れたんですが、どうしてもデジタルリマスター版の映像を観たくて映画館まで足を運びました。
フランス映画は結構好きで、当時(中高生時代)はよく観てたんですが、最近はハリウッド映画が主流で封切りでフランス映画を観る機会がめっきり減ってしまいました。
当時20歳のカトリーヌ・ドヌーブを観ているだけでも目の保養になります。![]()
この映画は、台詞が全部歌という前代未聞のミュージカル映画なのですが、フランスを代表する映画音楽作曲家ミシェル・ルグラン(高校生の時、一度コンサートに行ったことがあります)の哀愁を帯びた音楽が全編を貫き、何とも言えない味わいを醸し出しています。
やはり、昔の映画は良いですね。![]()
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