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2022.03.31
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カテゴリ: 古文現代語訳
この夏、但馬守は、婿取りを予定していて大切に育てている娘を新居に移すはずでした。しかし、方角が塞《ふさ》がっていましたので、「四十五日の方違《かたたが》え」のために九条の屋敷に来させていました。但馬守の妻は、母として娘に会うべく九条の屋敷に通い、さらに対の君とは姉妹でもありますので、その娘も中の君の御前に参じました、娘は『美しく優美なこの方を、明け暮れこうして拝見していたい』と、若いお心のうちにも思うのでした。
 中の君と但馬守の娘jはお互いに惹かれあい、秋の夜風の涼しい居待月《いまちづき》の明るい夜を共に過ごします。九条の屋敷は山里めいて風情があるところなので、お部屋の橋近くに膝行《しっこう》してお話などをなさりながら月を眺めていらっしゃいました。中の君の物忌みは八月十七日でしたから、この夜はその前日の十六日のことです。





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最終更新日  2022.03.31 00:16:03
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